「ビルマの竪琴」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

アクション映画

「ビルマの竪琴」のあらすじ

部隊は世界大戦中の1945年、ビルマという今のミャンマーで亡くなった日本兵を弔うために、竪琴の名手が現地の僧侶になるという日本兵の物語です。

竪琴を使って敵の様子を伝える、という技法まで持っていた男の最後の姿が描かれます。

日本兵がイギリス軍に降伏したにもかかわらず、戦い続ける兵士の運命、世界大戦中に起きた日本兵をモデルにした、何とも言えない物語となっています。

主な出演者

監督:市川崑 出演者:石坂浩二(井上隊長)、中井貴一(水島上等兵)、岡田上等兵(小林稔侍)、北林谷栄(物売りの老婆)、菅原文太(三角山守備隊隊長)ほか

世界大戦中の1945年、日本軍はイギリス軍の捕虜となる

舞台は第二次世界大戦が行われていた1945年です。

現在ミャンマーとなったビルマでは、音楽学校を卒業した井上隊長が率いる日本部隊が、タイへ入国しようとしていました。

当時、日本軍はイギリスやインド連合軍に対して苦戦を強いられていました。

 

そんな中、井上隊長が率いる日本軍の部隊には、竪琴の名手である水島という隊員がいました。

部隊は水島の奏でる竪琴に合わせて歌を歌うことで隊の士気を高め、お互いに労わり合いながら団結していきました。

隊員たちは、いつ戦闘が始まるかも分からない状況の中、水島が奏でる竪琴を聴きながら自らを鼓舞していたのです。

 

また水島は、竪琴だけでなく敵の様子を観察して、竪琴の音色で情報を伝える重要な役割も担っていました。

そんなある日のこと、井上隊長率いる日本部隊は、とある村で休息を取ることにします。

するとそこへ、イギリス軍がやってきました。

日本は既に降伏して停戦状態になっていたため、武器を捨ててイギリス軍の捕虜になります。

戦い続ける部隊を説得するため水島が向かう

しかし、別の場所ではまだ戦い続けている部隊がいました。

それは、日本の降伏を良しとしない者たちでした。

水島は彼らを説得するために、部隊がいる現場に赴くことになります。

 

しかし、水島の帰りを何日待っても帰ってきません。

結局、彼らを説得することができず交渉の時間切れとなってしまい、イギリス軍が砲撃を開始してしまいます。

そして水島以外の兵士たちは、全員死亡してしまうのでした。

 

そして気を失った水島のもとに、一人の僧侶がやってきました。

なんとか命拾いをして助けられた水島は、僧侶が沐浴している隙を狙って僧衣を盗み出します。

水島は頭を剃って僧衣に着替え、現地の僧侶の格好をして隊員たちのいるムドンへと向かいました。

 

一方、水島の帰りを待っていた井上部隊は水島が戦死したとの情報を聞き、全員悲しみに暮れていました。

水島はというと、ムドンへ向かう道中で、各地で戦士した大量の日本兵士の姿を目の当たりにします。

そうしてムドンへと、ようやく辿り着くのでした。

日本式の納骨法で収められた木箱を見つけた隊長

水島は、橋の上で井上部隊と再会しそうになります。

しかし水島は、現地の僧侶のふりをして肩に青いオウムを乗せ、「あれは水島では?」と声を掛けられても、返事をせずに行ってしまいます。

水島は、ムドンへ向かう途中で無名の日本兵がイギリス兵によって手厚く弔われる姿を見ており、その光景がフラッシュバックしてショックを受けていたのです。

 

そして、これまで自分が見てきた日本兵たちの死体を弔い続けるのでした。

その頃、イギリス兵の慰霊祭に参列していた井上部隊たちは、僧の行列の中に水島がいるのを確認します。

しかし、水島であると確信することができずにいました。

 

井上隊長は、水島を探すためオウムに「おーい、水島!一緒に日本へ帰ろう!」と覚えさせます。

水島のオウムは、「ああ、やっぱり日本に帰るわけには行かない」と水島の口癖を覚えてしまうのでした。

納骨堂にやってきた隊長は、日本式の納骨法を施した木箱を見つけます。

そして、あの日見かけた僧侶が水島であることを、ようやく確信するのでした。

井上隊員たちの帰国、水島は僧侶として出家する

あの僧侶が水島であることを確信した隊長は、水島のいる仏像の近くで合唱を始めます。

その歌声に合わせて、水島も竪琴を弾き始めました。

隊員たちは、水島の名前を呼び続けます。

 

しかし、水島はビルマで戦死した日本兵たちを弔うと固く決意しており、彼らの呼びかけに応じようとはしませんでした。

そして水島は、「仰げば尊し」を黙って弾きながら、その場を去っていきました。

水島は、その後隊長に宛てた手紙を老婆とオウムに託します。

 

帰国の途についた隊員たちのもとへ、一羽のオウムが手紙を運んできました。

その手紙には、水島が仲間の降伏のために説得しに行ってからの出来事や、ビルマの地で命を落とした沢山の日本兵のことが書かれていました。

 

この地で命を落とした日本兵を弔うため、出家して僧侶になったこと、そして井上隊長をはじめ隊員たちへの感謝の気持ちが、その手紙には綴られていました。

隊員たちはその手紙を読み、惜別の気持ち込めて静かに合唱を始めるのでした。

映画ライターMRMの一言

井上隊長率いる日本軍の一人としてビルマにやってきた水島、最後は日本兵を竪琴の音色で弔うために出家する、という最後のシーンに感動しました。

日本を想う気持ち、そして日本兵を最後まで弔ってあげたい、という愛国心を強く感じました。

戦時中の出来事ということで、改めて感じさせられるものがありました。

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