Skincare

気になる「美白」のおはなし Part 3 ~メラニンを生成させる酵素の活性をブロックさせる働きの成分とは?~

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気になる美白の有効成分を詳しく解説するシリーズ。Part2にひき続き、その美白有効成分の働き別に詳しく説明していきます。今回は、「メラニンを作れ!」という指令が、メラノサイトに届いてしまうと活性化するチロシナーゼの働きをブロックさせる成分についてお話します。

メラニンを作らせる“チロシナーゼ”

肌が紫外線などの刺激を受けると、メラニンを作る工場・メラノサイトに対して「メラニンを作れ!」という指令を出します。その指令がメラノサイトに届くと、メラノサイトが稼働を始めます。するとメラノサイト内でメラニンを生成する酵素・チロシナーゼが活性化します。

メラニンはもともとはチロシンというアミノ酸なのですが、チロシナーゼが酸化させることによってメラニンへと変化させてしまうのです。

チロシナーゼの活性をブロック!

つまり、チロシナーゼはシミのもととなるメラニン生成にかかわるもの。このチロシナーゼの活性を抑えたり、チロシナーゼが成熟することを邪魔することでメラニンの合成を防いでくれるのが、今回ご紹介する美白有効成分です。

これらの働きが、メラノサイトの稼働を抑制し、メラニンができないようにし、シミを作らないように作用するというわけです。いずれも、美白における医薬部外品の有効成分として承認されています。

アルブチン

コケモモに含まれる成分。資生堂が開発したもので、チロシナーゼの活性を阻害することでメラニン生成を抑えます。

開発元の資生堂をはじめ、様々なメーカーからアルブチン配合のものが発売されています。

エラグ酸

イチゴやザクロに含まれるポリフェノールの一種の成分。ライオンが開発したもので、チロシナーゼの活性を阻害することでメラニン生成を抑えます。エラグ酸に注目した様々なメーカーから配合されたものが発売されています。

コウジ酸

しょう油や日本酒の製造過程でできるコウジ菌から生まれる成分。三省製薬が開発したもので、チロシナーゼの活性を阻害することでメラニン生成を抑えます。

開発元の三省製薬が販売する化粧品をはじめ、様々なメーカーからコウジ酸配合のものが発売されています。

ビタミンC誘導体

もともと不安定であったビタミンCを、肌に吸収しやすい形に変えたもの。チロシナーゼの働きを阻害することでメラニンの生成を抑えます。シミやソバカスの予防だけでなく、ニキビやシワの予防にも効果を発揮することから、人気のある成分として様々なメーカーから配合されたものが発売されています。

プラセンタエキス

豚などの動物の胎盤から抽出される成分。チロシナーゼの働きを阻害する美白作用の他、細胞の新陳代謝促進や保湿などのエイジング効果も期待され様々なメーカーから配合されたものが発売されています。

ルシノール

北欧のモミの木に含まれる成分。ポーラが開発したもので、チロシナーゼの活性を阻害することでメラニン生成を抑えます。ルシノールとは慣用名で、成分表示名は「4-n-ブチルレゾルシノール」です。

開発元のポーラから発売されている美白化粧品において、配合されているのが多く見られます。

4MSK

サリチル酸の誘導体である成分。資生堂が開発したもので、チロシナーゼの活性を阻害することでメラニン生成を抑えます。もともとは慢性的なターンオーバーの不調に着目して開発された成分なので、溜まったメラニンを排出する効果を併せもちます。

4MSKとは慣用名で、成分表示名は「4-メトキシサリチル酸カリウム塩」です。開発元の資生堂から発売されている美白化粧品において、配合されているのが多く見られます。

マグノリグナン

モクレン科ホオノキに含まれているポリフェノールの一種の成分。カネボウが開発したもので、チロシナーゼの成熟を阻害することでメラニン生成を抑えます。

マグノリグナンとは慣用名で、成分表示名は「5,5′-ジブロピル-ビフェニル-2,2′-ジオール」です。開発元のカネボウから発売されている美白化粧品において、配合されているのが多く見られます。

リノール酸S

サフラワー(紅花)油などから抽出される成分。サンスターが開発したもので、チロシナーゼを分解して量を減らすことでメラニン生成を抑えます。また、できてしまったメラニンの排出を促す効果も併せもちます。

開発元のサンスターから発売されている美白化粧品において、配合されているのが多く見られます。

 

このように、チロシナーゼの活性化や成熟を抑えたり、分解することで、シミのもととなるメラニンが作られるのを防ぐ特徴をもつ、美白有効成分です。美白有効成分のほとんどが、この働きを主としています。

シミの原因は、実は紫外線だけでなく、ニキビや炎症などのダメージが刺激となり、チロシナーゼを活性させメラニンの生成を促してしまうことにもあります。様々な原因からなるシミを、これらの有効成分で効果的に予防し、肌本来の明るさを目指しましょう!できてしまったシミの上だけではなく、顔全体へ塗りひろげ、1年中の使用が美白ケアには大切なポイントです。

さて、次回のPart4は、できてしまったメラニンの蓄積を抑える働きの成分について解説いたします。次が最終回になります!


2015/04/20 | キーワド: , , | 記事: