「不機嫌な果実」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

「不機嫌な果実」のあらすじ

林真理子の同名小説を原作とし、過去にテレビドラマも放送されている人気作品の劇場版。

夫との生活に不満を抱く30代の女性が2人の男性との不倫に溺れていく姿を、主演の南果歩が体当たりで演じています。

32歳の麻也子は、結婚して6年になる夫・航一との生活に不満を募らせ、昔の恋人である野村と逢瀬を重ねるようになります。

主な出演者

監督:成瀬活雄 出演者:南果歩(水越麻也子)、鈴木一真(工藤通彦)、根津甚八(野村修)、美木良介(水越航一)、鷲尾いさ子(オカベキリコ)ほか

こじれた夫婦の関係と妻の不満

水越麻也子は、夫の航一と結婚して6年が経過し、近頃では会話も少なく、ありきたりな毎日を過ごしていました。

2人の間に子供はおらず、夜の営みもご無沙汰の状態になっています。

ある日、航一はいつものように愛車で実家の母の元へ行こうと麻也子を誘うのですが、乗り気ではない麻也子は何かと理由をつけて誘いを断ります。

 

代わりに元恋人である南田三郎との食事に出かけましたが、南田は既に22歳の女子大生と婚約を決めていると聞き、麻也子は面白くないと感じます。

欲求不満の溜まっている麻也子は、行きつけのネイルサロンで友人相手に愚痴をこぼします。

 

そんな麻也子にサロンのオーナー・れい子が、麻也子の悩み相談に乗ってくれました。

「人生でなにか楽しみを見つけるべき、過去の男に目を向けてみなさい。昔撒いた種を上手に刈り取るのよ」とアドバイスを受けました。

野村とのいけない関係、再会

航一との関係に行き詰まりを感じていた麻也子は、かつて交際していた大手広告代理店の企画部次長、野村修に連絡をとり、海外の大物ミュージシャンのコンサートチケットを取ってもらうように頼みました。

麻也子と野村は食事を楽しみ、バーに向かいます。

そこで働いていたキリコは、麻也子の中学~高校時代の同級生だったのです。

 

実に5年振りの再会を果たした麻也子とキリコですが、キリコは学校を辞めて家出をしてから自由奔放な生活を送っており、そんなキリコの話を聞いて羨ましく感じていました。

その後も麻也子は野村とデートを重ね、野村の自宅に招かれた麻也子はついに体までも重ねてしまいます。

 

数日後、7回目の結婚記念日を迎えた麻也子と航一は、航一の実家に出かけます。

航一の母から今年こそ子作りをと迫られ、れい子は麻也子に「証拠さえ隠滅すれば大丈夫」と発破をかけられたこともあり、麻也子は野村との不倫にさらにのめり込んでしまいました。

本物の相手との運命の出会い

それからも野村との情事を楽しんでいた麻也子でしたが、最中に1本の電話がなります。
相手は野村の別の浮気相手からでした。

野村の苦し紛れのような言い訳に呆れた麻也子は、あっさりと野村との関係を終わらせます。

 

そんなある日、麻也子は職場の上司から自分の代わりに親戚へ、クラシックコンサートのチケットを渡してくるよう頼まれます。

クラシックに興味はないと言いながらも渋々引き受ける麻也子でしたが、会場で目当ての人物、工藤通彦に出会います。

2人は成り行きでコンサートを観ることになりました。

 

工藤はピアニストの顔を持ちながら、音楽評論家でもある多彩な男性でした。

そんな彼の不思議な魅力に麻也子は惹かれ、2人は瞬く間に意気投合します。

デートを重ね、遂には工藤とも肉体関係を結びました。

麻也子と工藤の関係は進展していき、工藤は麻也子に自分と結婚して、イタリアへの留学についてきてほしいとプロポーズをしてきたのです。

結局なにも残らなかった麻也子

その後も麻也子は、何食わぬ顔で航一との結婚生活を続けていました。

しかし自分の誕生日を工藤と一緒に過ごしたをきっかけに、航一との離婚を決心します。

理由を隠したまま、性格の不一致ということにして、航一へ話を切り出しました。

そのまま工藤と同棲生活まで始めてしまいます。

 

やがて航一は麻也子の不倫に気づき、キリコのバーで事情を知らないまま野村や工藤と酒を飲みます。

航一は、キリコの不思議な魅力に惹かれていきました。

その後、工藤は母親に人妻と交際していたことを知られて怒りを買い、海外留学はキャンセルされてしまいました。

 

だらだら工藤との同棲を続ける麻也子に、航一が年下の女性と再婚するという知らせを聞きます。

ある日、バスに乗っていた麻也子は、車内でキリコに偶然再会します。

キリコはシングルマザーになっており、バーも辞めていました。

それでも自分らしく生きようとするキリコに、麻也子はまたしても羨ましく思うのでした。

映画ライターカネキケンの一言

個人的に不倫が許せない性分ですが、夫婦仲は悪くないといえど、麻也子の欲求によって全てが変わってしまった物語だと思います。

麻也子は航一を捨て工藤を選びますが、航一は新しいパートナーを見つけ、自分はだらだらと生活するのみで、結局麻也子は何も残らなくなったと感じました。

不倫というのは、自分の夫に慣れてしまい周りの男性が良く見えるような現象から始まるものもあり、「隣の芝生は青い」ような現象が招く現象だとしみじみ思いました。

麻也子と反対の道を進むキリコの存在が、麻也子の人生に少しでも影響すれば良かったですが、羨ましいと思うだけで結局色んなものに縛られる人生ですし、キリコとは真逆に終わってしまう姿に納得してしまいました。

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