福本伸行の人気コミックを、実写映画化した作品です。
主人公であるフリーターのカイジが友人の借金の保証人となったことで多額の負債を負い、借金を返すために参加したゲームで、一発逆転を狙って勝ち抜いていく様子が描かれています。
人に騙され、人を騙して勝利を勝ち取るストーリーは、最後までハラハラする展開となっています。
カイジ 人生逆転ゲームの主な出演者
監督:佐藤東弥 出演者:藤原竜也(伊藤カイジ)、天海祐希(遠藤凛子)、山本太郎(船井譲二)、光石研(石田光司)、松山ケンイチ(佐原誠)、香川照之(利根川幸雄)他
カイジ 人生逆転ゲームのネタバレ/あらすじ
友人の連帯保証人になり、多額の借金を負う
定職にも就かず、コンビニのフリーターとして暮らしていたカイジは、通りすがりのカップルにも馬鹿にされながら、イライラした生活を過ごしています。
そんなある日、帝愛グループの金融会社の社長である遠藤が現れ、友人の連帯保証人になっていたことから、202万円の返済義務があることを知らされます。
しかし定職に就いていないカイジは支払い能力がなく、借金を返済するため大金を獲得できるゲームがあることをカイジに伝えます。
するとカイジはそのゲームに参加することを決意し、ギャンブルクルーズのエスポワール号に集まった大勢の人達と、大金を賭けて対決することになります。
その対決は「じゃんけんゲーム」で、制限時間の30分のうち手持ちのカードを使って、星のバッジを3個集めるゲームが開催されました。
一見するとゲームの内容はとてもシンプルですが、実はゲームに負けた者は地下の強制労働施設へ連れて行かれるというものでした。
カイジは船井という男から、2人とも勝てるようにゲームを勧めようと持ち掛けられ、カイジはこの男を信用したのですが、騙されて星を取られてしまいます。
その後、船井の裏をかいて彼に勝利し、石田という中年の男と手を組んで勝利をもぎ取りますが、石田のポケットから1枚のカードが出てきたことにより、石田は労働施設行きが決定してしまいます。
石田は地下の強制労働施設に行くことを酷く怖がりますが、それを見ていたカイジは、カードは2人のものだと主張します。
その主張が通り、カイジは腕に焼き印を押され、石田と共に地下の強制労働施設に送られることになります。
ゲームで負けて、地下の強制労働が始まる
腕に押された焼き印には監視用のマイクロチップが埋め込まれ、簡単にその場から逃げ出すことができない状況にありました。
地下の強制労働施設では「ペリカ」という通貨で給料が支払われ、カイジはペリカを少しづつ貯めれば借金返済ができるのではないかと考えました。
しかしビールやおつまみなどの欲望に勝てず、給料が入ると通常よりも高額であるにも関わらず豪遊して、ペリカを使い果たす生活を送ることになります。
そんな中でカイジは病で働けなくなった仲間の存在に気づき、働けないものはブレイブメンロードという場所に送られることになることを知ります。
ブレイブメンロードとは、高いビルとビルの間に用意された1本の細い橋を渡り切ったものだけが生還できる、という命懸けのゲームです。
地下で働いていても借金が返済できず未来がないと考えたカイジは、病気になりブレイブメンロードに送られる佐原と、地下へ送られた石田の3人で、ブレイブメンロードに挑むことを決意します。
賞金1000万円を賭け、いざブレイブメンロードへ
ブレイブメンロードへ挑戦する者は1000万円の金券を持ち、電流が流れる細い鉄骨の上を歩いて行かねばなりません。
落ちても、鉄骨に触れても感電して死んでしまうため、立って渡りきるしか方法がなく、強風が吹いたりバランスを崩して脱落する人が続出します。
石田はブレイブメンロードを渡り切れないと悟り、金券を娘に渡してほしいとカイジに託して、落ちてしまいます。
カイジと佐原は何とかブレイブメンロードを渡りきったのですが、佐原は扉が開いたときの気圧差の突風を受けて落ちてしまい、カイジ以外の挑戦者は脱落してしまいます。
カイジは賞金の1000万円を手にできると思っていたのですが、借金を差し引かれ手にした額は75万3200円、石田の金券も交換してほしいと要求したのですが、脱落した者の金券は知らないと言われてしまいます。
酷く怒っているカイジに対し、帝愛の幹部である利根川は新たなゲームを提案します。
このゲームに勝てばカイジは更なる賞金を獲得できるのですが、負けたら地下の強制労働施設に逆戻りするというルールで、Eゲームに参加することになります。
Eゲームの最終決戦でイカサマを見破り勝利
Eゲームは「皇帝1枚」、「市民8枚」、「奴隷1枚」の計10枚で対戦し、利根川は奴隷側を選び、カイジよりも不利な状況で2度も勝利します。
不信感を抱いたカイジは、利根川がいかさまをしていることに気が付きます。
最後のゲームでは、利根川のイカサマを利用して見事に勝利し、敗者である利根川は会長に地下で永久労働を命じられてカイジは晴れて自由の身となり、遠藤と2人で祝杯を挙げEゲームの際に借りた5000万円を返済します。
祝杯を挙げているうちにカイジは眠くなってしまい、目が覚めたときには5億円が入った紙袋と遠藤が消えていました。
カイジは手元に残った石田の金券を手に、娘が働いているパチンコ店を訪れ、彼女に手渡して去っていきます。
カイジは金持ちから、一気に元のお金がない生活に戻ってしまいました。
映画ライタータイリュウの一言
最初のクルーズ船からハラハラする展開が繰り広げられ、ブレイブメンロードでは体に力が入り、無事に渡りきったときはホッとしました。
Eゲームに勝利し、そのままストーリーが終わると思いきや、最終的には遠藤にも騙されてしまうカイジが可哀そうでした。
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