「家族ゲーム」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

サスペンス映画

「家族ゲーム」のあらすじ

本間洋介作、1981年第5回すばる文学賞を受賞した同名小説の映画作品です。

キネマ旬報ベスト・テン、第57回日本映画ベストワンなどを受賞、キネマ旬報市場で実施された「1980年日本映画ベストテン」にて1位を獲得しました。

内容は、松田優作の演じる変わり者の家庭教師が、受験生を抱える家族を相手に様々な騒動を巻き起こします。

1982年に鹿賀丈史主演2時間ドラマ、1983年松田優作主演の映画、長渕剛主演の連続ドラマと人気シリーズとなっています。

また2013年には、28年ぶりに櫻井翔主演で再ドラマ化されています。

主な出演者

監督:森田芳光 出演者:松田優作(吉本勝)、宮川一朗太(沼田茂之)、伊丹十三(沼田孝助)、由紀さおり(沼田千賀子)、辻田順一(沼田慎一)ほか

吉本勝との出会い

典型的な家族がそこにはありました。

サラリーマンの父・沼田孝助と母・千賀子、優秀な兄・慎一、中学3年生の沼田茂之、中でも茂之は高校受験を控えていますが、できの良い兄と違って成績が芳しくありません。

何人もの家庭教師をつけますが、すぐに辞めてしまい家庭はピリピリムードです。

 

そこへ三流大学7年生という留年を繰り返す、吉本勝という変わった男が家庭教師として現れます。

孝助は吉本を車に連れて行き、「成之の成績が上がれば特別金を支払います」と言います。

ボーナスの確約を取り付けた吉本は、俄然やる気が出て成之にスパルタ教育を開始します。

 

暴力的な吉本は、課題ができなければビンタをすることもあり、時には成之が本屋へ逃げ出したりもしました。

吉本の強引なやり方に千賀子も流石に心配をしますが、成之の成績が上がって欲しい孝助は、気にもとめません。

いじめっ子土屋との因縁

茂之は小学校時代からの幼なじみで同級生の土屋から、いつもいじめを受けていました。

ところがスパルタな吉本は、成之に勉強ばかりか喧嘩の仕方も教えていたのです。

そんな中、成之の成績が徐々に上がり始めます。

 

成之の成績が上がると、土屋が悔しがります。

それを見るのが面白くてたまらないのです。

そしてある日、成之は土屋に一対一の決闘を挑みます。

 

しかしスパルタな吉本に喧嘩を教わったことが、そこで報われることになります。

吉本から教えてもらった喧嘩の方法で、ついに土屋をやっつけることに成功します。

一方で兄の慎一は恋をしてしまい、勉強に身が入らなくなっていきました。

志望校をめぐり一悶着

成之の成績は、ぐんぐん上がっていきます。

そして兄の慎一の通う、進学校であるAランクの西武高校の合格ラインを超えてしまいます。

西武高校を狙える位置まで上り詰めた成之でしたが、Bランクの神宮高校を志望校として届けてしまいました。

当然両親は怒り、志望校の変更を吉本に依頼します。

 

志望届提出期限のその日、吉本は無理やり成之を担任の元に連れて行きます。

そして強引に志望校を神宮高校から西武高校に変更してしまいました。

成之は、西武高校に行きたくない理由を吉本に話します。

 

因縁の土屋が西部高校を志望していたからだというのです。

土屋との因縁とは、小学校の頃に授業中に成之が大便を漏らしてしまったことを、土屋が知っているからだと言いました。

あまりのバカバカしさに、吉本と慎一は二人で大笑いをします。

西部高校に無事合格、その後の成之は

成之は、見事に西部高校に合格しました。

幼なじみの土屋は西部高校を断念し、私立高校へ行くことになりました。

成之の合格は吉本にとって、自分の合格よりも嬉しいことでした。

吉本の役目も終わりです。

 

沼田家では、成之の合格祝いの食事会が吉本を交えて開催されていました。

孝助は、今度は最近やる気をなくしている慎一を一流の大学へ行かせるために、再び吉本に家庭教師を依頼します。

しかし、三流大学の自分が一流大学を志望する伸一に教えるわけには行かない、と吉本は断ります。

慎一は学校生活にすっかり嫌気がさし、退学までちらつかせ始めました。

 

成之の合格祝いの席であるにも関わらず、勉強の話ばかりする孝助に吉本は腹を立てます。

やがて家族や吉本は、大乱闘を始めてしまいました。

食卓をめちゃくちゃに荒らしまくり、テーブルまでひっくり返して吉本は立ち去って行きました。

 

そして西部高校に入学した成之は、吉本が来る前の元のやる気のない生活に戻っていました。

昼下がり、成之、慎一、千賀子の3人が寛いでいると、ヘリコプターが近づいてきました。

「何か事件かしら」と千賀子がつぶやきました。

映画ライターkokoの一言

家族ゲームというイメージの強い本作品は一言で言えば、松田優作に尽きるのかなという印象です。

時代背景はスパルタ真っ只中、今ではありえない状況も懐かしさというか、時代だなという思いで見ました。

なんとなく混沌とした時代、その時代にあった家族の風景、コメディなのか真面目なのか、いまの時代の目線でみるとなかなか見応えがあります。

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