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ストレスは腸揉みで解消できる! 【腸のおはなし。3】

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前回、前々回と【真野わかさんの記事1・2】では知らなかった腸のことを教えていただきましたが、今回はついに最終回! 腸も残業するし、ミスをする!? 意外な腸の一面がいっぱい。これからは”腸ってかわいいな。”って思っちゃうかも!

腸の声をきいて体をケアしよう【腸セラピスト真野わか先生1】

もう便秘薬に頼らない! お通じが良くなる【腸のおはなし。2】

ストレスを感じたときこそ腸を揉んであげよう

緊張のあまりお腹を下したことがある人っていますよね。そのくらい気持ちと腸の動きは直結しています。腸がリラックスをしていると気持ちもリラックスするんです。だから、腸を心地よい強さで揉むとストレスが減るんですよ。つまり腸をもむことはヤケ食い防止にもなるんです。なぜストレスが溜まると食べに走るかというと、食べてる時は余計なことを考えずにすむし、満腹感も感じられるから。それに食べ物が体に入ることによって、胃や腸が動きますよね? すると、リラックスする方のスイッチが入るのが私たちの体なんです。ストレスが溜まってリラックスしたいからつい食べちゃう。でも、食べなくてもリラックスモードに傾けばストレスは解消できる。だから、腸を揉みましょう。って私はみなさんに言うんです。

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実は真野さんも大好きなチョコレート。

私もストレスはあります。ストレスが溜まると大好きなチョコレートが止まらなくなることも。それで“あ、私ストレス溜まってるな”って気づくんです。だから、腸に「今日は好きなだけ食べるよ。」って伝えてから食べます。そうすると意外なほど早くとまるんです。「もう1個食べてもいい?」ってきくと、「あと1個だけだよ。」って。腸が許してくれたら「ありがとう。じゃあ食べるね。」って。「存分に食べたから、明日からはまた普通に戻すよ~」って声をかけてあげると、腸も「そうしてくれるとこっちも助かるよ」って具合にやりとりするんです。“食べてはいけない”のような強い禁止もストレスの1つだから、自分にも腸にも無理のない選択が自然とできるようになるといいですよね。

 

腸も残業中

食べてから排出されるまで1日から1.5日くらいかかり、体内の温度は37~38度くらいあるから、ゆっくり体内を通過する食べ物の中には腐敗しやすいものもあります。だからこそ食べ過ぎないほうがいい。食べると腸内で渋滞を起こしやすいわけですよ。高速道路と同じ。渋滞が続くとそこにいる時間が長くなる。食べすぎは体内にいる時間が長くなって腸がくたびれるんです。いわば腸の残業状態。可哀そうな小腸は、「そんなに仕事できないよお。」と思いつつ、半泣きで頑張って仕事するんだけど終わらなくて…「もう無理だ~、大腸に送っちゃえ~!」って志半ばで大腸にやりかけの仕事をまわすんです。大腸のほうも、「こんなに来たらいくらなんでも無理だよお!」って。本来なら時間に沿って便をつくるんだけど、間に合わないからそのまま出す!って仕事放棄することも。食べ過ぎて下痢したときの体内ではこんなことが起きているんですね。

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腸も便もヒーローでヒロイン

真面目な話、親御さんは自分のお子さんに、いいうんちをしたらそれは“ヒーロー”なんだぞ、“ヒロイン”なのよって教えて欲しいです。「何食べた?」って体に入る話はするのに、なんで出す話はしないのって思いませんか? うんちイコール汚いって図式がある世の中だからなんでしょうけれど、出さなかったら死ぬんだよね。便秘で亡くなった方も実際にいるわけですから。排泄って生死に関わる大事なこと。それを汚いって理由で秘め事にして、文字どおり臭いモノに蓋をしてしまうのってどうなんでしょう。 体内にまだいる時は自分の所持品で、汚いとは誰も言わないのに、外に出た瞬間“汚いもの”っておかしな話ですよ。排便の大切さを知ったら、汚いなんて言わなくなるんじゃないかなって思います。

 

