「言の葉の庭」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

アニメ映画

「言の葉の庭」のあらすじ

2013年日本映画です。

「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」の新海誠が原作、監督、脚本を手がけた「言の葉の庭」は新海誠監督初の恋物語となっています。

靴職人を目指す高校生・孝雄と心を病んだ女子教師・雪野の偶然の出会いから始まるストーリー。

雨の中の偶然の出会い。

そして、お互いのことを知るうちに惹かれあっていきます。

背景の「雨」が重要な要素となっているこの映画ですが、作中の8割が雨のシーンで構成されており、繊細で美しい描写で表現されています。

主な出演者

監督:新海誠 声優:入野自由(秋月孝雄(タカオ))、花澤香菜(雪野由香里(ユキノ))、平野文(タカオの母)、前田剛(タカオの兄)、寺崎裕香(タカオの兄の彼女)、ほか

孝雄と雪野の出会い

靴職人を目指す高校生の孝雄(秋月孝雄)。

雨の日の一限目は学校をサボる。

季節は6月、ある雨の日。

この日も孝雄はいつものように学校の一限目をサボり、新宿御苑に行きました。

いつもの屋根のある休憩場所、ここで靴のデザインを考えるのです。

 

ですがこの日はいつもと違っていました。

そこにはチョコレートを食べながら昼間からビールを飲んでいる女性がいました。

雪野との出会いです。

孝雄は、雪野とどこかで会ったことがあるような気がしていました。

 
思い切って雪野に問いかけました。

「どこかでお会いしましたっけ」

「いいえ」と答える雪野。

雨は相変わらず止む気配もなく降り続きます。

 
そんな中、孝雄はデザイン画を描き続けます。

「会ってるかも」

孝雄の着ていたベストの高校の校章を見た雪野は突然呟きます。

そして万葉集の短歌「雷神(鳴神)の 少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」と言い残し、高尾の元を去って行きました。

再会を果たした孝雄と雪野

孝雄は母親と兄との3人暮らしです。

その日、兄が家を出て同棲をすると母に伝えたところ、母も彼と暮らすと言い出し、家を出て行ってしまいました。

翌朝は晴れでした。

孝雄は雨の日の午前中は学校をサボり新宿御苑へ、晴れた日はきちんと学校へ登校することにしていました。

 
ある雨の日、孝雄はいつものように学校をサボり新宿御苑へ向かいます。

するとそこには雪野がいました。

あの時のようにベンチでビールを飲んでいます。

孝雄はいつものようにノートにスケッチを始めました。

 
こっそり雪野の足をスケッチしていると雪野が話しかけてきました。

「学校はお休み?」

孝雄は質問で返してしまいます。

「会社はお休みですか?」

お昼になり孝雄は学校へ向かう準備をします。

「また会うかもね。もしかしたら雨が降ったら」

そんな雪野の言葉を背に孝雄は学校へと向かいました。

こうして雨の日の、午前中だけの二人の交流が始まったのです。

お互いに惹かれ始める二人

この日も雨です。

いつもの場所、デザイン画を描く孝雄。

そこへ雪野が現れます。

孝雄は自分が作ってきたお弁当と一緒に食べようと誘います。

雪野もお弁当も持っていたのでおかず交換をすることに。

 

雪野のお弁当は美味しくありませんでした。

というのも彼女は味覚障害を患っていたのです。

雪野は自宅へ戻り昔の恋人に電話をします。

彼は別れた後でも雪野のことを気づかってくれる人でした。

そして彼にこう告げるのです。

 

「その人のお弁当、味がするの」

雪野の机の上には一冊の本がありました。

「ハンドメイド・シューズの本」

7月のある雨の日にお弁当のお礼にとこの本を孝雄にプレゼントしました。

孝雄は今作っている靴を雪野のために作ると決めました。

 

そして梅雨が明け、夏休みになり、二人は暫く会わなくなっていました。

お互いに想いを募らせます。

雪野はいつもの場所で孝雄を待ちますが彼は現れません。

孝雄は靴の専門学校へ通うようになっていました。

そして新学期になったある日、職員室の前で雪野に出会うのです。

雪野は高雄の学校の古典の教師だったのです。

惹かれう会う二人 悲しい現実

雪野が学校を辞めるという噂がありました。

ある女子生徒が原因のようで、孝雄はその女子生徒の元へ行き頬をおもいっきり叩きました。

すると周りの男子生徒が逆上し、顔を殴り飛ばしたのです。

絆創膏だらけの顔で新宿御苑に向かった孝雄。

そこには雪野がいました。

 

「雷神の 少し響みて降らずとも 我は留らむ 妹し留めば」

高雄は雪野に返し歌を読みました。

その時突如雷鳴が轟き激しく雨が降り始めます。

ずぶ濡れになり二人は雪野のマンションへ向かいました。

孝雄は料理を振る舞います。

 
「今まで生きてきて一番幸せかもしれない」そう思う二人。

「好きなんだと思う」

雪野に気持ちを伝える孝雄。

彼女の返答は「雪野さんじゃなく、先生でしょ」

雪野は四国の実家へ帰省することを決めていたのです。

孝雄は出て行きました。

 
雪野は泣きましたが裸足のまま部屋を飛び出し彼を追います。

孝雄は「告白は忘れてくれ、先生だと知っていたら、叶わないってわかっていたら」と叫びました。

二人は泣きながら抱きしめ合いました。

雪野は四国に戻り教師になりました。

時折孝雄に手紙を書きます。

孝雄は雪野のために作った靴を、いつも雪乃が座っていた場所にそっと置きます。

「いつかもっと遠くまで歩けるようになったら、会いに行こう」

映画ライターkokoの一言

新海誠監督の世界観が相変わらず心地良い「言の葉の庭」でした。

美しい情景と雨の世界観、そして美しい言葉で綴られていくこの作品ですが、ストーリーは温もりを感じながらもどうしようもない現実に張り裂けそうな心境にもなります。

学生の子供の自分と早く大人になりたい自分、その幼い心も痛いほど伝わってきます。

ラストも何か清々しさを感じられる素敵な映画でした。

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