「進撃の巨人 後編~自由の翼~」のあらすじ
2014年公開された進撃の巨人前編に引き続き、後編として発表された作品です。
主人公であるエレンは巨人から人類を守るという大役を任せられますが、仲間を襲うという危険な行為を犯し、地下牢へと閉じ込められてしまいます。
そこから新しい任務を与えてくれたのが、調査兵団団長のエルヴィンでした。
人類を巨人の手から救うために新しい任務を与えられたエレンの役割、また意外な敵の出現によってエレンたちは窮地に追いやられてしまうのでした。
主な出演者
監督:荒木哲郎 声の出演:梶裕貴(エレン・イェーガー)、石川由依(ミカサ・アッカーマン)、井上麻里奈(アルミン・アルレルト)、神谷浩史(リヴァイ)、小野大輔(エルヴィン・スミス)、朴路美(ハンジ・ゾエ)ほか
エレンは条件付きで巨人化する力の行使を受ける
人類が巨人の攻撃から身を守るために造ったとされる、3枚の壁があります。
その中でも最も外側にある「ウォールマリア」は、高さ50mを遥かに超える巨人によって穴を開けられてしまいました。
そのため人類は、仕方なくウォールマリアでの生活が難しくなり、その内側に作られた2枚の壁「ウォールローゼ」と「ウォールシーナ」での生活を余儀なくされるのでした。
エレンは巨人化して仲間を襲うなど、危険極まりない状態に陥っていたことから、地下牢に閉じ込められてしまいます。
巨人から人類を救ったとは言え、危険極まりない行為をしてしまったことは事実です。
そんなエレンへの処罰が下されようとしていました。
壁内の護衛任務を主とする憲兵団からは情報を取り次第すぐに処分と言い渡されますが、調査兵団の団長エルヴィンはこの提案に反論します。
エレンを調査兵団に入団させ、外にいる巨人を反撃し、反撃手段が乏しい人類のために有効活用するというのです。
そして裁判の結果、エレンはリヴァイ兵長の監視下という条件付きで、巨人に変身するという力を認められるのでした。
知的能力を備えた女型巨人兵の出現
そして判決から1ヶ月後、再び巨人が住む壁の向こうの世界への調査が行われることになります。
エレンは初めての調査として、期待と不安が入り混じっていました。
そこに突如として現れたのが、女型の巨人でした。
この女型の巨人は、食べるという行動パターンしか持たなかった他の巨人とは異なり、知的機能を兼ね備えた、巨人の中でも最も能力のある巨人だったのです。
さらに皮膚を硬化させるという特別な能力を備えていることから、撃って攻撃をしても全く届くことはありません。
そして女型の巨人は、エレンたちの元へ迫ってきます。
エレンは巨人化して戦おうとしますが、リヴァイの指示で静止させられます。
調査兵団が仕掛けた罠に見事にハマった女型の巨人に、リヴァイたちはこの巨人が人間が変身したものに気付いており、その中に誰がいるのかを知るために切り刻もうとします。
すると突然この巨人が大きな声で叫び、声を聞きつけた他の巨人たちが集まってきて、女型の巨人を食べてしまいます。
結果、調査兵団は女型の巨人の正体を見破ることができませんでした。
女型の巨人が調査兵団を襲いエレンたちは窮地に追いやられる
調査兵団は、敵である女型の巨人の攻撃を恐れて退去を始めますが、その直後に姿を隠した謎の人物によって襲われてしまいます。
謎の襲撃者は轟音と共に光に包まれて姿を隠し、再び女型の巨人に変身して退却中の調査兵団へ襲いかかるのでした。
リヴァイ班の団員たちはあらゆる手を尽くすも虚しく、ほとんどの団員が殺害され、壊滅状態に陥ってしまいます。
その光景を目の当たりにしたエレンは、巨人化して戦うのですが、女型の巨人の圧倒的な強さに敵わず負けてしまいました。
そしてエレンは、遂に女型の巨人に飲み込まれてしまいます。
それを見たミカサが助けようとして戦いますが、ミカサもまた敗北してしまいます。
その後追いついてきたリヴァイの圧倒的な活躍により、エレンは何とか救出されて命を取りとめます。
そして女型の巨人はいつの間にか姿を消し、結局正体を掴むことができませんでした。
リヴァイは、ミカサとエレンを救出する際に足を傷めてしまいます。
そして調査兵団は、一旦帰還することになりました。
人間に姿を隠した女型の巨人を捕まえるも失敗に終わる
壁の外の巨人たちが住む世界の調査から帰還したエレンたちでしたが、女型の巨人の出現によって、エレンを含む幹部たちは王都から招集されることになります。
リヴァイを含む調査兵団は、王都へ行く道のりで地下通路を通っていくことを計画します。
これは万が一裏切者が女型の巨人に変身しても、確保できる可能性が高いと見たからです。
そして早速計画を実行したところ、アルミンの同期であったアニ・レオンハートが地下通路に入ることを拒否したため、アニが女型の巨人であるという予想が的中します。
調査兵団は、アニを確保するために実行に移そうとしますが、アニも自分が疑われていることに気付き、一足早く巨人化してしまい、捜査は失敗に終わってしまいました。
エレンは巨人化してアニと戦い前哨しますが、負けそうになったアニが結晶化してしまい、詳しい情報を得ることができなくなってしまいます。
調査兵団はアニの一件を機に、壁の中にいる敵を見つけていくことになります。
一方で剥がされた壁の中には超大型巨人が埋められていることが解かり、壁と巨人の間には何らかの因果関係があることが証明されていきます。
人類はまた再び、混沌とした状態に突き落とされるのでした。
映画ライターMRMの一言
前編では、壁の外側にいる巨人が敵と思われていましたが、今回の後編では人間に姿を変えた者が女型の巨人になるという、「裏切り」の心情を持つ登場人物の気持ちを表現した作品になっています。
エレンがやっと女型の巨人を倒すと思いきや、また再び混沌とした状態に陥ってしまうというのは、もやもやします。
今後の展開が気になる作品です。
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