「ゴッド・オブ・ウォー導かれし勇者たち」のあらすじ
修道士のオズマンドは、黒死病から恋人を守るためにある森に避難させます。
恋人と会うために、騎士団に同行するのですが、その騎士団は魔女狩りが目的でした。
騎士団とオズマンドは村にたどり着きますが、村の様子がおかしかったのです。
村の権力者ラングバによって、オズマンドと騎士団の運命が大きく変えられます。
黒死病と魔女狩りをテーマに描かれたストーリーです。
2010年に公開されたイギリス、ドイツ映画。
主な出演者
監督:クリストファー・スミス 出演:ショーン・ビーン(ウルリク)、エディ・レッドメイン(オズマンド)、ジョン・リンチ(ウルフスタン)、ティム・マキナニー(ホブ)、キンバリー・ニクソン(アヴェリル)ほか
黒死病で混乱する1348年のイギリス
1348年のイギリスでは、黒死病が蔓延していてたくさんの人が亡くなり、国中が混乱していました。
修道士のオズマンドは、感染を疑われて投獄されていました。
ようやく解放され、恋人のアヴェリルと再会することができ、黒死病の感染から逃れるために、デントウィッチの森に避難するように、と伝えます。
そんな村に、ある日司教の特命使節のウルリクがやってきます。
ウルリクは、黒死病にかかっていない村の調査のために、案内人を募集していました。
そこでデントウィッチの森育ちのオズマンドが、案内人として使節団に同行することになりました。
しかし、ウルリクの騎士団は死者の蘇生を行うなど、悪魔を称えている黒魔術師のネクロマンサーを倒すことを目的としていました。
オズマンドは話が違うと怒りますが、しぶしぶ同行を続けます。
村を目指す道中、騎士団のグリフが黒死病にかかってしまい、感染を広げないために殺害されてしまいます。
村で起こる不思議な出来事
オズマンドは森に着いたのでアヴェリルを捜しにいきますが、アヴェリルの馬と血で汚れた衣服を発見します。
その時に盗賊が現れたため、使節団は闘います。
闘いの末に仲間を失い、オズマンドは負傷してしまいました。
そして使節団は、ようやく村を訪れます。
ウルリクは黒魔術師をおびき出すために、盗賊に襲われたから休ませてほしい、と村人に頼みます。
オズマンドは、村の権力者・ラングバに傷の治療をしてもらいます。
彼女は、夫をキリスト教徒に殺されてしまったと言います。
ラングバが処方する薬によって、オズマンドはたちまち良くなりました。
ウルリクは、村の娘が亡くなった騎士の使節団のペンダントを身に着けているのを見て、疑念を抱き始めます。
オズマンドはラングバを通じて、アヴェリルの遺体と対面しました。
すると、ラングバによってアヴェリルが生き返る姿を目の当たりにします。
歓迎の宴に参加していたウルリクたちの飲み物には薬が含まれており、オズマンドを含め全員が捕われの身となります。
捕らえられた騎士団たち
ラングバは、ウルリクたちに宗教を捨てることを強要します。
神を捨てれば解放すると言います。
しかし、従った者も従わなかった者も、次々に処刑されてしまいました。
オズマンドは、アヴェリルと2人きりになります。
そして彼女が死者として蘇り、地獄に落ちてしまったと勘違いして、彼女が天国に行けるようにナイフで殺します。
ラングバはその様子を見て、キリスト教徒は残虐だと村人を煽ります。
ウルリクは捕らえられ、磔にされてしまいました。
処刑の前に、ウルリクは服を脱ぎ自身が黒死病に感染していることを村人たちに告げ、八つ裂きにされて亡くなります。
その隙に残された使節団は逃げ出し、村人と乱闘騒ぎになって戦いますが、オズマンド、ウルフスタン以外の使節団は全滅してしまいます。
大事な恋人の命を自分で奪ってしまった後悔
ラングバを追うオズマンドは、ラングバから予想外の真実を告げられます。
「アヴェリルは死んでいなかった、お前が殺したのだ」と告げられたオズマンドは、それを受け入れきれずに絶望します。
そしてラングバは、森の中に笑いながら逃げていきました。
生き残ったウルフスタンとオズマンドは、元いた村に帰りました。
例の村は魔女の力ではなく、孤立した場所だったため、感染を逃れていたとされました。
しかし、しばらくするとウルリクによって黒死病の感染が広がり、その村も全滅します。
数年後、アヴェリルを殺しショックが消えないオズマンドは騎士となり、ラングバへの復讐を誓い、捕まえて自白させていきます。
イギリス全土で魔女狩りを続けることになります。
オズマンドはラングバに見える女性たちを無差別に捕まえて、次々と罪のない人まで火あぶりにしていったと語られます。
映画ライターsakuraの感
信じるものを間違えたり、信じる者に依存しすぎると大切なものをなくしてしまう可能性があるのだ、と怖くなる映画でした。
何が正しくて何が間違いなのか正解はないので、たくさん学ばなければいけないと思いました。
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