「犬神家の一族」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

サスペンス映画

「犬神家の一族」のあらすじ

信州の大富豪犬神佐兵衛の他界しました。

犬神家の一族と恩人の孫娘が全員揃ったとき、その後に残された遺言が読み上げられるのですが、この遺言の内容を巡り、次々と怪奇的な殺人事件が起きてしまいます。

そこで弁護士の古舘と若林に依頼された名探偵金田一耕助がやってきて、この事件の真相に迫ります。

残された財産を巡り繰り広げられた血生臭い争いと、次々に明かされる犬神家の血縁の秘密。

巻き起こされた数々の事件には、深い憎愛が渦巻いていたのです。

主な出演者

監督:市川崑 出演:石坂浩二(金田一耕助)、松嶋菜々子(野々宮珠世)、尾上菊之助(犬神佐清(すけきよ))、富司純子(犬神松子)、松坂慶子(犬神竹子)、萬田久子(犬神梅子)、葛山信吾(犬神佐武(すけたけ))、池内万作(犬神佐智(すけとも))ほか

犬神佐兵衛の死去。波乱の幕開け

犬神家当主、犬神佐兵衛が親族の見守る中で亡くなりました。

臨終の前に長女の松子が遺言を聞かせてくれと頼みますが、最後まで何も言いませんでした。

佐兵衛が亡くなった後、遺言を預かっていた弁護士の古舘が一族全員揃ってから公開する、と伝えます。

古舘の助手である若林に依頼され、金田一は那須ホテルに泊まるように言われていました。

 

女中のはるに部屋に案内してもらい、犬神家のことを聞きます。

犬神御殿をしばらく眺めていると、船を一人漕いでいる女性がいました。

その女性は野々宮珠世と言い、血縁ではありませんが犬神家に住んでいると言います。

しばらく見ていると、急に珠世がおぼれてしまったので急いで助けに行くと、珠世の付き人の猿蔵が湖に飛び込み、珠世の元に向かっていました。

 

金田一は2人を助け、猿蔵に珠世が乗っていたボートを調べるように言いました。

金田一がホテルに戻り、面会に来ていた若林に会おうとする前に、はるが悲鳴を上げました。

何事かと金田一が駆け寄ると、若林が何者かによって毒殺されていたのです。

事件が起こりそうな予感がすると言い、古舘は金田一に事件の解決を再び託しました。

遺言が遂に明かされるが親族にとって予想外のものだった

血縁者が全員揃わなければ遺言を読むことができないのですが、佐兵衛の孫にあたる佐清がまだ戦地から復員せず、行方すら分からない状態でした。

ある日、今まで帰ってこなかった松子の息子の助清がようやく帰ってきたのですが、ケガの影響により黒い頭巾をかぶっていて、顔が分からず本人なのか疑われます。

松子が助清だと言い張るので、これで血縁者全員と珠代が集まり、遺言を読み上げることになりました。

 

遺言の内容は「犬神家の全財産は野々宮珠代に譲る。条件は、珠世は配偶者を孫である佐清・佐武・佐智から選ぶこと。

佐清・佐武・佐智の3人が珠世との結婚を拒否した場合、3人は相続の権利はなくなり、珠世は自由に結婚相手を選べる。

珠世が亡くなった場合、佐清、佐武、佐智の順に犬神家の事業を継承、全財産は5等分し、5分の1ずつを3人に与え、残りの5分の2を青沼菊乃の息子である青沼静馬が相続する。

珠世・佐清・佐武・佐智が亡くなった場合は、犬神家の全財産は青沼静馬が相続する」と書かれていました。

 

松子達は、珠世や静馬に遺産を相続させるなんて許さない、と大騒ぎになりました。

静馬とは、佐兵衛が工場で恋に落ちた女工の菊乃との子です。

次々と巻き起こる一族の殺人事件

遺言を聞いた後、佐清が本人なのかまだ疑わしかったので、佐武と佐智は神社に収めた奉納手形があるからそれで確かめたいと提案しますが、松子の反対により行われませんでした。

その夜、柏屋という宿屋に復員兵が宿泊しに来ていました。

その復員兵は顔を覆っており、宿帳も書かなかったため、宿主は何者なのか分からず恐怖を感じたと言います。

 

翌朝に佐武が殺され、頭部が菊人形の頭に替えられていました。

その犯行現場には、珠世のブローチが落ちていました。

珠代はその夜、佐武に佐清のことで交渉していたのです。

しかし、佐武に乱暴されそうになり、ブローチが落ちてしまったと説明しました。

近くの湖で血の付いた猿蔵が管理しているボートが、切断に使った鉈が入った状態で発見されたため、猿蔵と珠代が疑われてしまいます。

 

翌日、屋根の上で琴糸のようなもので絞殺された佐智の遺体が発見されます。

この殺人事件は、斧、琴、菊の三種の神器に見立てた殺人だ、と推理されました。

この三種の神器は佐兵衛が菊乃親子に授けられていたのですが、竹子たちが無理やり取り上げました。

竹子達は菊乃が復讐のために佐武達を殺したのではないか、と考えます。

警察はその話を聞き、静馬が犯人だと疑い始めたのでした。

明らかになっていく血縁と犯人の正体

金田一は斧の殺人が起きるのではないか、と考えていました。

その予感は的中し、斧で頭を割られ湖に逆立ちの状態で放置された佐清の遺体が発見されます。

その遺体は金田一は遺体の手形を取って、奉納手形と検証してくれと刑事に頼みます。

鑑識が遺体の手形と奉納手形を検証すると、別の者であることが判明しました。

それは静馬の手形だったのです。

 

その後、復員兵が珠世の前に現れました。

彼が本物の佐清だったのです。

佐清はこの殺人事件の犯人は自分だ、と自首しました。

しかし、佐清は真犯人を庇っています。

金田一は松子が真犯人である、と確信していたのです。

 

金田一は松子を訪ねて佐清と再開させた後、皆で同じ部屋に集まり、松子が犯行を犯したこと、佐清と静馬が覆面を使って入れ替わっていたことなどが話されました。

その後、共犯として佐清も逮捕されます。

松子は珠世が佐清の出所をいつまでも待つことを確認して、毒入りの煙草を吸い自害してしまいました。

映画ライターsakuraの感想

インパクトの強い死体が衝撃でした。

次々に起こる殺人事件にハラハラしながら見ていました。

音楽が印象に残っていいと思いました。

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