「図書館戦争 革命のつばさ」のあらすじ
「図書館戦争 革命のつばさ」は2012年に公開された映画で、漫画「図書館戦争」を原作としたアニメ映画作品です。
本編は、近未来に置いて自由の表現を守り図書館を守る部隊と、表現を規制する検閲部隊との戦いが描かれています。
今回の作品は全面戦争ではなく、裁判での戦いや逃亡劇も含まれており、一味違った作品となっています。
主な出演者
監督:浜名孝行 声優:井上麻里奈(笠原郁)、前野智昭(堂上篤)、沢城みゆき(柴崎麻子)、石田彰(小牧幹久)、鈴木達央(手塚光)、鈴森勘司(玄田竜助)ほか
図書隊で当麻を保護することになる
昭和の時代が終わって30年が経過し、日本では「メディア良化法」という新たな法律が出来ました。
テロを恐れるあまり、メディアは法律によって厳しく検閲される時代になりました。
そんな中、表現の自由を守るため、全国の図書館は図書館法に則って「図書隊」を設立し、検閲部隊と戦っていました。
図書隊の精鋭部隊である「タスクフォース」に所属している笠原郁と堂上篤は上司と部下の関係でしたが、お互いに惹かれ合っていました。
郁と篤がデートをしていると、舞台から緊急で呼び出しを受けます。
福井原発を狙ってテロが起こり、小説家の当麻蔵人の作品である「原発危機」に似ているということで、この小説がテロのきっかけとみなされ、良化委員会から当麻が狙われていると気づきました。
これを始めとして、良化委員会ではテロの発端となる表現をしたとして、当麻やその他の作家たちにも危害を及ぼす恐れがあるということから、図書隊では当麻を保護することになりました。
基地内にて誘拐事件が起こってしまう
当麻たちは「表現の自由」があるとして、良化委員会を告訴して法廷で争うことになりました。
タスクフォースは当麻の警護に当たっていたのですが、基地内で当麻が誘拐されそうになってしまいます。
その後、犯人は捕まったのですが、その背後には「未来企画」という組織がいました。
未来企画はタスクフォースの手塚光の兄である篤がトップの組織で、郁の同期の柴崎は篤の光への執着を利用し、彼の携帯から篤に電話を掛けることにしました。
柴崎は誘拐未遂事件を追求しない代わりに、ある条件を提案しました。
それは政府内にメディア良化委員会に対抗できる派閥を作るとのことで、篤はその提案に乗りました。
篤が良化隊に撃たれ負傷してしまう
その後、当麻は図書隊指令の稲嶺の自宅で警護されながら、裁判で戦い続けました。
裁判の一審は勝訴したのですが、その後の控訴審は敗訴してしまいます。
篤は何者かに命を狙われるようになり、当麻の居場所も突き止められてしまったため、命からがら図書隊の基地まで逃げてきました。
瀬ケインは最初この裁判に無関心だったのですが、作家である当麻のファンたちは署名活動を始めたことで、良化隊が当麻たちに危害を及ぼす映像が報道され、世間が関心を持つようになります。
当麻が裁判に負けてしまうと、彼の命は危なくなるということから、裁判に負けてしまったら当麻を亡命させて彼の命を守ろうと郁が提案しました。
そのため敗訴となったときから、タスクフォースが何処かの国の大使館に当麻を連れて行く作戦を計画し始めます。
タスクフォースは計画通りに当麻を大使館へ連れて行くのですが、既に道路は良化隊に封鎖されていました。
郁と篤は地下鉄から当麻を連れて英国大使館へ向かおうとしたのですが、その途中で篤が良化隊に撃たれ負傷してしまいます。
郁は任務を終え、篤に自分の気持ちを伝えた
篤は郁に大坂にある領事館に向かうように指示して、弱きな郁に自分の階級章を手渡して自分の意志を託します。
階級章を手渡された郁は我に返り、大阪から帰ったら篤に自分の気持ちを伝えようと決心し、篤にキスをして当麻を連れて領事館に向かいました。
翌日、変装した当麻は英国総領事館に入る前で、ひったくりに遭ってしまい変装がバレてしまいます。
良化隊に囲まれてしまった当麻を逃がすため、郁は1人で良化隊に立ち向かいました。
その時、タスクフォースが現れて郁を助けてくれました。
その後、当麻をアメリカ総領事館に届けた郁は、良化隊に阻まれてしまいます。
郁がもうダメだと思ったそのときイギリスの外交官が現れ、当麻の亡命を受け入れてくれました。
この一件はテレビで報道され、メディア良化法の在り方を見直そうということになりました。
事件が落ち着き、郁は篤が入院している病院を訪れます。
ようやく篤に告白できた郁は、篤に自分の思いを受け止めてもらい、2人は付き合うことになりました。
映画ライタータイリュウの一言
「図書館戦争 革命のつばさ」は、原作漫画の図書館戦争をアニメの劇場版にした作品ですが、漫画は見ていなかったので先入観などがなく、スムーズに作品の世界観に入ることが出来ました。
当麻を亡命させるという任務を遂行し、計画を成功させてから自分の気持ちを篤に伝えたいという一心で、良化隊に立ち向かった彼女はすごいと思いました。
クライマックスに向かってどんどん盛り上がっていったので、最後まで楽しく見ることが出来ました。
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