「ターミネーター ニュー・フェイト」のあらすじ
「ターミネーター ニュー・フェイト」は2019年に公開されたアメリカ映画で、人気SFシリーズ『ターミネーター』の第6作目になり、『ターミネーター2』の正統な続編です。
本作でターミネーターを生んだジェームズ・キャメロンが、製作の指揮を執りました。
審判の日(ジャッジメント・デイ)を防いだ世界では、人類の前に新たな敵・最新型ターミネーターREV-9が現れました。
2020年のメキシコでは、ダニーとディエゴの姉弟がREV-9から狙われていました。
未来から来た強化兵士グレースも登場し、息子ジョンを喪ったサラ・コナーとも絡みながら、運命のドラマが展開されていきます。
主な出演者
製作:ジェームズ・キャメロン 監督:ティム・ミラー 出演:リンダ・ハミルトン(サラ・コナー)、アーノルド・シュワルツェネッガー(T-800)、マッケンジー・デイヴィス(グレース)、ナタリア・レイエス(ダニー・ラモス)、ガブリエル・ルナ(REV-9)、ディエゴ・ボネータ(ディエゴ・ラモス)、エドワード・ファーロング(ジョン・コナー)ほか
未来から新しい脅威がやってくる
前作『ターミネーター2』の世界で、未来から現れたターミネーターT-800の犠牲で、ジョン・コナーは生き延びることができました。
人類の脅威であった審判の日(ジャッジメント・デイ)を防げた筈でしたが、別のターミネーターT-800が再びサラ・コナーとジョン親子の前に現れ、ジョンが殺されてしまいます。
サラは息子を守れなかったことで大きく失望し、身を隠しながら酒浸りの毎日を過ごしていました。
それから22年の時を経た2020年には、再び人類には脅威が迫っていました。
メキシコシティにある自動車工場では、ダニエラ(ダニー)・ラモスとディエゴという姉弟が働いていましたが、2人の前に突然ターミネーターREV-9が現れます。
REV-9に襲撃されたダニエラたちは、未来からやってきた強化兵士のグレースに命を救われました。
それでもREV-9はダニエラたちを執拗に追撃しますが、何とか車に乗り工場を後にします。
REV-9はダニーを殺すための刺客
ハイウェイまで逃げ切ったと思ったダニー姉弟とグレースにREV-9が再び迫り、倒しても何度も立ち上がるREV-9に、弟のディエゴが殺されてしまいます。
さらにダニーとグレースも絶体絶命に陥った瞬間、サラ・コナーが現れてREV-9を攻撃しました。
ジョンを殺されたサラは、敵であるターミネーターとの戦いを続けてきたのです。
グレースはすぐに戻ると言ったサラにREV-9の相手を任せ、ダニーと共にサラの車を奪って逃走しました。
グレースは逃げる車中で、ダニーたちの父親が殺されてしまったことを知らせます。
しかし、途中でグレースは強化の影響で死にかけてしまいます。
ダニーが薬局で薬を奪いグレースの介抱をしている時にサラが追い付き、モーテルにグレースを運んで治療しました。
その後サラは、グレースから未来の惨状を聞きます。
サラたちの奮闘で審判の日を回避した未来では、「リージョン」と呼ばれるAIの暴走が起き、人類滅亡の危機を迎えているというのです。
REV-9は、リージョンと闘うキーパーソンのダニーを抹殺するために、未来から送り込まれた刺客でした。
サラたちはT-800と手を組む
サラには、ターミネーターの出現場所と時間がメールで届いていました。
差出人は不明で、文面は必ず「ジョンのために」という言葉で結ばれていたのです。
グレースが司令官から聞いた協力者の居場所とサラのメールの発信元は一致しており、サラたち3人はメキシコから国境を越え、テキサス州ラレドへ向かいました。
一方のREV-9は、メキシコシティのデータセンターをハッキングして3人の居場所を特定し、指名手配犯として国境警備隊に追跡させます。
3人は国境警備隊に捕まって収容所に入れられ、REV-9が来て攻撃されます。
攻撃を交わしながらどうにかヘリで脱出し、再びラレドを目指しました。
サラへのメールの発信元は山中のログハウスからであり、中には年老いたターミネーターT-800がいました。
現在カールと名乗っているT-800はある女性と結婚し、彼女の連れ子を育てるうちに人間の心に目覚めていました。
サラはジョンのことを謝るT-800を殺そうとしますが、ダニーたちが仲裁します。
強大なREV-9を倒すために、サラはT-800と手を組むことにしました。
サラたちは協力してREV-9を倒す
エネルギー兵器であるEMPを入手したサラたちに、REV-9が迫ってきます。
軍用機でREV-9の攻撃を交わしますが墜落させられてしまい、パラシュートで脱出してダムの上部まで来ました。
T-800はREV-9と戦っていましたが、その後サラたちがダムの施設に入り込むと、REV-9が追ってきました。
ダニーは逃げるのを止め、その場で対決しようとします。
その勇ましい様子に、グレースは未来で見た彼女の姿を思い出しました。
実は未来で幼いグレースの命を助けたのが、ダニーだったのです。
何度攻撃しても再生するREV-9を倒すことは不可能に思えましたが、T-800がREV-9を回転する発電タービンに投げ入れました。
REV-9は大破しますが、なおも復活してダニーを襲います。
グレースはダニーに、自分の動力源を使ってREV-9を倒すように言いました。
しかし、それはグレースの死を意味していました。
ダニーは断りますが、グレースの説得により動力源でREV-9を攻撃します。
それでも抵抗を見せるREV-9を、T-800が「ジョンのために」という言葉を残して自爆して破壊します。
平和が訪れ、しばらく経ち、サラとダニーは公園で遊ぶ幼いグレースを見守りました。
映画ライターもじゃの一言
ターミネーター2から続く正統な続編ということでファンからの期待も高かった本作ですが、「流石はジェームズ・キャメロン」という出来でした。
開始後すぐにジョン・コナーが殺されてしまうのはかなり衝撃の展開ですが、『ニュー・フェイト』のタイトル通り、新しいターミネーターのストーリーを見せてくれた感じがします。
劇場ではあまり受けなかったみたいですが、シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンの姿が見られたのは嬉しい限りでした。
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