「エレファント・マン」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

「エレファント・マン」のあらすじ

「エレファント・マン」は1980年に公開された映画で、自主映画である「イレイザーヘッド」によって注目を浴びたデヴィッド・リンチが、初めて商業作品として監督を務めた名作です。

アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞などをノミネートして、リンチの名前を世に知らしめた作品となっています。

19世紀ロンドンで見世物小屋にかけられた青年・ジョンを見た外科医のトリーヴスは、医学的に興味があったため彼を引き取ることにしました。

ジョンは怖がりで知的障害者のように振る舞いますが、知性があることが発覚します。

主な出演者

監督:デヴィッド・リンチ 出演:ジョン・ハート(ジョン・メリック)、アンソニー・ホプキンス(フレデリック・トリーブス)、アン・バンクロフト、ジョン・ギールグッド、ウェンディ・ヒラー、ほか

エレファント・マンとして見世物にされていたメリックと出会う

美しい女性がゾウに襲われ、長い花で女性をなぎ倒しました。

それはジョンの母が妊娠時にゾウに襲われたことの暗喩のようです。

場面は19世紀のロンドンに変わり、見世物小屋が立ち並ぶ裏通りに、「エレファント・マン」という看板が掲げられていました。

その当時は公序良俗に反するとして、その展示は許可されていませんでした。

 

昔は生まれつきの奇形を見世物にして商売することが認められていたのですが、この頃には差別として排斥する動きがありました。

見世物小屋が立ち並ぶ裏通りの群衆に混じって、1人の男が歩いて行きました。

彼はフレデリック・トリーブスで、ロンドン病院の外科医をしていました。

トリーブスはエレファント・マンを見たいという興味から、この通りをふらついており、ある小屋で興味を引かれるものを見ました。

 

それはジョン・メリックのことであり、エレファント・マンとして見世物にされていました。

彼の顔は額と後頭部が果実のように膨れ上がり、背骨が異様に曲がっていました。

発音もまともに出来ない彼は歩く際に杖が必要で、衝撃を受けたトリーブスは彼に説明をして学会へ連れていきます。

トリーブスはメリックを病院に住まわせることにした

やがてメリックが所有者から虐待を受けていたことを知ったトリーブスは、彼を引き取りたいと所有者に持ちかけました。

するとメリックの所有者はビジネスパートナーだからと言って嫌がったのですが、結果的にトリーブスを引き取ることになります。

そして、治療を目的として自分の勤める病院の屋根裏部屋に住まわせることにしたのですが、院長はトリーブスの勝手な行動を非難し、「治る見込みはあるのか」とトリーブスに質問します。

 

残念なことに当時の医学では、メリックを治すことは出来ませんでした。

トリーブスは院長にメリックに会ってみないかと提案し、実際にメリックに会ってみると聖書や詩を自在に暗唱するインテリであることが分かります。

これを見た院長は感銘を受け、メリックへの態度を改めるようになりました。

ロンドン・タイムズ紙によってメリックのことが広く知れ渡る

メリックは文字が読めて教養もあったのですが、今までトリーブスの前ではわざと知的障害者のように装っていました。

メリックは自分に知能があると知られるのが怖くて、トリーブスに隠していたからです。

精神弱者ではないと知った院長は驚き、彼を病院で収容していることをロンドン・タイムズ紙に投稿しました。

 

これを機にメリックのことは広く知れ渡り、閉鎖病棟の屋根裏部屋から別の棟に移動させることにしました。

それを知ったナイト・ポーターは、居酒屋で「この男を見られるぞ」と言って金を撤収し、怖いもの見たさに集まった人間を連れてメリックの病室を訪れます。

新たに用意された病室には細心の注意がはらわれ、寮母と若い女性のノラがメリックの世話役となりました。

前の所有者に連れ戻されてしまう

その頃、トリーブスはメリックを自宅に招き、妻のアンと引き合わせました。

アンはトリーブスと同様、メリックに優しく接し「美しい女性に優しくしてもらうのは初めてだ」と言って、メリックは涙を流しました。

清らかな心を持ったメリックと会ったアンは感激しました。

トリーブスとアンの家族写真を見たメリックは、自分の母親の写真を持っていると言ってアンに見せます。

 

メリックの母親はとても美しい人でした。

しかし、メリックが見世物小屋にいたということは、母親に捨てられたことを意味していたのですが、母親を思うメリックの言葉を聞いたアンは涙を流します。

病院の個室を用意してもらったメリックは、そこから快適な生活が始まり、窓から見えるセント・フィリップ聖堂の模型を作りました。

その後、すっかり有名な存在となったメリックのもとに、大女優のケンドール夫人がプレゼントを持ってやってきました。

 

名前が広く知れ渡るにつれ、前の所有者は損をしたと考えてメリックを勝手に連れ戻し、ヨーロッパ大陸を巡業させます。

酷い扱いを受け、体がボロボロになったメリックは、ようやくロンドンに帰ることが出来ました。

トリーブスは再び彼を救い出し、ケンドール夫人のおかげで舞台も鑑賞でき、自分の部屋に戻りました。

模型を完成させたメリックはサインを入れ、彼にとっては死に等しい仰向けの姿勢で眠りにつきました。

映画ライタータイリュウの一言

このエレファント・マンは障害者を笑いものにしている感じがして、とても心が痛くなりました。

今でも障害者を笑いものにしたり、いじったりする人もいる中、見た目は障害者でも心が清らかで、手先が器用で、健常者よりも個性や人間的な豊かな感情を持っていることを教えられました。

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