「ブレードランナー ファイナル・カット」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

SF映画

「ブレードランナー ファイナル・カット」のあらすじ

鬼才と呼ばれたSF小説作家フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を原作とした映画作品です。

1982年に公開された「ブレードランナー」を、リドリースコット監督自らがデジタルリマスタリングなどの最新技術を駆使して編集を行い、2007年に公開したのが「ブレードランナー ファイナル・カット」です。

本作の印象的なシーンを、よりインパクトの強い色調や背景に変更するなど、色の魔術師リドリースコットの面目躍如の作品となっています。

 

ストーリーは環境が破壊され、宇宙の植民地開発のために開発された人造人間(レプリカント)が製造から数年経つと感情が生まれ、人間に反抗する事件が多発します。

レプリカントを射殺する任務を負うブレードランナーのデッカードと、4年の寿命が訪れる目前に脱走して地球へと逃げ込んだレプリカントとの戦いを描いた、近未来SFハードアクションです。

短命に作られたレプリカントの悲哀と、射殺を任務とするブレードランナーの心の葛藤が作品に奥深さを生み出しています。

主な出演者

監督:リドリー・スコット 出演者:ハリソン・フォード(リック・デッカード)、ルトガー・ハウアー(ロイ・バッティ)、ショーン・ヤング(レイチェル)、ジョー・ターケル(エルドン・タイレル)、ダリル・ハンナ(プリス)ほか

宇宙開拓地から脱走したレプリカント抹殺の任を受けたブレードランナー 

人間のエゴと欲により環境破壊が進んだ地球は人口の過密化が一層酷くなり、酸性雨が降り続く過酷な環境となっています。

人類の多くは宇宙の植民地へと移住していますが、宇宙開拓の最前線にはタイレル社が遺伝子工学の技術の粋を集めて開発した、レプリカントと呼ばれる人造人間が投入されていました。

 

中世から西部開拓時代の奴隷と同じような扱いを受けていたレプリカントは、誕生から数年を経過すると感情が芽生えて人間に反抗する、という事件が多発しています。

そのため新たに開発されたネクサス6型は、4年で寿命を迎える安全装置が付けられていました。

しかし寿命の前に逃亡して、人間社会に紛れ込むレプリカントは後を絶たず、レプリカント射殺を目的として専任捜査官ブレードランナーが誕生しました。

 

敏腕ブレードランナーとして従事した後に引退していたデッカードは、宇宙植民地で反乱を起こして多数の人間を殺害した後にシャトルを奪い、地球に逃げ込んだ男女4名のレプリカントの射殺の任を受けます。

再びブレードランナーとして現場へ戻ることを余儀なくされました。

レプリカント4体の捜索及びレイチェルとの出会い

レプリカント開発者で経営者でもあるタイレル社のタイレル博士と面会したデッカードは、彼の秘書として働くレイチェルがレプリカントであることを見抜きます。

レイチェルはタイレル博士のメイとしての記憶を移植され、これまでのレプリカントを超える完成度の高いレプリカントして試作されたことが、博士によって知らされます。

 

デッカードのアパートを訪れたレイチェルは、自らの記憶が作られたものであることを知り心が大きく乱れ、涙を流しながら彼のアパートを飛び出してしまいます。

その姿を見たデッカードは、レイチェルに心惹かれていく自分に困惑していることに気付きます。

デッカードはレプリカント一味が潜入していたホテルで、人工蛇の鱗と写真からダンサーとして紛れ込んでいたゾーラを発見して射殺します。

デッカードの絶対絶命の危機を救ったのは

現場に訪れた警官仲間のブライアントとガフから、レイチェルがタイレル博士の元から脱走したことを告げられ、デッカードは動揺します。

その心を知ってか知らずか、彼らはデッカードにレイチェルの射殺命令が下されたことを伝えます。

気持ちに乱れが生じたデッカードですが、その直後にレプリカントのリオンに襲撃され、デッカードは絶体絶命のピンチを迎えます。

 

まさに殺されようとした直前にレイチェルが現れ、リオンを射殺してデッカードは命を救われます。

レイチェルと共に自宅に戻ったデッカードは、レイチェルから自分を射殺するのかと問われます。

デッカードは自分は殺さないが他の奴らが射殺しに来ると告げると、レイチェルは脅えて動揺を隠せなくなりますが、デッカードは優しく抱擁してキスをします。

ロイとの最後の戦い、レイチェルとの結末

レプリカントのリーダー ロイは仲間のプリスに誘惑させ、技師のセバスチャンを脅し、タイレル社の本社ビルに潜入してタイレル博士と対面することになります。

本来の目的である自らの寿命の延命を博士に依頼するが、博士からは技術的に不可能で、残された命を全うするように告げられます。

 

この発言に絶望したロイは、博士の眼球をその強大な力により握り潰して殺害し、同時にセバスチャンも殺害してその場を後にします。

博士の殺害の報を聞いたデッカードは、ロイとの最後の戦いに赴きます。

プリスとの激しい格闘で彼女を殺害した直後にロイが現れ、その類まれな戦闘能力によってデッカードは窮地へと追い込まれます。

 

アパートの屋上から、隣のビルへと飛び移ろうと雨の中でも片手で必死にしがみつく絶体絶命のデッカードをロイは助け上げ、穏やかな顔で笑みを浮かべながら言葉を発して絶命します。

ロイに寿命が訪れたことを悟ったデッカードは、レイチェルも同じように寿命を迎えているのではと思い、自宅へと戻ります。

しかしレイチェルは、寿命を迎えず生きていました。

デッカードは彼女と運命を共にすることを決断して、終わりのない逃避行へと旅立っていくのでした。

映画ライターmasakiの一言

1982年の映画公開の際には興行的にはヒットとは呼べず、上映期間も短期に終わりましたが、独創的な色遣いと世界観はコアなファンを生み出し、公開後何度も再編集され、その度に注目されていました。

ファイナルカットは劇場公開から25周年を記念してリドリースコット監督自らが再編集し、改めて近未来SF映画の名作としての地位を確立していると思います。

ブレードランナーの素晴らしさは何と言っても、背景の退廃的な色合いの美しさにあります。

 
色彩の魔術師と言っても過言ではない、リドリースコット監督のセンスが最も感じられる名作です。

最新技術を駆使して再編集されたブレードランナー ファイナル・カットで、その魅力に触れてもらいたいですね。

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