「ニュー・シネマ・パラダイス」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

「ニュー・シネマ・パラダイス」のあらすじ

ローマに住むサルヴァトーレの元へ、一本の電話が入る場面から物語はスタートします。

それはずっと離れていた故郷の母親からでした。

知らされたのはサルヴァトーレの幼い頃からの友人で、恩師でもあるアルフレードの死でした。

彼は若い時の記憶を思い出していました。

トトと呼ばれていた小さな頃に、彼は運命的な出会いをします。

そんな小さな村の映画館で出会った少年と、映写技師の友情を描いた話です。

主な出演者

フィリップ・ノワレ(アルフレード)、ジャック・ペラン(サルヴァトーレ)、サルヴァトーレ・カシオ(トト(サルヴァトーレ・少年時代))、マルコ・レオナルディ(サルヴァトーレ(青年時代))、アニェーゼ・ナーノ(エレナ)、プペラ・マッジオ(サルヴァトーレの母)、レオポルド・トリエステ(司祭)、エンツォ・カナヴァレ(パラダイス座支配人)、レオ・グロッタ(劇場の案内人)ほか

母からの電話

自由で気ままな生活を送っていたサルヴァトーレの元に、故郷の母親から1本の電話が入ります。

今までの30年間、一度も連絡をすることもなかった彼に届いたのは、大切な存在であったアルフレードの死でした。

二人の出会いは遠い昔に遡ります。

 

まだサルヴァトーレがトトと呼ばれて、学校に神父の手伝いとして動き回っていた幼い頃、彼の興味は村に唯一ある映画館の存在でした。

人々が数少ない娯楽として映画を楽しんでいる中で、トトは映写室に興味を示します。

そこには、教会の都合によって切り取られた多くのフィルムが散乱していました。

 

フィルムのほとんどはキスシーンでした。

その映写室で出会ったのが、村で唯一の映写技師のアルフレードでした。

初めは子供に関わることを一切避けていた彼でしたが、だんだん二人に不思議な友情が生まれ始めます。

映画館の火事

村で唯一の映画館は、人々の間でとても人気でした。

ところがある時に、大きな悲劇を呼んでしまいます。

ある夜のことでした。

あまりの盛況ぶりに映画館に入りたくても、入れない人達が騒ぎを起こしていました。

 

それを少しでも鎮めるために、アルフレードは屋外にフィルムを映します。

喜んだ彼らに、トトとアルフレードもまた喜んで、その様子を眺めていました。

ところが少し目を離したその瞬間に、映写機から炎が上がったのです。

それはみるみるうちに燃え広がり、ついに映画館は全焼してしまいました。

 

アルフレードも、両目の視力を失うほどの大火傷を負ってしまいます。

そして映画館はたくさんの協力者により、新たにオープンしました。

アルフレードはトトに、全ての映写室を任せることにしました。

恋の始まり

それから数年が経ちました。

トトは相変わらず映写室にいました。

そして彼は運命的な恋をすることになります。

相手は、遠くからこの村に越してきた、エレナという少女でした。

 

すっかり一目惚れをしたトトは、エレナに長い日数がかかりましたが、自分の思いを伝えました。

あまりにも長かったその時間に、トトは諦めかけていました。

その思いは、ついに叶うことになりました。

そして二人は、夢のような時間を過ごしました。

 

しかし、その幸せも長くは続かず、エレナは大学進学のために、トトは徴兵されることになり、二人は村を離れることになりました。

トトが村へ戻った時には、エレナの行方は分からなくなっていました。

アルフレードは、久しぶりに帰ってきたトトにある話をします。

思い出のフィルム

アルフレードはトトに、すぐに村を出るように言いました。

トトには、まだ長い人生があります。

こんな小さな村で一生を終えることをするな、そしてここを出たらすぐには帰ってくるな、とはっきり言いました。

それはアルフレードの愛の言葉でした。

 

その後、トトは故郷を離れます。

それ以来30年間、彼はアルフレードとは一切連絡も取らずに過ごしていました。

30年ぶりの帰郷でした。

村も大きく変わっていました。

車が多く、以前よりも活気が溢れているようでした。

 

あの映画館は数年前に閉館して、今では廃墟と化していました。

アルフレードの葬式の後で、彼の妻からトトへ一本のフィルムが渡されます。

生前から、トトへ渡すように言われていたのだと言います。

トトはローマへ帰って、そのフィルムを再生しました。

 

始まると、すぐにキスシーンが流れました。

それは子供の頃にトトが映写室で見た、切り取られた映画のキスシーンを繋ぎ合わせたものでした。

次から次へと流れるキスシーンに、トトは堪らず涙を流してしまいました。

映画ライターりょうの一言

何回見ても、すぐに号泣してしまう、とても大好きな映画です。

イタリアの小さな村で生まれ育ったトトと、村で唯一の映画館の映写技師のアルフレッドの、年齢を超えた友情が素敵でした。

その中でも一番感動したのは、トトが村を出ていく日にアルフレッドがそれを見送るシーンでした。

トトのために、「村には帰ってくるな」と突き放すようなことをつげるアルフレッドの姿です。

彼のトトへの深い愛情と、2人の別れにいつまでも涙が止まりませんでした。

数十年後に、アルフレッド葬儀のために久しぶりに故郷へ帰ったトトは、残されたフィルムを受け取り、一人でそれを見るのですが、そのシーンで見せたトトの表情の今までのいろんな感情が詰まったような感じが出ていて、とても印象に残りました。

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