「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章「嚆矢篇」」
2012~2013年にかけて「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」は7部構成で劇場公開やソフトを発売しました。
2013年テレビ放映された宇宙戦艦ヤマト2199の続編です。
西暦2199年に、往復33万6千光年に及ぶ長い大航海に成功して、未知の異星人と、多くの死闘を繰り広げた末に地球を滅亡の危機から救ったヤマトが、生還した3年後を舞台とした物語となっています。
2199と同じく複数に分けて、劇場公開等展開されることになっていて、その第一弾です。
主な出演者
声優:小野大輔(古代 進)、桑島法子(森 雪)、鈴村健一(島 大介)、神谷浩史(クラウス・キーマン)、菅生隆之(沖田十三)ほか
ヤマト、巨大戦艦を撃破
西暦2202年のことです。
恒星間の戦争を争った地球とガミラス星は、宇宙戦艦ヤマトの活躍により双方が和解して、今では同盟関係を締結しています。
双方の共通の敵として新たに出現したガトランティスに対して、地球とガミラス連合艦隊が迎え撃ちます。
ところが敵の巨大戦艦が現れて、形勢不利に陥ってしまいます。
そこへ地球の新型戦艦のアンドロメダが登場して、波動砲を拡散発射しました。
それにより、巨大戦艦を含めたガトランティス側を撃破して行動不能にします。
地球とガミラス連合艦隊は勝利を遂げたと思ったのですが、隙を突かれてしまいます。
敵の巨大戦艦が地球に向けてワープを敢行して、地球連邦防衛軍本部への特攻を企てます。
敵艦が大気圏内まで侵入すると、絶対絶命のピンチで爆炎が大空を染めました。
そこに海底ドックで、改装中だったヤマトが敵の巨大戦艦を撃墜したのでした。
艦長の幻覚
ヤマトで戦術長を務めていた古代進は、直後に今では亡きヤマト初代艦長の、沖田十三の幻覚を見ました。
沖田は「古代、今すぐにヤマトに乗れ」と告げていたのでした。
旧ヤマトクルーが集まった場所で、彼らのほとんどが古代と同じく、誰かにヤマト乗艦を勧められた幻覚を見た体験をしました。
また彼らは先の大戦で瀕死にあった地球を、今すぐに元の状態へと回復する術を教えてくれた地球の恩人とも言えるイスカンダル星のスターシャ女王との約束を反故にした軍に、大きな怒りを表していました。
約束とは、ヤマトが装備していた大量破壊兵器の波動砲を、将来にわたって一切使用しないというものでした。
そんな事実があったにも関わらずに、軍は地球を新たな脅威から防衛する目的として、波動砲艦隊構想のもとで、大量の破壊兵器を備えたアンドロメダ級の新型艦を複数ロールアウトさせていたのです。
謎のメッセージ
ある日、遠い宇宙の彼方から、助けを求めるメッセージが地球へ届いていたことが発覚しました。
古代は自分達の見た「今すぐヤマトに乗れ」という幻覚と謎のメッセージに、すごく関連していると直感します。
そしてメッセージの発信元のところへ、今すぐヤマトで向かうべきだと訴えます。
しかし盟友の島大介は、根拠に乏しい段階で艦を動かしては絶対にいけない、と古代を嗜めます。
地球へ侵攻
古代は、今も正体不明のグループに自分が尾行されていることを察知している中、ガミラス帝国地球駐在武官のクラウス・キーマンに出会うことになります。
クラウスは、地球とガミラスが存亡の大きな危機を迎えていることを語ります。
そして謎のメッセージの真相を詳しく説明するので、月にあるガミラスの地球大使館にすぐに来ることを古代に求めます。
謎のメッセージに関連していると思われた幻覚を見た旧ヤマトクルー達に対して、政府が不穏な動きをしていることもあるため、古代が月へ向かうのは秘密裏に実行されました。
謎のメッセージは、いったい何を意味しているのか。
そんな時、帝星のガトランティスは、謎のメッセージが地球に宛てられたもので心が打たれたことを知り、地球の侵攻を決定しました。
映画ライターりょうの一言
前作から3年も経った、地球の変化が大きく見られました。
その大きなポイントとしては、波動砲艦隊による軍拡があります。
そして問題になるのが、前作でイスカンダルと交わした波動砲は今後一切使わないという約束でした。
それをすぐに破ってしまっているという大きなギャップに悩んだ旧ヤマトクルー達が、とても印象に残りました。
号令一閃で放たれた主砲が堪らなくて、すごくて鳥肌がたちました。
第1話の地対空で主砲を撃つのは、旧作ならびに前作のオマージュです。
音楽ともとても相まっていて、良いシーンでした。
テレサの声に呼ばれたクルー達、今後の展開が、とても気になる第一章でした。
そして昔ながらの主題歌が流れるエンディングに、とても感動しました。
この曲はすごくマッチしています。
キャストの声優さんたちもすごく魅力的な声で、映画にのめりこむことができました。
早く次の章が見たくなるエンディングだったので、少しだけ頭にきました。
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