「G線上のあなたと私」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

いくえみ綾の漫画が原作の2019年秋に放送されたTBSドラマです。寿退社間近に婚約破棄され、仕事も結婚も失った主人公・小暮也映子。

そんな也映子が通い始めた「大人のバイオリン教室」で出会った年齢も立場もバラバラな3人の男女の恋愛、友情、人間愛が たくさん詰まった心がほっこり温まるドラマです.

「G線上のあなたと私」の主な出演者 

出演:波瑠(小暮也映子)、中川大志(加瀬理人)、松下由樹(北河幸恵)、

桜井ユキ(久住眞於)、永野宗典(庄野眞盛)、鈴木伸之(加瀬侑人)、

小木博明(北河弘章)、夏樹陽子(北河由実子)、ほか

「G線上のあなたと私」のあらすじ/ネタバレ

婚約破棄。失意の中通い始めた「大人のバイオリン教室」で

 寿退社直前に婚約者から婚約破棄を告げられた也映子(波瑠)。会社にはそのことを言えないままついに勤務最終日。同僚に花束をもらい会社を出るが、そのまままっすぐ家に帰る気持ちになれず、たまたま立ち寄ったショッピングモールでバイオリンミニコンサートが開かれていた。「G線上のマリア」の演奏を聴きながら自然と涙があふれてきた。

 演奏に胸を打たれた也映子は、その演奏をしていた眞於(桜井ユキ)に送別でもらった花束を渡す。そしてバイオリン教室に通うことを決意したのだった。

 初めてのバイオリン教室の日、緊張と期待で胸を膨らませつつ参加した也映子。そこで同じクラスになったのは大学生・加瀬理人(中川大志)と主婦の北河幸恵(松下由樹)だった。年齢も立場も通う目的もすべてバラバラな3人が、この場所で出会い物語が始まる。

 3人ともバイオリンは初心者だった。理人は兄の侑人(鈴木伸之)の元婚約者だった眞於(桜井ユキ)に片思いをしていた。幸恵は、姑との折り合いが悪く、また夫にも不倫され鬱積とした気持ちで日々過ごしていたところ、休日に家族で出かけたショッピングモールでバイオリンの演奏を聴き、何か憧れに近いものを感じ入会を決意するのだった。

 3人は毎週1回のレッスンで出会う関係だったが、講師の眞於が試しに秋の発表会に参加してみてはどうかと提案する。発表会では「G線上のアリア」を演奏することに決め、バイオリン教室の近くにあるカラオケに集合し練習に勤しむ3人。練習よりも身の上話など与太話に花を咲かせる也映子と幸恵だったが、理人(中川大志)のスパルタ指導のかいもあり、徐々にバイオリンの腕を上げていく。 

 ついに訪れた発表会当日、幸恵(松下由樹)は、姑の由実子(夏樹陽子)が急遽倒れ、病院に入院することになったため、直前で秋の発表会に参加することができなかった。

 幸恵が参加できないことを知らされた也映子と理人は、動揺しつつも見事、発表会での演奏をやり遂げた。一方、幸恵も発表会の演奏時間になると、姑の病室をそっと出て病院の廊下の隅で、目に涙を浮かべながら「G線上のアリア」を演奏した。

 理人は、発表会当日、意を決して眞於に告白したがあっけなく振られてしまう。

友情そして、それぞれすれ違う切ない恋

 秋の発表会後、幸恵はバイオリン教室をしばらく休んでいたため、レッスンは也映子と理人の2人だけだった。レッスン後に2人は、発表会の打ち上げをしようという話になり、理人がアルバイトしている居酒屋に行く。店から出て駅に向かう途中、酒に酔っ払った理人が急に也映子のことを「可愛い」と言う。也映子は面食らってドキドキしてしまうのだが、後日会ったときに理人が全くそのことを覚えていなかったことに、なぜか無性に腹が立つのだった。

 也映子は、発表会に参加できなかった幸恵に3人でミニコンサートを開かないかと提案する。最初は前向きな返事をしていた幸恵だったが、その後、事前に連絡もなく突然バイオリン教室を退会してしまう。

