「Another アナザー」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

サスペンス映画

「Another アナザー」のあらすじ

あるクラスに降りかかった、不可解な現象を描いたミステリーホラーです。

榊原恒一が転入してきた学校には、クラスメイトからずっと存在を無視されていた不思議な女生徒がいました。

彼女を気にかけていた恒一でしたが、それがきっかけとなり次々と人が死亡するようになります。

恒一が所属している3年3組には、決して破ってはいけないルールがあったのです。

主な出演者

山﨑賢人(榊原恒一)、橋本愛(見崎鳴)、袴田吉彦(千曳辰治)、加藤あい(三神怜子)ほか

少女との出会い

舞台は1998年4月19日の、架空の地方都市である夜見山市から始まります。

中学3年生だった榊原恒一は、持病の気胸の発作で救急搬送されてしまい、そのまま入院することになりました。

恒一は父の仕事の都合で、夜見山市に引っ越して来たばかりでした。

ある夜、恒一は病院で人形を抱いて眼帯をしていた、ミステリアスな少女の見崎鳴と出会います。

 

恒一は、5月6日に夜見山北中学に初登校したばかりでした。

所属クラスは3年3組でした。

恒一は教室内で、窓際の一番後ろの席に座っていた鳴を発見しました。

しかし、クラスメイト達はその席は空席だと言って、鳴が存在しないかのように振る舞うのです。

叔母で副担任の三神怜子から、クラスの決め事は必ず守ること、と念を押されていました。

疑問を覚えながらも話しかける恒一に対して、鳴は「気をつけてね。もう始まってるかもしれない」と謎の警告を発します。

ルール

ある日、恒一はクラスメイトから3組の秘密を明かされます。

今から26年前の1972年のことでした。

当時の夜見北中学の3年3組で、1人の生徒が死亡してしまいました。

夜見山岬という名前のその生徒は、誰からも好かれる人気者でした。

クラスメイトは岬の死を素直に受け入れられずに、卒業まで彼女が生きているかのように振る舞い続けてきたそうです。

そこで突然、恒一は発作に襲われてしまい、先の詳細を聞くことは出来ませんでした。

 

その後も鳴のことを気にする恒一に対して、クラスメイト達は、ここにいないものの相手をするなと不可解な忠告を与えてきます。

事情を説明して貰えない恒一は、構わず鳴に近づいていきました。

そして、ついに恐れていた事態が発生してしまうのです。

3組の女子生徒が、校内で無残な事故死を遂げてしまったのでした。

集まった3組の生徒達は「ルールを破ったからだ」と呟きました。

次にクラスメイトの姉が、エレベーターの事故に巻き込まれて死亡してしまいます。

 

そして6月8日の朝のことです。

恒一が登校すると、教室で何か話し合いが行われていたのです。

恒一が話しかけても、誰も反応してくれませんでした。

恒一の机の中には名簿が入っていて、恒一と鳴の席に大きなバツ印がついていたのでした。

そして「あとのことは見崎に聞け」とメッセージが残されていたのです。

鳴の元へと向かった恒一は、彼女と司書教諭の千曳辰治から、詳しい説明を受けました。

3年3組は、死にまつわった異常な現象が次々と起きていて、あるルールが決められていました。

 

それは、クラスの中の1人の存在しない人間を、いないものとして扱うことです。

そのルールを破ると、3組に関わる人間やその身内に次々と死が訪れると言うのでした。

鳴は今年度のいないものとして、扱われていたのでした。

しかし、恒一が鳴に接触したことで死の現象が始まってしまったのです。

そこで3組の生徒達は、恒一もここにいないものにすることで、ルール破りも無かったことにしようとしていました。

 

千曳は26年前の、3年3組の担任の教師でした。

岬を生者として扱い続けていた3年3組には、翌年からいるはずがない何者かが、クラスへ混じるようになりました。

彼らは過去の現象によって、死亡した死者達でした。

記憶や記録は改竄されて死者自身にも自覚が無いことから、死者は違和感なくクラスへと紛れ込んでいたのです。

そしてその現象が終わると秩序が戻り、皆が死者についての記憶を失ってしまいます。

 

