「シンデレラゲーム」のあらすじ
「シンデレラゲーム」は2016年に公開された映画です。
ドラマ「ファーストクラス」で有名になった若手女優、山谷花純が出演していることでも知られています。
作中では、ダメアイドルたちが生死を掛けたサバイバルゲームが展開されていて、自分が生き残るため、誰かを犠牲にする様が描かれています。
主な出演者
監督: 加納隼 出演者:山谷花純(灰谷沙奈)、駿河太郎(タキモト)、吉田明加(金原エリナ)、春川芽生(紅林ルイ)、佐々木萌詠(蒼井涼香)、清水あいり(柴垣菖蒲)、阿知波妃皇(白石雪乃)、其原有沙(桃園りん)、水木彩也子(灰谷沙里)、凛青(小山萌美)、湯浅菜月(蜜菜)、田辺優(西岡瑠南)ほか
シンデレラゲームの始まり
灰谷沙奈はアイドルのオーディション会場で、アイドルをしている姉のようになりたい、と自己アピールしました。
沙奈は元々解散したグループのメンバーで、姉が1年前に失踪してからというもの、姉の分まで頑張りたいと思っていました。
そして沙奈は気が付くと、アイドルの衣装を着せられ、海岸に横たわっていました。
沙奈の他にも大勢の女の子たちが私服で寝そべっていて、沙奈と同じグループに所属していたエリナに声を掛けられます。
エリナが言うには、楽屋に戻った後の記憶がなく、他の女の子たちも事務所に所属してアイドル活動していた子ばかりでした。
そこへ2人の共通の知り合いで、リーダーだった涼香が心配して声を掛けてきます。
さらにエリナのライバルである菖蒲もいました。
菖蒲はエリナにいちゃもんを付け喧嘩を仕掛けてきたのですが、沙奈がそれを制止します。
女の子たちはハートが付いた首輪を付けられ、覆面を被った男と謎めいた怪しげなリーダー格の男、滝本が現れました。
女の子たちは先ほどのオーディションで選ばれたとは知らされず、「シンデレラゲーム」というカード対戦の闘いに挑戦することになりました。
シンデレラゲームのルールが説明され、最後の1人になるまで闘い続けると、トップアイドルになれるための手配が行われるとのことでした。
ルール説明の際に、田辺優が反抗的な態度を取ったことで失格になり、鼠男が首輪の機械を作動させ優は狂ったように笑いながら、首輪に付けられた何かが刺さって亡くなります。
沙奈はりんと行動するが、カードをひったくられてしまう
シンデレラゲームが開始され、エリナと沙奈は森の中でカードを見つけました。
その途中、別の女の子と2人が喧嘩をして、黄色い服の子がピンクの服の子から無理やりカードを奪おうとしました。
これにより、2人目の失格者が出てしまいます。
ピンクの服の女の子はりんと言って、15歳のアイドルでした。
りんは人懐っこい性格で、初対面にも関わらず沙奈のことを「お姉ちゃん」と呼びました。
りんと沙奈は一緒に行動するようになります。
沙奈がスマホの探知機を使ってカードを見つけ出しました。
りんはカードを沙奈に渡したのですが、沙奈はそのカードをりんに譲ります。
りんは沙奈に何枚カードを持っているか聞くと、沙奈のカードをひったくりました。
今までの人懐っこい性格は演技で、りんと沙奈は対戦します。
りんの手持ちのカードがなくなったことで沙奈は自分を責めていると、眼帯をしていた少女・雪乃が「そんなに泣くならお前が死ねばいい」と突き放すように言いました。
沙奈は覆面男に小屋に連れていかれます。
エリナは沙奈にペアを組まないかと伝えると、沙奈は了承しました。
他の女の子たちも、2日目の準備をして夜を明かします。
紅林や涼香、雪乃たちに勝利した沙奈
2日目を迎えた朝、集まった女の子たちの中で、沙奈は涼香の様子がおかしなことに気づきます。
涼香は明らかに挙動不審な状態で、不安を抱えていることが分かります。
エリナと沙奈は協力して森の中でカードを見つけ、紅林に出会いました。
男性アイドルの紅林は、滑りそうになった沙奈に手を差し伸べて助けてくれました。
しかし、紅林は沙奈が手を伸ばそうとした瞬間、カードを回収し「僕とあなたは気が合いそうだ」と言って去っていきました。
王子カードを手に入れた沙奈は途中で雪乃を助けますが、彼女から厳しい言葉を突き付けられ、愕然としてしまいます。
その後、エリナと菖蒲の戦いが始まり、エリナは沙奈に自分が負けたら相手のカードを奪え、と言って勝負に挑みました。
エリナは何とかその勝負に勝ち、沙奈に負けたら承知しないと耳打ちします。
その後、沙奈は涼香や雪乃、紅林と勝負することになりました。
紅林は沙奈に「このゲームは心理戦だ」と言って嘘をつき、ゲームではあいことなっていました。
紅林は「君は僕に似てる」と言って微笑むと、ゲームに敗れて亡くなってしまいました。
沙奈は姉の沙里との勝負に勝利する
エリナは沙奈にスマホの探知機で10枚のカードがある場所を見つけたこと、2人で生きて帰れないことを告げました。
3日目のメンバーは、沙奈とエリナ、雪乃と涼香の4人だけとなっていました。
沙奈は涼香の様子が気になったのですが、エリナが言っていたカードがたくさんある場所を訪れます。
それらのカードは偽物の中に本物が含まれているというもので、カードを必死で探す沙奈に対し、雪乃は「一人じゃ何もできないの?」と声を掛けました。
雪乃の眼帯を取ったエリナは、彼女の心の痛みをつき、雪乃がわざと失格になるよう喧嘩を吹っ掛けます。
雪乃は怒り始め、シンデレラゲームのルールを忘れた彼女は失格となってしまいました。
エリナは沙奈に対しても人が変わったような態度を取り始め、勝ち残るために人を殺してきたことを告げます。
発狂した涼香は自殺しようと崖に向かい、沙奈は涼香を助けようとしました。
エリナは加勢しようとするのですが、味方のフリをして崖から2人を突き落としました。
しかし、沙奈と涼香は何とか助かります。
沙奈がエリナと滝本、覆面男の元に行くと、エリナが沙奈に助けを求めてきました。
沙奈の姉である沙里の命を奪ったのは自分だと、エリナは訳が分からない発言をしていました。
シンデレラゲームにはスポンサーが付いていて、スポンサーが気に入ったアイドルに投資して、そのアイドルの人気度が反映されると、オプションカードが購入できるポイントになりました。
エリナは2年連続で優勝しており、彼女の出演を面白くないと思ったスポンサーの要望により、滝本がエリナを強制的に殺します。
これによって沙奈はシンデレラゲームで優勝したのですが、滝本からまだ戦えと言われ、行方不明になっていた姉の沙里と戦うことになります。
沙奈は姉の沙里に勝利して、負けた沙里は発狂して亡くなってしまいます。
沙奈は自分がトップアイドルになるために、人を殺すという過酷な状態に罪悪感を感じていました。
残酷な手段で若き命を奪ってしまった彼女は、良心が壊れてしまいました。
映画ライタータイリュウの一言
トップアイドルになるためにカードゲームをして生き残ったり、人を殺させたりする残酷な話です。
こんなゲームを考え、若い女の子たちにこんなことをさせるなんて、どんなスポンサーなんだと思いますが、最近こういった殺人ゲームの類の映画が多く見かけられると感じています。
その中でも今回の作品は見応えがあると思いました。
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