「Wの悲劇」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

「Wの悲劇」のあらすじ

夏木静子の小説Wの悲劇が原作となっていますが、小説とは内容が違います。

舞台女優を目指している女性が、劇団で起きたスキャンダルを利用して、自分の望みを叶えようとしていきます。

主な出演者

薬師丸ひろ子(三田静香)、世良公則(森口昭夫)、三田佳子(羽鳥翔)、三田村邦彦(五代淳)、高木美保(菊地かおり)、仲谷昇(堂原良造演)、蜷川幸雄(安部幸雄)ほか

運命の出会い

劇団海の研究生の静香は、自身のバージンが女優としては大きな妨げになると感じていました。

そして先輩の俳優である五代と、初体験をすませます。

翌日、昔に劇団で俳優をしていたという不動産会社に務めている、森口昭夫と言う男性と知り合います。

静香は劇団の次回の公演、Wの悲劇のオーディションを受けることになります。

 

同期のかおりが主役に選ばれてしまい、静香のセリフはたったの一言だけしかない女中の役になりました。

落ち込んでいる静香を昭夫は励まして、自身が劇団員だった時の苦悩も語り始めます。

静香につい一目惚れしていた昭夫は、静香がもしスターになることができなかったら、自分と結婚して欲しいと結婚を申し込みます。

そして静香がもし女優になることができたら、さよならの花束を楽屋に送ると言います。

身代わり

公演の初日を、無事に大阪で迎えることができました。

公演後に1人で舞台に立つ静香を見て、下積み時代の苦労を思い出していた羽鳥翔は、静香にほんの少しのおこずかいを渡します。

その後、翔のホテルの部屋で翔のパトロンの堂原が腹上死してしまいます。

 

スキャンダルを恐れていた翔は、偶然部屋の前を歩いていた静香に、身代わりになるように頼みます。

そして主役のかおりを降板させて、静香を主役にする事を約束するのです。

静香は最初は、はっきりと断りました。

しかし、よくよく考えているうちに女優の夢を断ちたいため、引き受けることになります。

主役の座

静香はマスコミの矢の面に立ちます。

そして翔から聞いた堂島とのエピソードなどを、自分の話として語り始めます。

翔は約束どおりに、「きみとはうまく呼吸が合わない」と言って、強引にかおりを役から降ろしました。

かおりは驚いて、じっと静香の方をにらんでいました。

 

そしてあきらめた表情で、舞台から去っていきます。

かおりの後ろ姿を見て、静香は自分のせいで申し訳ないと半分素直な気持ちでいました。

しかし、その時の静香にはかおるを主役の座から引き下ろしたことに、すごく満足していたのでした。

その後、静香を主役にします。

 

昭夫が事件について何度も静香を問い詰めますが、静香はいつまでたっても何も話しませんでした。

そして東京公演で静香は主役を演じて、公演は無事に大成功をおさめます。

いつまでも鳴りやまない拍手と、何度も繰り返されるカーテンコールで、静香は祝福されました。

劇場を出た後で、静香は多くのレポーターに囲まれます。

再出発

そこに本当の真相を知ったかおりが、ナイフを持って現れます。

かおりは静香の前で、ナイフを振り回します。

そしてかおりは、ナイフで静香を殺そうとします。

ところがレポーター達の前で、静香をかばった昭夫が刺されてしまいます。

この事件がきっかけとなって身代わりとなった事が、世間に知られた事で静香は再びスキャンダルの渦中へと投げ込まれてしまいます。

 

静香は、自分には舞台しかないという気持ちを強固なものとしていきます。

その後、傷が癒えた昭夫から「もう1度2人で最初からやり直そう」とプロポーズされます。

しかし「自分の人生をちゃんと生きなくちゃ、立派な女優になれない」と言います。

そしてがっかりしていた昭夫に、「最初から1人でやり直す」と静香は言いました。

拍手で見送る昭夫を振り返って、静香は涙をこぼしながら微笑んで去って行きました。

映画ライターりょうの一言

薬師丸ひろ子さんが、びっくりするくらい可愛かったです。

舞台女優が題材の今作で、主演女優賞を獲った薬師丸ひろ子の演技力はとても見事でした。

引越しする主人公が、天井に貼られたポスターに手を伸ばします。

そして届きそうで届かない夢を完璧に表現していました。

主役に最初抜擢されなかった静香は、とても可愛そうに思いました。

身代わりの約束で主役に抜擢されたのですが、もし自分が同じ目に遭ったら良い気分はしません。

本当の自分の力で多くの人に認められたいと思い、一生懸命稽古に励むと思います。
でも昭夫はすごく格好良いと思います。

本当に心の底から静香のことを愛していたのでしょう。

好きな人を守るために、ここまで守ることはできません。

最後は、できれば静香と昭夫が一緒になって欲しかったです。

でも最後の静香の言葉は胸にグッときました。

自分の夢をあきらめない、今までの静香と違った本当の静香が現れていて魅力的でした。

感動と夢をあきらめることはいけない、という勉強を教えられた、とても素晴らしい作品でした。

また、何度も見たい作品です。

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