「劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY」のあらすじ
「劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY」は2017年に公開された日本映画で、週刊少年マガジン連載の人気コミック・アニメの『FAIRY TAIL』の劇場版第2作目です。
ある時、反逆者ザッシュによってフィオーレ王国の神殿から魔法の杖「ドラゴンクライ」が盗まれてしまいました。
フィオーレ国王からの依頼を受け、魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」の魔導士ナツたちは、ザッシュが逃げたというステラ王国へ行きます。
しかしこの事件は、ステラ国王アニムスの野望によるものだったのです。
主な出演者
監督:南川達馬 声優:ナツ・ドラグニル(柿原徹也)、ルーシィ・ハートフィリア(平野 綾)、ハッピー(釘宮理恵)、グレイ・フルバスター(中村悠一)、エルザ・スカーレット(大原さやか)、ウェンディ・マーベル(佐藤聡美)、シャルル(堀江由衣)、アニムス(古川 慎)、ソーニャ(悠木 碧)、ザッシュ・ケイン(斉藤次郎)ほか
魔法の杖「竜の涙」が盗まれる
ある日、フィオーレ王国が管理する神殿に、現国務次官のザッシュとステラ王国の魔導士ソーニャが入りました。
彼らは、神殿に祀られていた魔法の杖・ドラゴンクライを盗み出しステラ王国へと逃げました。
ザッシュにとってその魔法の杖はステラ国王への献上品で、杖と引き換えに亡命する算段だったのです。
その後、フィオーレの国王から魔導士ギルド・妖精の尻尾(フェアリーテイル)へ魔法の杖奪還の依頼がありました。
竜の涙(ドラゴンクライ)と呼ばれるその杖は100年前に地下で発見されたもので、戦いに敗れ去ったドラゴンたちの怒りや悲しみを吸って強大な力を秘めていると言われていました。
ザッシュはステラ国王への手土産として杖を盗んだ後、自分の指揮していた部下を無残に殺し、国王の信頼を得て、国務大臣として迎えられていたのです。
依頼を受けた妖精の尻尾の魔導士のナツやルーシィ、グレイ、エルザ、ウェンディたちは、早速ステラ王国へ行きました。
ザッシュがこれまでに盗んだものを隠している塔へ入るため、彼の行きつけの酒場の店員として潜り込み鍵の指輪を複製しました。
ナツたちが魔法の杖を奪われる
ナツたちは複製した指輪の鍵を使って城の塔に侵入し、見事ドラゴンクライの場所へとたどり着きました。
しかし杖に触れたナツの目から涙が流れた直後、警報のサイレンが辺りに響いたため、杖を持って逃げることになりました。
そんな一行にステラ王国の追っ手が迫ります。
ザッシュやソーニャ、ステラ王国軍の魔導士集団・スリースターズが現れ、ついにナツたちは捕縛されてしまいます。
杖も奪われナツたちは牢獄に入れられましたが、ルーシィはどこか別の場所へ連れて行かれたようでした。
ナツたちと引き離されたルーシィは、他にも多くの女性が閉じ込められている檻に入れられました。
黒魔術に傾倒しているザッシュは、攫った女性たちの血液を少しずつ摂取していたのです。
しかし、ルーシィがザッシュの手にかかる寸前でナツたちが彼女を救出し、通りかかったソーニャから抜け道を教えられました。
その際ソーニャから、彼女がステラ王国のアニムス王の側近であることや、元々優しかった王がザッシュと会ってから杖に固執するようになったことを聞きます。
ソーニャも国のために杖を盗み出すことに賛成したものの、内心では人を傷つけたくなかったのです。
ドラゴンクライを欲しがる理由
ステラ王国にある魔力を持った不思議な鉱石・ステラニウムは、星の光を吸収するほど宝石としての価値が上がる性質がありました。
しかし最近になり、星の光を吸い込み過ぎたステラニウムが一斉に光の力を放出する危険があり、放置すれば国が消し飛んでしまう懸念もありました。
そうなるのを防ぐために、アニムス王はすべての輝きを消すドラゴンクライを求めたのでした。
しかし、塔で杖に触れたナツはそれを否定します。
触れただけで、ドラゴンたちの怒りや悲しみが伝わって涙が溢れたドラゴンクライには、恐るべき強大な力が宿っていました。
ドラゴンクライの力を解放してはならないと考えたナツは、自分がステラニウムを破壊すると宣言しますが、ソーニャは納得していないようでした。
まずはドラゴンクライを取り戻す必要があります。
翌日になり城へ向かうナツたちの前には、彼らを追い詰めたスリースターズが再び現れますが、どうにか倒すことができました。
ナツたちは神殿で杖の儀式中のソーニャを発見しますが、アニムス王の姿はなぜか消えており、突然ソーニャがナツたちを攻撃し始めます。
ドラゴンとドラゴンクライの消滅
実はソーニャの体の中には、あるドラゴンが封印されており、そのドラゴンの正体がステラ王国のアニムス王だったのです。
ソーニャは、時々人格が入れ替わることがありました。
ドラゴンの目的はソーニャの体から解放されることであり、そのためにドラゴンクライの力を欲していました。
杖でステラニウムの力が暴走するのを止める計画は嘘だったのです。
ドラゴンに操られたソーニャとナツは戦いになりますが、途中でアニムスの意識を抑え込んだソーニャが杖をナツに渡そうとします。
しかし、一瞬の隙を突いてザッシュが杖を奪ってしまいました。
怒ったアニムスは、不完全な状態でソーニャの体から抜け出しザッシュを追跡しますが、反対にザッシュに洗脳され暴走します。
ナツたちを妨害しながら塔へ上ったザッシュは、これまで自分を見下してきた人間に復讐するためドラゴンクライの力を解き放ちましたが、杖が暴走して彼は消えてしまいます。
我に返ったアニムスは杖を呑み込んで完全に力を取り戻しますが、ナツも自分の中に封じ込められているドラゴンの力を使って激しく戦い、ついに勝利しました。
ソーニャはアニムスの体から出てきた杖を破壊し、消滅するアニムスを見つめるのでした。
映画ライターもじゃの一言
FAIRY TAILの劇場版第2弾ということで、楽しみにしていたファンも大勢いると思います。
ナツと仲間たちが、それぞれ得意分野の魔法を駆使して潜入したり、戦闘を繰り広げる場面が面白かったです。
ただ、敵のスリースターズはステラ王国の精鋭という設定だと思いますが、あまり見せ場を感じませんでしたね。
エンディングではアニムスとソーニャの関係が流れたりもするので、最後まで観ておくべきでしょう。
コメント