 幸恵がバイオリン教室を退会してから、憂鬱な日々を過ごしていた也映子は、心機一転、就活と婚活を始めることを決意する。

 婚活パーティーで白鳥(えなりかずき)とカップルになる。後日、白鳥から交際の申し込みをされたが、なぜか理人のことが気になっている自分に気づき、結局、也映子(波瑠)はその申し出を断り、婚活サイトも退会してしまう。

3人で最初で最後のバイオリンコンサート

 当初、バイオリン教室に通う幸恵に対し冷たい態度の姑の由実子(夏樹陽子)だったが、自分のリハビリを熱心に付き合ってくれた幸恵に対し、だんだん心を動かされ幸恵と由実子の関係が良好になってくる。

姑の体調も回復した頃、幸恵は也映子にミニコンサートを3人でやりたいと連絡する。幸恵の提案に大喜びの也映子だったが、苦戦した就職活動の末、ようやく新たな職場で働き始めたばかりで多忙な毎日を過ごしていた時期だった為、バイオリンの練習時間を捻出することができなかった。一方、理人も大学の臨床実習で忙しい生活を送っていた。結局、幸恵も娘・多実(矢崎由紗)の受験を控えていたこともあり、3人はコンサートの延期を決断する。

 その頃、眞於(桜井ユキ)は、バイオリンの生命線である手を留学中に負傷し、それが理由でプロのバイオリニストを諦め、バイオリン教室で講師の仕事に就いていたのだが、バイオリンと再び向き合おうと思い演奏会に出演することを決意する。

 意を決して参加した演奏会だったが、結局、演奏の途中から負傷していた手が震え始め演奏ができなくなってしまう。その日を境に眞於はバイオリン教室を辞めてしまう。

 3人は、急にバイオリン教室を辞めてしまった眞於が心配で携帯に電話をかけるが全くつながらなかった。たまたま眞於の演奏会に立ち寄り演奏を聴いていた幸恵は、その日の眞於の演奏から事情を察し、2人にそのことを打ち明けた。也映子は、理人に眞於のところに行くように説得するが、理人は一度眞於に告白して振られている自分が行っても何もできないと抵抗する。也映子は、人と人との関係は、友情、恋愛だけじゃない。人間愛というものだって存在すると泣きながら説得する。結局、也映子の言葉をうけ理人は眞於の家に向かってしまう。

 理人が立ち去った後、也映子は本当は行って欲しくなかった自分の本心に気づき涙が溢れてきてしまった。幸恵は也映子の気持ちが痛いほどわかり也映子をぎゅっと抱きしめ一緒に泣いた。理人のことを好きだという自分の気持ちに気づいたことを、也映子は幸恵に打ち明けた。

 眞於の家に着いた理人だったが、なぜか也映子のことを思いだしてしまう。理人も也映子のことを大切に思っている自分に気づくのだった。眞於も理人の表情から今は自分のことを好きではないということを悟り、もう自分は大丈夫だからと伝え理人を家に帰す。

 その後しばらくして、3人はあらためてミニコンサートの日程を決め練習に勤しむのだった。

そして訪れたミニコンサート当日、それぞれの家族が大勢が集まる中、幸恵と理人は順番に今までの思いを語っていく。

最後、也映子が話す順番になると、理人はこっそり也映子のスピーチを録音する。

後日、バイオリン教室へ理人は出向き、ミニコンサートで也映子が話していた録音テープを眞於に渡してほしいと、バイオリン教室の事務スタッフである庄野(永野宗典)にお願いする。

それぞれの人生へ

 ミニコンサート後、3人は打ち上げでお洒落なレストランに行く。幸恵は途中から2人の空気を察知し、席をはずす。理人は思い切って也映子をデートに誘う。デート当日也映子は緊張のあまり熱を出してしまうが、心配した理人は也映子の家に行く。2人は無事お互いの気持ちを伝え付き合うことになる。

 最初は嬉しさのあまり楽しい日々を過ごしていた2人だったが、也映子は好きのその先の結婚を考えてしまう自分と、純粋に恋愛を楽しむ8歳も年下の大学生の理人に距離を感じてしまう。だんだん、2人の関係はギクシャクしていく。

