「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

サスペンス映画

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のあらすじ

弱視になってしまった若いシングルマザーのセルマは、遺伝してしまった息子の失明を防ぐため、身を粉にして働きます。

ようやく手術代が目標額に達しようとしていた時、トレーラーハウスを貸してくれている警官のビルがある悩みを話します。

その悩みを聞いたセルマは、自身の秘密を打ち明けてしまうのでした。

そこから最悪の事態を招いてしまうことになります。

主な出演者

監督:ラース・フォン・トリアー 出演者:ビョーク(セルマ)、カトリーヌ・ドヌーブ(キャシー)、デヴィッド・モース(ビル)、ピーター・ストーメア(ジェフ)、ヴラディカ・コスティック(ジーン)ほか

シングルマザーのセルマは息子のため必死でお金を稼ぐ

セルマは、アメリカの田舎町で一人息子12歳のジーンと2人暮らしをしているシングルマザーです。

生活していくために昼間は工場で働き、夜は内職をしながら、なんとかお金を稼いでいました。

彼らは、警察官のビルとその妻であるリンダ夫妻の家の敷地内にある、トレーラーハウスで生活していました。

 

職場では、同僚のキャシーという親切な友人に囲まれながら、仕事帰りには趣味のミュージカルを楽しむという生活をしていました。

職場では密かにセルマに想いを寄せるジェフの存在もあり、一見幸せそうに見えるセルマでしたが、彼女にはある秘密がありました。

 

それは遺伝性の目の病気を持っていたことです。

今は弱視で、このまま放っておけば失明するという状態でした。

 

しかもセルマの目の病気は、息子であるジーンにも遺伝していました。

主治医によると、手術をすればジーンは失明から逃れられるというのです。

セルマはジーンのために、必死で働いて手術代を貯金していました。

一生懸命貯めていたお金をビルに盗まれる

ジーンは13歳になれば、目の手術を受けられると言われました。

セルマが貯めている貯金も、もうすぐ目標金額を達成するという、あと一歩のところまで来ていました。

朝も夜も働くセルマの唯一の楽しみは、仕事帰りに通っているミュージカルで踊ることでした。

 

しかしセルマの目は弱視が進み、仕事にも支障を生じるようになっていました。

せっかく抜擢されたミュージカルの主役も、降りなければならない状況に陥っていました。

 

そんなある日、ビルがセルマの帰りを待っています。

話しを聞くと、妻であるリンダが相続した遺産を全て使い果たし、とうとう銀行から家を差し押さえられている状況と言うのです。

ビルの秘密を知ったセルマは、今まで誰にも言っていなかったセルマの秘密を話してしまいます。

 

1ヶ月以内にセルマの目は失明すること、ジーンのためにお金を貯めていることを全て話してしまうのでした。

その話を聞きお金に困っていたビルは、セルマがいない間に貯めていたお金を全額盗んでしまいます。

お金を奪われてしまったビルに濡れ衣を着せられるセルマ

事から帰宅したセルマは、自分が貯めていたお金がなくなっていることに気づきます。
そしてすぐにビルの元へと向かいます。

すると二階にいたビルは、セルマに銃を向けて立っていました。

何故そんなことをするのかも分からず、セルマは泣き出してしまいます。

 

セルマはビルにお金を返してほしい、と頼みます。

しかしビルには話しを聞いてもらえず、口論になりました。

取っ組み合いをして銃を取り上げようとすると、銃を撃ったビルは自分のお腹を撃ってしまうのでした。

 

そして階下にいるリンダに通報しろ、と言い電話を掛けさせます。

ビルとリンダはセルマに襲われた被害者を装い、リンダがいなくなった隙に自分を撃て、とセルマに強要しました。

そしてビルに「俺を撃たないとお金は返さない」と言われ、セルマは無我夢中でビルを撃ってしまいます。

 

なんとかお金を取り戻したセルマは、息子ジーンの目の手術のために病院へと向かいます。

セルマは待ち合わせていた友人、ジェフの元へと急ぐのでした。

殺人罪に問われ警察に捕まるセルマは絞首刑に

セルマは、仕事帰りにミュージカルの練習に行きました。

その帰りに警察に逮捕されてしまいます。

 

セルマの裁判が始まり、「セルマは用意周到に殺人を計画していた、障害を言い訳に周囲を欺いていた」などと酷い言われようです。

しかし、それは事実でもありました。

ビルの遺体には、34ヶ所もの傷がついていたのです。

弱視のセルマは、ビルの体にそんなに傷を付けてしまったことは知りませんでした。

 

世間からは、称賛主義のチェコからやってきた移民族ということで、更に避難の対象となってしまいます。

送金していた相手である父も召喚され、セルマの父ではないと証言されてしまいます。

 

結果的にセルマには、第一級殺人罪として絞首刑が言い渡されてしまうのでした。

そして執行の日、ジーンの手術が無事に終わったことを知らされるセルマは、もうこれ以上思い残すことはないと、刑務場までの107歩を妄想の中で楽しそうに踊りながら進んでいきました。

無情にもセルマは、妄想の途中で刑が施行されてしまうのでした。

映画ライターMRMの一言

何も悪いことはしていないセルマが、ビルによって濡れ衣を着せられ処罰されてしまう悲しい終わり方に疑問が残りました。

元はと言えば浪費癖のあるリンダが悪く、それを注意しないビルが悪いのですが、セルマのせいにしてしまうビルの企みが、なんとも許せない胸糞悪い終わり方でした。

 

ジーンのことを考えれば一人で頑張るのではなく、セルマを愛してくれているジェフと結婚すれば、こんなことにはならなかったのではないか、と疑問を感じさせます。

ただ幻想的でありながらも、これが現実的な問題でもある衝撃的な作品ですので、観る人を選ぶことになると思います。

どちらにしても、トラウマを残す作品です。

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