「ファンタスティック・フォー」のあらすじ
天才的な科学者リード・リチャーズは幼いころから科学に興味をもち、転送装置を開発します。
そしてテレポートの実験中の事故によって、大人になったリード達は人知を超えた能力をそれぞれ手にいれます。
地球を破壊しようとする邪悪な敵を倒すため、様々な困難を乗り越えて戦います。
果たして地球を救うことはできるのか、最後までドキドキが止まらない作品です。
主な出演者
監督 :ジョシュ・トランク 出演:マイルズ・テラー(リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック)、ケイト・マーラ(スー・ストーム/インビジブル・ウーマン)、マイケル・B・ジョーダン(ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ)、ジェイミー・ベル(ベン・グリム/ザ・シング)、トビー・ケベル(ビクター・フォン・ドゥーム/Dr.ドゥーム)、レグ・E・キャシー(Dr.ストーム)ほか
天才的な科学者リードはベンと一緒に転送装置を開発する
リード・リチャーズは、小学生ながら科学に夢中で天才的な科学者でした。
ある日、リードは転送装置をつくるため必要な部品を探していました。
そこで級友であるベン・グリムの親が経営する、スクラップ工場に侵入します。
工場内でリードを発見したベンは、リードの発明を手伝います。
その日から二人は、転送装置をつくるため研究に夢中になり、無二の親友となるのでした。
そして七年後、リードとベンは高校生になりました。
高校の科学コンテストが開かれる、ということで二人は発明した転送装置を発表するも、審査員である教師陣たちに全く相手にされません。
しかし、科学者のフランクリン・ストームとスーザンのストリーム親子が、リードが作った転送装置に興味を持ちます。
そして彼らが進めている『量子ゲート計画』に、この転送装置が必要だと気づき始めます。
リードは、フランクリンの勧誘を受けてバクスター財団の研究所に越してきます。
科学の研究に必要なものが十分に揃った設備に、リードは興奮を隠しきれません。
ストーム博士はリードとベンの研究に対し、資金援助をすることを申し出ます。
そして研究所では、リードとベンの他にストーム博士の息子であるスー・ストームと、養子のジョニー、そしてビクター博士の5人で研究をすることになりました。
転送装置に乗った四人は無事に着陸、ビクター博士だけが取り残される
転送装置を見事に完成させたリード達は、最初の実験として猿を用いて実験を行います。
猿を乗せた転送ポットは、時空を超えて未開の地、惑星ゼロとして知られる場所に無事に着陸します。
実験は成功に終わり、次はリード達が転送ポットに乗り込もうと意気込むのでした。
そこでNASAから派遣されてきたハーヴェイ博士が、実験を視察するため研究所を訪れていました。
ハーヴェイ博士は、これからゲート計画を進める上で政府が介入してくることを皆に伝えます。
それを聞いたリード達は、自分たちの実験が政府に横取りされることを恐れ、転送装置に乗り込み惑星ゼロへと向かうのでした。
防護服を来たリード、ベン、ビクター、ジョニーの四人は、無事に未知の惑星に到着します。
しかし、得体の知れない緑色のエネルギー体が惑星の土中を流れているのを発見します。
そしてビクターがエネルギー体の中に手を差し入れると、突然大爆発を起こしたのです。
この事態に慌てた四人は、すぐに転送装置へと戻ります。
しかし、ビクター博士だけが惑星に取り残されてしまう、という事態が発生してしまうのでした。
リードはゴム人間に変身、他の三人も変異する
エネルギー体の影響を受けて、リード達の身体は変異してしまいます。
リードはゴムのように全身が伸びる身体に、スーは透明人間のように身体が透明になり、ベンは岩石のように固い身体へと変化するのでした。
そしてジョニーは、炎で身体を包み込めるという不思議な能力を、それぞれ手に入れます。
このような状態になった四人は、政府の管理下のもとに置かれてしまい、自由のない生活を強いられます。
リードはこの状態から逃れるため、ゴムのような身体を使って南アメリカへと逃亡します。
しかし上手く逃げ切ったと思っていたリードでしたが、ベンと共に米軍に取り押さえられてしまいます。
仕方なく2人はアメリカへと戻っていくのでした。
その頃、他のメンバーたちはそれぞれ自分の能力を高め、政府に協力するようになっていました。
装置が無事に完成し、政府が選んだ科学者たちが惑星へと転送されていきます。
そこで無事に惑星へと到着した科学者たちは、惑星に取り残され変わり果てたビクター博士に遭遇します。
博士は、溶けた金属のような形相に変貌し衰弱状態にありましたが、何とか生きていました。
そして政府の転送装置に乗って、無事に地球へと運ばれます。
ビクターの死、リード達は政府に協力し平和を守るために戦う
ビクター博士は物質と融合しており、見た目も人間ではなく、心までもおかしくなっていました。
ビクター博士はなんと人間を抹殺して惑星ゼロを地球に再現するため、研究所にいた人間達を襲い始めたのです。
ビクターの暴走をなんとか止めようと、フランクリンたちは説得に入ります。
しかし、惑星こそが自分の故郷だと考えるビクターには、地球への未練は全くありません。
駆けつけたスーザンとジョニーの前で、ビクターはフランクリンを殺害しました。
ビクターは転送装置に乗り込み、惑星へと帰っていきます。
そしてビクターの操作によって空中に巨大なブラックホールが開き、リード達はぽっかり空いた穴に吸い込まれ惑星に飛ばされてしまいました。
しかし、リードはビクターの暴走を止めようと必死に対抗します。
仲間たちの協力もあり、なんとかビクターを倒します。
ビクターの身体は、ブラックホールに飲まれて消滅してしまいました。
数日後、政府関係者はリード達に国家を守るため、安全保持への協力を依頼してきます。
自由行動と研究施設を使わせてもらうという条件のもと、リード達は平和を守るために戦うのでした。
映画ライターMRMの一言
小学生の頃から様々な発明をしていたリードは、天才科学者となり未知の惑星へと辿り着く様子や特殊な能力を手にいれたことでゴム人間となってしまうあたりが、とても面白いなと思いました。
ただ、最初に転送装置の開発をしたリードたちの実績を政府が横取りしようとしたり、特異的な能力を持った者だからこそ対立してしまう点や、軍事利用として使われてしまう点は、人間社会における様々な立場の確率というものを表現しているのではないか、と思いました。
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