 そんな中、也映子と理人が2人で出掛けているところに、夫・弘章(小木博明)の態度に不満を募らせていた幸恵(松下由樹)が家出をしたという連絡が2人に入る。

 2人は幸恵に連絡を取ると、幸恵から返信がありネットカフェにいることがわかる。そして急いで幸恵のいるネットカフェに向かう。幸恵は意外にもプチ家出できて楽しかったと元気そうだった。2人に話をしているうちにだんだん落ち着いてきた幸恵は家に帰ると言う。也映子は幸恵の家族に連絡し迎えにきてららう。

一見、主婦として何不自由なく幸せそうに過ごしていると思っていた幸恵にもいろいろあることがわかった也映子。

結婚がゴールではないということを目の当たりにした也映子は、浮かない顔で下を向いてだまったまま理人と駅に向かって歩いていた。そして、也映子は「ごめんなさい、この先には行けません」と突然言い残してその場を立ち去ってしまった。

 也映子は理人と別れたことを幸恵に報告する。驚いた幸恵だったが、バイオリン教室が最後となる日は、絶対に教室に来てと言って電話を切った。

 バイオリン教室のロビーで幸恵は也映子の話を聞いていた。理人とはバイオリン仲間としてなら、この先もずっと人間愛でつながっていられるけど、恋愛だともし別れてしまったら理人の将来に自分はいることができない。今までで一番好きな人だから失うのが怖いと思いを打ち明けた。そんな也映子に幸恵は「本当に大事な人とは、ゆるくて優しい世界のその先に行かなきゃ。じゃなきゃ、深くは繋がらないんじゃないかな。」といって背中を押そうとする。実は、そんな也映子の話を後ろでこっそり聞いていた理人が「なんで未来の話ばっかりするの?」と突然也映子に話しかける。也映子はまさか自分の話を理人に聞かれていたなんて、とびっくりしてロビーの外に飛び出しエレベータに逃げ込んでしまう。

 エレベーターのドアが閉まろうとしたその時、理人が「めんどくせえ」といいがら、エレベーターの扉をこじ開け乗り込んだ。その後、エレベーターの扉は閉まったのだが、その様子を一部始終みていた幸恵とバイオリン教室の事務スタッフの庄野眞盛(永野宗典)は、キャーっと言いながら両手で口を押さえながら足をばたつかせ興奮していた。

 エレベーターの中では理人が也映子にキスをしていた。

その後1年が経ち、久住眞於(桜井ユキ)と庄野眞盛(永野宗典)の結婚式に招待された3人は、披露宴の余興でバイオリンを演奏をすることになる。

 当初予定していた曲は、夫が不倫するという結婚には不向きな曲だと当日気づいてしまい、急遽、3人は『G線上のアリア』を演奏したのだった。

 息のあった3人の演奏を聴きながら、眞於も幸せそうに涙を浮かべていた。

 演奏が終わり眞於は3人に感謝の言葉を伝える。バイオリン教室で3人に出会ったことが縁の始まりで、最初は生徒と先生の関係で、3人がとても仲が良かったので、そのことを羨ましく思っていたこと、そして、今では自分の人生にとって3人がかけがえのない存在になっているということを伝えた。

 その後、也映子は、理人が卒業したら同棲する事を考え2人で物件探しをしていた。今すぐにでも同棲したいと言い出す理人だったが、そこはきっちりしたいという也映子。バイオリンが練習できる部屋がある物件がいいな。と理人に嬉しそうに話す也映子だった。

 あれからバイオリン教室に通うことはなくなった今でもバイオリンの練習を続けていた。「意外と続いてるね、私たち」と切り出す也映子に、「好きだからでしょ、好きだから続くんでしょ、何事も」と言いながら笑顔で二人は歩いていた。

◆映画ライター虹っ子からの一言

2019年秋シーズンで一番好きなドラマでした。特に、幸恵の格言が毎回、おでんのように私の心に染みわたりまくりました。

「本当に大事な人とは、ゆるくて優しい世界のその先に行かなきゃ。じゃなきゃ、深くは繋がらないんじゃないかな。」と理人との関係に怖がる也映子に向けて言う幸恵。

「会えばきっと同じように笑って話せる関係ができたってだけでもう十分じゃない?」ともうバイオリン教室で会うことができなくなり寂しがる也映子に向けて言う幸恵。

まだまだ幸恵の格言は他にもたくさんあり紹介しきれないのですが、このドラマは幸恵祭りと言っても過言ではないです。このドラマが終わってしばらくは幸恵ロスになってしまった私でした。

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