「ソウ5」のあらすじ
「ソウ5」は2008年に公開されたアメリカ映画で、密室内で行われる残虐な仕掛けのゲームが話題を呼んだ『ソウ』シリーズの第5作目です。
ジョン・クレイマーが死亡したことで、ジグソウの殺人ゲームは幕を閉じたように思われていましたが、刑事のホフマンが彼の後を継いだことでゲームは続いていくのでした。
今度は、FBI捜査官のストラムがゲームのターゲットになりますが、彼は何とかゲームに勝ち、無事に帰ることができました。
その後ストラムは、ホフマンが黒幕ではないかと疑い始めるのでした。
主な出演者
監督:デヴィッド・ハックル 出演:トビン・ベル(ジグソウ)、コスタス・マンディロア(ホフマン刑事)、スコット・パターソン(ストラム捜査官)、ベッツィ・ラッセル(ジル)、マーク・ロルストン(エリクソン)、カルロ・ロタ(チャールズ)ほか
FBI捜査官ストラムがホフマンを疑う
これまでジグソウことジョン・クレイマーは、犯罪者や人間の命を粗末にする者を理不尽な生き残りゲームに巻き込み、世間を騒がせてきました。
そんな彼もやがて命を落とし、これで一連の事件も収束したかに思えましたが、密かに彼の跡を継いだホフマン刑事が、新たなゲームを起こしていたのです。
FBI捜査官のピーター・ストラムは、新しいジグソウの事件の真相に迫りつつありました。
しかし彼は、ある時に豚のお面を着けた何者かに襲撃され、拉致されてしまいます。
黒幕であるホフマンはストラムを消したいと考えていましたが、目覚めたストラムは溺死させられそうになりながらも、何とかゲームに勝ち抜き脱出を果たしました。
ストラムは警察側に黒幕がいることを疑い始め、ホフマンが怪しいと思うようになります。
折しもホフマンは、ジグソウのゲームから無傷で解放され、しかも監禁されていたジェフの娘を救ったとして、警察の中で賞賛されていました。
ホフマンがジグソウになった経緯
ストラムはジグソウのゲームで負傷しており、また早く捜査に加わりたいと思っていましたが、上司に許可をもらえなかったため、独自に捜査を進めることにしました。
ホフマン刑事には大事にしていた妹がいましたが、セス・バクスターという殺人鬼に殺害されてしまいました。
バクスターは逮捕され裁判にかけられたものの、刑期はわずか5年のみでした。
ホフマンにとっては、妹の命を奪った男に対する罰がたったの5年というのは、とても納得のいくものではありませんでした。
その頃は、既にジグソウによる連続殺人事件が発生しており、ホフマンはジグソウの仕業に見せかけて憎きバクスターを始末したのです。
それは世間にはジグソウの犯行だと思われましたが、ジグソウ本人には偽物がやったことだと分かっていました。
ジグソウは、自分の偽物を裁くためにホフマンを拉致し、殺人ゲームに参加させました。
ゲームに勝った彼に、ジグソウはルール通り再生の機会を与え、こうしてホフマンはジグソウの協力者となったのでした。
過酷なゲームをクリアーする2人
ストラムはバクスターの事件も疑っており、単独で捜査を進めていましたが、勝手に資料を持ち出した彼のことを上司が疑い始めます。
ホフマンは、ストラムに疑われていることに気付きながらも、新しいジグソウのゲームを開始しました。
その参加者は、ある放火殺人に関わった5人の人間たちでした。
拉致された彼らは、気が付くと首輪を装着されており、後ろにはコード状の物と刃が繋がっていました。
5人に告げられたゲームのルールは、「協力して生き残れ」というものでしたが、誰かが前に出ると他の誰かが下がり、刃に近付いてしまう仕組みだったのです。
誰もが協力するどころか他人を犠牲にしようと考える中、死者を出しながらゲームは進んでいきました。
参加者はもはや2人だけになっていましたが、最後のゲームでは容器を血液で満たすという試練が課せられます。
過酷なゲームを共に乗り越えた彼らにはいつしか強い絆が生まれており、最後は協力して達成することができました。
ホフマンがストラムに濡れ衣を着せる
ストラムは、これまでの事件を独自に調べ直した結果、ジグソウとホフマンの関係やバクスター殺害の真相や根拠に辿り着き、ホフマンとの対決を決意します。
一方で、ストラムに疑われていることに勘付いたホフマン刑事は、彼に濡れ衣を着せようと画策していました。
彼が上司のエリクソンから疑われるようになったのも、ホフマンの印象操作によるものでした。
エリクソンは、ストラムの行方を追跡した末に、ジグソウのゲーム会場へ辿り着きました。
彼は見事、ゲームの参加者を2人救出することに成功します。
ゲーム会場には、ちょうどホフマンを追って来たストラムも来ていました。
ついにストラムはホフマンを一室へ追い詰めますが、それすらもホフマンの思う壺でした。
左右の壁がストラム目掛けて迫り、彼は圧し潰されてしまいます。
その結果ホフマンは、まんまとストラムにジグソウの疑惑を押し付けることに成功するのでした。
映画ライターもじゃの一言
『ソウ』シリーズでは、ゲームの参加者にお互い協力するように求めるルールがありますが、毎回無視されてしまうのが何とも残念ですね。
もはやジグソウだったジョンはこの世におらず、ほぼホフマンの話になってしまい、ストーリーの捻りは感じられなかったです。
時々エピソードが順番通りでなくなってきており、理解が難しいです。
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