「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇」のあらすじ
地球とコロニーの戦争から1年が経ったアフターコロニー196年が舞台です。
カトル・ラバーバ・ウィナーは、ガンダムを処分してもよい平和な世界になったと仲間に呼びかけますが、マリーメイア・クシュリナーダ率いるバートン財団によって再び戦闘が起きます。
ヒイロとディオ、カトルは再び集まり、ガンダムWに乗って地球の平和を取り戻す戦いを始めます。
主な出演者
ヒイロ・ユイ( 緑川光)、リリーナ・ドーリアン(リリーナ・ピースクラフト)(矢島晶子)、デュオ・マックスウェル(関俊彦)、トロワ・バートン(中原茂)、カトル・ラバーバ・ウィナー( 折笠愛)、張五飛(石野竜三)、ゼクス・マーキス(ミリアルド・ピースクラフト)(子安武人)、ルクレツィア・ノイン(横山智佐)、マリーメイア・クシュリナーダ(佐久間レイ)、デキム・バートン(依田英助)、キャスリン・ブルーム(杉本沙織)、真のトロワ・バートン(中村秀利)、ドロシー・カタロニア(松井菜桜子)
平和なAC 196年に再び戦禍が巻き起こる
アフターコロニー(AC)196年のことです。
コロニーと地球の戦争が始まってから、1年が経っていました。
世界は武力を破棄し、平和を目指そうとしていました。
カトル・ラバーバ・ウィナーも、ガンダムの必要性はなくなったから処分をしよう、と仲間たちに言います。
しかし、そんな状況の中、トレーズ・クシュリナーダの実の娘だと名乗るマリーメイアという少女が支配する謎のバートン財団が、地球圏の支配を企んでいました。
彼ら一族は、地球にコロニーを落とすというかつて計画されていた、「真のオペレーション・メテオ」を再び実行しようとしていたのです。
そして既に放棄されたはずのMSリーオーと新型のMSサーペントを合体させ、武力を強めます。
さらには平和の象徴とされるリリーナ・ドーリアンを拉致して人質とすることで、地球圏へと宣戦布告をしました。
バートン一族の計画によって、再び戦争が始まってしまいます。
戦いに出るヒイロたち
ヒイロ・ユイ、ディオ・マックスウェル、カトル、トロワ・バートンは、真のオペレーション・メテオを阻止するため、宇宙へと飛び立ちます。
ディオは新型のMSを目にした時、すぐにパイロットがトロワであることに気づきます。
その後、カトルからガンダムを無事回収したという連絡を受けました。
ヒイロはその知らせを受け、ウイングゼロを宇宙空間で受け取れるようにカトルに頼みます。
一方の外務次官であるリリーナ・ドーリアンは、デキム・バートンが支配する財団に拉致されてしまいます。
その後、リリーナは大統領府であり、トロアの姪であるマリーメイアと出会います。
トレイズの娘を名乗るマリーメイアは、宣戦布告をしました。
その戦争が大きな事態へと膨大化するだろうと予測したゼクス・マーキスは、部下らと共に宇宙へと向かいます。
犠牲者の少ない戦いに民衆は賛同する
トルーギスにたどり着いたゼクスは、バートン財団が所持する船を沈めました。
その後、地球へ一度戻り、部下であるノインと合流したゼクスは、バートン財団と闘います。
バートン財団は大統領府を封鎖していたので、彼らの野望を打ち砕くためです。
一方のヒイロは地球へ戻る途中で、たった一人ガンダムを手放していなかったチャン・ウーヘェイ(張五飛)と再会します。
彼はマリー・メリア側の人間で、一年前の戦争から何の変わらない世界にうんざりしていました。
そのためチャンは戦うことに抵抗がなく、戦争には肯定的でした。
それとは逆にヒイロは、「復讐からは何も生まれない」と考えています。
そして敵のフリをするトロワの力を借り、ヒイロたちは真のオペレーション・メテオを阻止することに成功します。
その頃、ゼクスとノインはバートン財団との戦いに苦戦していました。
そこにディオ、カトル、トロアがガンダムに乗り、駆けつけました。
人殺しはせず、MSだけ破壊しようとしていたのです。
民衆たちはこの戦いを見て、自分たちも平和実現のために貢献しよう、とムーブメントが起こします。
ガンダムWに乗ったヒイロによって戦争は終結
ヒイロも戦場に到着します。
半壊した機体に攻撃を受けながらも、大統領府に向かってツインバスターライフルを3発撃ちました。
その銃によって機能を失った大統領府ですが、それを目の当たりにしたチャンは、平和は武器がなくても成立するものだと感じ、自らの戦争へのこだわりを諦めます。
マリーメイアは後継者として祭られていましたが、これによって現実に目が冷めたようです。
しかし、マリーメイアはデキム・バートンが放った銃が命中して倒れてしまいます。
そしてヒイロはマリーメイアに対して空砲を向け、「お前は死んだ」と言います。
幸いにもマリーメイアが受けた銃弾は浅かったため、命を取り留めました。
ヒイロたちは「俺たちには帰れる場所がある」と言い、ガンダムを自爆させます。
これによって、AC197年に戦争は終わりを告げました。
これを最後に、ガンダムが二度と現れることはありませんでした。
映画ライターななの一言
主人公のヒイロは、「お前を殺す」という口癖を持ちながらも、本心では戦争や殺人を嫌っている心の優しいキャラクターですね。
彼の周りの仲間たちも明るく平和な未来を目指すために戦い、最後には自らがガンダムを破壊していて、とても魅力的に感じます。
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