歴代の3年3組は増えた死者の代わりとして、生者を1人いないものとすることでうまくバランスを取り、現象の発生を防いできたのでした。

自分が死者なのかもしれないと疑う恒一でしたが、鳴ははっきりと否定します。

鳴は4歳の時に病気で左目を失い、現在は義眼を使っていました。

その義眼には、死の色が映るのでした。

恒一には死の色が見えないので、大丈夫だと保証します。

鳴はこの不思議な能力を嫌っていつも眼帯をしていたのですが、能力を拒絶しない恒一に対して嬉しそうな顔を見せたのです。

謎のカセットテープ

鳴と恒一をいないものにしていた3年3組でしたが、その現象は止まらずに担任教師や、夜見山市の外へと逃げようとした生徒の死亡事故が相次いで起こります。

恐怖にかられた教室内で、諍いが表面化し始めたのでした。

現象について調べる恒一達は、旧校舎でカセットテープを発見します。

それを再生してみると、ある生徒の告白が録音されていたのでした。

彼は1983年の3年3組に所属していました。

 

夏のクラス合宿中に、1人のクラスメイトを殺害してしまったというのです。

しかし、他の生徒は被害者を覚えていなくて、遺体も見つかりませんでした。

彼が殺害した人間は、1983年の3組に紛れ込んだ死者でした。

現象を止めるためには、死者を死に還せばいいと恒一達は突き止めます。

そこに怜子が現れて、2人を3組の教室へと招き入れました。

 

生徒達は騒然とします。

怜子は止まらない現象に対して、いないもの以外の対策を取るべきだ、と提案したのです。

そのためにクラス合宿を計画していました。

怜子も、合宿以降の現象が止まった1983年のことを突き止めていたのです。

反発する生徒に対して、怜子は死を待つよりも行動するべきだと訴えました。

死者の正体とは

8月8日のことです。

怜子と千曳の引率により、3年3組は合宿所へと向かいます。

恒一は念のために、旧校舎で以前見つけたカセットテープを持参していました。

現象への恐怖や怒りに満ちていたクラスは、最悪の雰囲気でした。

恒一を怪しんでいたクラスメイトの1人が荷物を取り、テープを発見します。

そしてうまく死者を殺害すれば現象は止まるということが、クラス中に広まってしまいました。

 

生徒達は疑心暗鬼に陥って、ついに殺し合いが始まってしまいます。

混乱の中でガス漏れによる爆発が起こり、合宿所は炎に飲まれます。

生き残った生徒は駐車場へと集まりますが、鳴の姿がどこにもありませんでした。

燃え盛る合宿所へ引き返した恒一と千曳は、死者に鎌を振り上げている鳴を発見してしまいます。

鳴が左目で見つけた死の色を纏う死者でした。

そして、その本当の正体は怜子でした。

 

千曳が怜子を問い詰めると、柵が外れて千曳は火の海へと落下してしまいます。

一緒に落ちかけた怜子の腕を、恒一は力ずくで掴みました。

恒一は怜子が死者だと、ずっと信じたくありませんでした。

しかし、鳴の左目にはその真実が映っています。

全てを悟っていた怜子は、恒一達を守るために腕を振り払って自ら死を選びました。

後日に恒一と鳴以外の人間は、死者である怜子のことをすっかり忘れていました。

今年度の現象は無事に終わったのです。

 

しかし、死者が紛れ込んだ理由を解明出来なかった恒一達は、カセットテープに自分達の声を録音します。

2人は未来の3年3組に向けて現象を説明して、封じる方法を見つけて欲しいと頼んでいました。

時は流れて、2012年4月のことです。

2012年度の3年3組の少女に対して、成長した恒一はそのカセットテープを渡します。

生徒達が着席した教室で、担任として教壇に立っていたのは死亡したはずの千曳でした。

現象の幕が開いて、物語は終わりを迎えました。

映画ライターりょうの一言

最初から最後まで、ハラハラドキドキさせられた映画でした。

死者の本当の正体が分かったときは、意外な人物でびっくりしました。

橋本愛さんのキャラクターもすごくぴったりと演技にはまっていて、最高でした。

ホラーだけど、サスペンス的な話で、とても面白かったです。

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