便は腸からのプレゼント。

脱臭効果の強いトイレは、個人的にはあまり賛成はしないです。においがなくなってしまったら、臭い便なのかわからないから。便が臭かったら、「あれ?私の腸内環境って悪いのかな?」って気づいて、食べ物や生活習慣に気を付け、根本的なところから臭いを減らす工夫や努力を心がけることができます。だけど、消臭効果の強いものは便利で手軽な分、気づくのが遅くなって、今の状態に気付かない、鈍くなってしまう。体はちゃんとサインを出しているのに、“汚いから見ないで流しちゃおう。”“臭いのは嫌だから消臭しちゃえ。”になれば病気の早期発見を見逃すことになるかもしれません。見て見ぬフリやその場しのぎの「清潔さ」は、体のサインを見落とすことになりうるので、最低限のエチケットとして気をつける程度で十分かなって、って思います。

 

腸だってミスをする

私たちだってどんなに好きな仕事でも、仕事量が多く残業続きの毎日になってしまうとミスが起きやすくなりますよね。腸もおなじ。本来なら体内に取り込むものを取り込まなかったり、その反対のことが起きたり…。空気中や食べ物に付着している菌も、体には入ってきます。いい菌だけでなく悪い菌とかウイルスも。腸の仕事量が少ない(=腹八分目くらい)なら、腸の免疫細胞も正しく作動してくれます。でも、いっぺんに大量にやってきたらドサクサに紛れて通っちゃうことも。そうすると体の不調につながったり、疲労の回復が遅くなったり。もしかしたら「健康!」って思っていても風邪の前段階かもしれない。普段からお腹を触って硬いことに気付ければ、こんなに硬いんだから腸がくたびれているかも、今日は食べるの少なくしようかな。とか、消化のいいものを食べようかな。とか発想ができるようになる。そうしたら風邪を引きそうだったけど引かなかったり、ひいても軽くすんだり…いいことが起こるんですよ♪

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流行りのスムージーは胃腸に甘い。

最近流行りのスムージー。ほとんど噛むことなく胃にいくので、胃も楽なんです。でも、楽ばかりしていると機能が落ちる可能性も。「私、胃腸が弱くておかゆばかり食べるんです…」っていう人は、おかゆの消化に適応した体になっちゃう。ほら、運動しないと、どんどん筋力って衰えるでしょう?胃や腸も同じ。柔らかいものばかりでよく噛まない食生活は胃の働きを低下させることがあるんです。そうならないためには、口の中で咀嚼することが大事。噛んで細かくしてから胃に送れば「よし、まかせて! 仕事だ!」ってはりきって仕事してくれますから。適度にやりがいのある仕事を送ってあげる。自分で努力しない楽さや安易さを覚えると、体ってそっちに流れてしまうんですよ。下剤を使ったら腸が動きにくくなるのも同じ原理。流動食ばかり食べていたら胃腸がラクをしてしまう。毎食スムージー生活は、消化能力が衰える可能性が潜んでいるんです。

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最後に…

 

腸に対して「○○してはいけない」ではなく、自分だったら「○○されるのはいやだな」と、腸=今の自分に置き換えてみると何をしたらいいか、してはいけないかがわかると思います。それと、指紋や声紋、性格が一人ひとり違うように腸も誰ひとり同じではないから、他人と比較するのも無意味。体は日々変わっていて、10年前に好きだったものが今は苦手になっていたり、食べられなかったものが食べられるようになっていたり。絶対の法則はないって思いながら、今の自分にとって「心地よいところ」はどこかな?ってきいてあげることが大事です。便利な世の中だからこそ、情報と必要なものを自分で選んで、欲しいものをわかってあげて、自分の腸を、体を整えていってくださいね。

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私たちの知らない腸のことをたくさん教えてくださった真野さん。腸って、日々いろんなことを考えて、いろんなことを頑張ってくれているんですね。そんな頑張り屋さんな腸を「ありがとう」って癒してあげながら、自分も癒されて、ストレスのない毎日を送っていきましょう! 真野さん、ありがとうございました!

 

 

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今回お話を伺った方…真野わかさん

 

腸セラピストであり養腸家。プライベートサロン&スクールの「マーノリブレ」代表。「カラダの声を聴くセラピスト」と呼ばれる高い技術と不動の人気で予約を待つ人が後を絶たない。主な著書に「腸はなんでも知っている!」(祥伝社黄金文庫)「日本一の腸もみプロが教える腸もみで腸そうじ」(大和書房)などがある。

 

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2014/06/26 | キーワド: , , , | 記事: