「ゼロ・グラビティ」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

SF映画

「ゼロ・グラビティ」のあらすじ

宇宙の背景を全てCGで描いており、その再現度も非常に高く、実際に起こり得る内容で世界的に大ヒットを記録して、アカデミー賞監督賞などを受賞している作品です。

スペースシャトルでの活動中に予期せぬ事故で宇宙空間へ放り出され、絶望的な状況で漂い続ける2人の宇宙飛行士の運命と、無重力の世界をスリリングに描いています。

主な出演者

監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:サンドラ・ブロック(ライアン・ストーン)、ジョージ・クルーニー(マット・コワルスキー)、エド・ハリス、エイミー・ウォレンほか

エクスプローラー号の悲劇と宇宙

中年女性のライアン博士は、自身が開発した医学用品がNASAに抜擢され、試作品を取り付けるために宇宙でのミッションに参加していました。

宇宙に行くためにはもちろん一通りの訓練は受けなければならず、その中でもスペースシャトル「エクスプローラー」号での船外活動は、緊張を強いられるものでした。

指揮官であるマット、そして同僚のシャリフとともに、宇宙空間で作業をして過ごしています。

それぞれの作業を行っていた3人へ、ヒューストンの管制室から命令が入ります。

 

それはロシアの人工衛星が破壊されたことにより、発生した宇宙ゴミが近づいているため避難するようにという指示でした。

その直後、ヒューストンとの連絡は途絶えてしまいます。

ライアンとマット、シャリフは急いで避難しようとしますが、間に合いませんでした。

シャリフは飛んできた破片で頭部を貫かれ、マットとライアンも宇宙空間に放り出されてしまいます。

エクスプローラー号も大量の破片を受けて回転してしまい、パニックになったライアンは酸素を大量に吸って、酸素残量が10%になっていました。

 

もうダメかと絶望的なライアンでしたが、マットが命綱をライアンにくくって確保します。

そして宇宙服の噴射装置を利用して、どうにかエクスプローラー号へ戻ることができました。

90分後に、また破片の大群に襲われる可能性があるとマットは言います。

エクスプローラー号から約900mの距離にいるため、シャリフの遺体を回収しようと言い出しました。

無事に、シャリフの遺体を回収できたライアンは絶句します。

シャリフは破片を受けて顔部分が貫通し、向こう側が見える状態だったのです。

明らかになるライアンの家族

エクスプローラー号に戻ると、シャトル内も破壊的な被害を受けていました。

他の乗組員たちも全滅してしまい、もっと自分が早く作業を切り上げていれば、とライアンは自身を責めます。

マットは国際宇宙ステーションへ行き、ソユーズで大気圏に突入する方法を考え、ヒューストンに報告しました。

そして二人は、国際宇宙ステーションに向かいます。

 

ネガティブな思考に陥りがちなライアンの気を紛らわせるために、マットはライアンへ故郷はどこかと尋ねます。

ライアンの故郷だと20時である現在、地上にいたら何をするかと聞いたマットに、ライアンは「車の中でラジオを聞く」と答えました。

ライアンは4歳の娘がいたのですが、幼稚園で遊んでいて頭を打って亡くなっていたのです。

 

娘の死の報告を受けたのが自動車の中だったために、ライアンはそれから、車内で運転をし続けるのが習慣となったと言います。

ライアンの酸素残量は1%、国際宇宙ステーションまであと5分で、噴射装置の燃料も残りわずかです。

なんとかステーションに近づきましたが、衛星の破片で破損がかなりのものになり、地上に戻るための手段であったパラシュートもすでに開いていて使えない状態です。

命懸け続きのライアンとマット

到着間際に燃料切れを起こし、減速ができずそのまま宇宙ステーションに衝突してしまいました。

なんとかステーションにつかまりますが、命綱で繋がっているマットが離れてしまいそうになり、ライアンも引きずられてしまいます。

マットはライアンを守るために自ら命綱を離し、通信の届く範囲でライアンに次々と指示を出します。

 

ISSで中国の宇宙ステーションへ避難することを、マットから提案されます。

マットは最後まで陽気に振る舞い、宇宙遊泳最長記録を更新できると笑ったり、「俺のきれいな青い瞳に惚れてたろ」とも言います。

しばらくするとマットとの通信も途絶えてしまうことになり、酸素不足で朦朧としながらも、ライアンはステーションへ入ります。

 

ステーションで火災が発生し離脱を試みるライアンですが、トラブルが続いて中々うまくいきません。

AM周波数で中国のステーションに連絡をしても反応がなく、地球の女性アニンガと犬の鳴き声が聞こえます。

さらに赤ん坊の泣き声を聞いたライアンは自分の娘を思い出し、もうすぐ娘に会えると涙します。

ソユーズ内の酸素量を少なくしていき、ライアンは自殺をしようと思い立ちました。

ライアンは無事に生還できるのか

目を閉じたライアンですが、「もしマットがここにいたら」と想像します。

すると突然マットが宇宙船内に入ってきて、励ましながらライアンにアドバイスを伝えてきます。

今までのネガティブ思考だった自分を鼓舞して、マットのように前向きな考え方をしようと考え直します。

いつの間にかマットの姿はなく、ライアンは希望を持ち直します。

 

酸素量を元に戻すと、マットのアドバイスで思いついた「着陸は発射と同じ」と考えて、やってみようと思います。

なんとか中国ステーションへたどり着いたライアンは、無事な飛行船を発見します。

中国語に苦労しながらも、なんとか宇宙船の起動を成功させます。

ステーションともに落下する宇宙船は、大気圏で無事に分離に成功しました。

 

幻として助けてくれたマットや、亡くなった娘に助けを祈りながら、宇宙船は地球へと落下していきます。

着地前にヒューストンから交信があり、「身元の確認と救助の準備はできている」と聞こえました。

ライアンの乗った宇宙船は、湖に着水します。

大気圏突入時からソユーズ内部も火災が発生していたので、ライアンは急いでハッチを開けて水中へ脱出します。

 

重い宇宙服を脱ぎ捨てながら湖面を目指すライアンの横を、カエルも泳いでいます。

泳いですぐにある陸地に辿り着いたライアンは、久々の重力を感じます。

生きている実感を噛み締めながら立ち上がったライアンは、よたよたとしながらも力強く歩き始めるのでした。

映画ライターカネキケンの一言

宇宙空間という想像し難い場面がメインの映画ですが、だからこそ想像力が掻き立てられました。

たった2人しかいない登場人物、真っ暗な空間、酸素がないと生きれない恐怖感などが伝わって、本来神秘的である宇宙空間が一気に恐怖へと変わるような映画でした。

どんな時も陽気に振舞いながらも、宇宙飛行士としての知識も万能なマットのキャラクターが活かされていました。

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