Skincare

そのスキンケア法、間違っていませんか?皮膚科学に基づく本当に正しいスキンケア知識【肌専門家 牛田専一郎先生①】

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「どんなに保湿しても肌がカサカサ」「毛穴や赤みが気になる」など、女性の肌悩みはいつだって頭から離れることはありません。そんな女性の悩みを解決すべく立ち上がったのが牛田専一郎先生。30年以上コスメプロデューサーとして化粧品の開発に携わり、その一方で化粧品が及ぼす肌トラブルについても懸念していました。今回は、肌や化粧品にまつわる新事実についてお話します。

 

基礎化粧品が肌に浸透するというのはウソだった!?

よくテレビCMや広告で『角質層まで深く浸透する』などといったワードを目にしませんか?そういった基礎化粧品は肌の奥深くまで染みこみやすく、保湿や美白効果が高いように思いますよね。しかし、実際は肌に染みこむ基礎化粧品はほとんどないのです。

化粧品は薬事法上、効果があってはいけないもの。というのも、肌に影響を与えることを許されているのは薬のみで、化粧品の作用は緩和でなければいけないからです。皮膚はもともと何かを吸収するための臓器ではなく、外部から何かが浸透するのをバリアするためのもの。もし、皮膚に触れるだけで泥水や海水、有害な物質が中に入ることができるというならば、それは大問題ですよね?生命維持にも関わってしまうレベルです。だから、基礎化粧品が肌から浸透することは基本的にはないのです。肌がしっとりうるおって感じられるのは、化粧品そのものの質感だったのです。

 

強固なバリアを壊す「界面活性剤」の恐怖!!

基礎化粧品の成分が肌内部に浸透しないというお話をしましたが、例外的に「ホルモン」「界面活性剤」「化学兵器」の3つは強固な肌バリアを透過してしまいます。ホルモンや化学兵器にふれる機会はありませんが、界面活性剤には大きな注意が必要です。

界面活性剤は水と油を混ぜ合わせるための物質で、ほとんどすべての基礎化粧品につかわれています。物質の界面(境界線)にはたらきかけて、本来ならばなじまないもの同士をなじませる物質ということ。界面活性剤の影響は日常的に私たちも受けていると言っても過言ではありません。

 

基礎化粧品をつけるから肌がガサガサに!?

現代女性は洗顔後に化粧水や乳液を欠かしません。しかし、化粧水や乳液にも界面活性剤が含まれているのです。お肌のためにやっているはずの行為が、実は肌がガサガサになる大きな原因となっていたのです。界面活性剤には肌の皮脂を奪いとる力や、皮膚を作っている主要な物質であるタンパク質を壊す力も持っています。つまり、お肌のためにやっているスキンケアが、肌のうるおいを奪い、肌の表面をめくれ上がらせてカサカサさせていたのです。

肌は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層で成り立っています。表皮のなかでも一番外側にあるのが「角質層」ですが、その表面は皮脂膜に覆われています。洗顔をするたびに流れ落ちはしますが、1時間もすると新しい皮脂膜が作られるので自分自身で肌は常にうるおうことができるのです。よく「私は乾燥肌で、皮脂がでないからカサカサなの」と言う人がいますが、それは大きな間違い。皮膚の構造や機能は誰しも同じなのです。

 

 

一番注意したいのはクレンジング剤だった!

さらに、一番の界面活性剤の宝庫と言えば「クレンジング剤」です。クレンジング剤は主に界面活性剤でできており、落ちにくいメイクを落とす強い洗浄力はまさに界面活性剤のおかげ。クレンジング剤で角質層の表面が大きく剥がれてしまうので、洗顔後につっぱった感じがするのです。

クレンジング剤と洗顔料をやめて水洗いだけの生活にすれば、肌細胞のタンパク質が回復し、自然なうるおいのある素肌になれます。

 

オーガニック基礎化粧品にも注意すべき?!

そんなこと言うなら、界面活性剤を避ければいいんじゃない?と思った人が多いはず。残念ながら、界面活性剤が含まれていない化粧品はほとんどありません。

また、「オーガニック」「無添加化粧品」と書かれた製品なら安心!と考える人もいるはずですが、それも危険です。人間の肌には役1兆個もの皮膚常在菌がすみつき、皮脂膜とともに肌の健康を守っています。しかし、防腐剤などを含む基礎化粧品類を使い続けると、常在菌のバランスを崩す原因になってしまうのです。また、肌に何か塗っている、それだけで常在菌のバランスが崩れてしまうので「オーガニック」や「無添加」も意味がありません。結果的に、肌には何もつけないことが一番の美肌への近道なのです。

ちなみに、常在菌を増やそうと直接働きかけることはできませんが、常在菌の食料は汗や皮脂です。なので、運動して汗をかくことや、お風呂に毎日入って汗をかくことは美肌作りに効果的です!

 

 

 

いかがでしたでしょうか?自分が今まで行ってきたスキンケアの常識がくつがえされた気分の人が多いはずです。もちろん、私も先生のお話を聞くまでは全く知らなかったことばかりです。何が間違っていて、何が正しいのかは、自分自身でしっかりと調べることが大切ですよ。次回は、お肌に刺激を与える物質をシャットアウトする「非接触生活」のお話へと続きます。お楽しみに!

 

 

★今回お話を伺った方

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牛田専一郎先生

化粧品の専門家であると同時に、肌の専門家。約30年にわたり、化粧品の研究・開発に携わってきた経験をもつ。「肌の本当の健康について知ってほしい」という思いから、2004年にメールマガジン「秘密の化粧品」の配信を開始。同時期より一般用化粧品の開発を離れ、医療用化粧品のみを手がけるようになる。読者モニターとともに、4500件以上に及ぶ事例を蓄積し、化粧品などの刺激物質にいっさいふれない「非接触生活」の理論・方法を確立。2012年には非接触生活研究会を立ち上げ、医療機関を含めた非接触生活の普及に力を尽くす。

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2015/01/09 | キーワド: , , | 記事: