「機動戦士ガンダムI」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

SF映画

「機動戦士ガンダムI」のあらすじ

今や多くのファンやマニアが存在する日本一のロボットアニメシリーズとなったガンダムシリーズの、記念すべき第1作が劇場版「機動戦士ガンダムI」です。

単純明快で勧善懲悪のストーリー全盛だった、当時のロボットアニメの常識を覆す作品として注目されました。

ヒーローらしくない少年アムロ・レイが成長していく姿と、復讐のためジオンに身を投じるシャアの宿命の対決など、見どころはたくさんあります。

地球連邦に逆らうジオン公国の存在、人知を超える能力を持ったニュータイプの存在など、独自の世界観が魅力の作品です。

主な出演者

監督:富野由悠季 声の出演者:古谷徹(アムロ・レイ)、池田秀一(シャア・アズナブル)、鈴置洋孝(ブライト・ノア)、井上瑤(セイラ・マス)、古川登志夫(カイ・シデン)ほか

ジオン広告と連邦の一年戦争 そしてガンダムの登場

宇宙世紀0079年、地球連邦はスペースコロニーを宇宙空間に建造し、人口増加対策として移民を進めていました。

しかしそのコロニーの一群がジオン公国と名乗り、連邦からの独立を一方的に宣言し、一年戦争と呼ばれる地球圏をも含む大戦が勃発します。

 

ジオン軍が人型のロボット兵器モビルスーツを投入し、選挙区はジオン公国側に大きく傾いていましたが、この状況を打破するために地球連邦は新型モビルスーツの開発に乗り出します。

戦いが膠着状態を迎えたある日、スペースコロニーサイド7にジオン軍が侵攻し、避難する住民の中の少年アムロ・レイは、偶然連邦軍の最新型モビルスーツガンダムの説明書を発見し、宇宙港にあったガンダムに乗り込みます。

 

操縦経験のないアムロでしたが、ジオン軍のザクの攻撃を回避し、撃退に成功します。

連邦軍の新型兵器調査のために、サイド7に潜入していた仮面の指揮官シャア・アズナブルと偶然出くわしたサイド7の住民セイラ・マスはシャアが生き別れた兄と確信しますが、シャアはその場から立ち去ります。

 

一方の連邦軍の戦艦ホワイトベースは、艦長を含む多くの搭乗員が死傷し、士官候補生のブライトノアが急遽指揮を執ることになりました。

民間人を避難させる中、ガンダムに搭乗していたアムロと共に民間人のミライ・ヤシマらを登場させ、出航をします。

ホワイトベースへの登場 宿敵シャアとの運命の出会い

宇宙へと出航したホワイトベースを、シャアがザク部隊を率いて追撃してきます。

シャアは真っ赤なザクを駆り「赤い彗星」と呼ばれるエースパイロットで、その攻撃にホワイトベースは苦戦を強いられます。

ガンダムで迎撃し、シャアと初対決となったアムロはシャアの攻撃に苦戦しますが、ガンダムの高い性能にも助けられ、何とかシャアを撤退に追い込みます。

 

戦闘員が圧倒的に不足しているホワイトベースは難民を乗せたまま一旦地球へと向かいますが、シャアの緻密な戦略により、ジオン軍の勢力下へと誘導されていました。

ジオン地球部隊指揮官で士官学校の同級生でもあるガルマ・ザビに協力を要請し、ガルマは部隊と共に自ら出撃します。

マチルダとの出会い シャアの罠にはまったガルマの最期

ガンダムに搭乗し、常に戦闘に駆り出される日々を送るアムロは精神的に不安定な状態になり、ハヤト、リュウ、カイが出撃する中、ガンダムでの出撃を拒否しブライトに殴られ不貞腐れます。

ブライトはアムロをその気にさせようと、「親父にもぶたれたことないのに」と反発するアムロに、「殴られもせず一人前になるやつはいない!シャアを超えられる才能があるのに残念だ」というように返します。

 

その言葉に発奮したアムロはガンダムで出撃し、ガルマの部隊をその戦闘力で翻弄し、ガルマは撤退を余儀なくされます。

アムロの戦いぶりを高く評価する女性将校のマチルダ中尉のその颯爽とした姿にアムロは初めて恋愛感情を抱きます。

 

その頃、ジオン公国へと戻ったガルマは、恋人イセリナとの恋を成就させるためにホワイトベースを落とす作戦を遂行します。

攻撃に耐えたホワイトベースは、物陰に隠れ、ガルマの部隊を背後から攻撃する作戦を立てます。

 

その作戦に気づいたシャアは、自らの父を裏切ったザビ家一族のガルマを陥れるため、作戦がばれないように工作し、ガルマの部隊はホワイトベースの攻撃により撃墜されていきます。

自分が罠にはめられたことに気づいたガルマは、自分をだましたシャアを呪いながら、壮絶な最期を迎えます。

ニュータイプの存在 シャアの野望とは

ガルマ部隊を殲滅したホワイトベースは一時的に休息の時を迎え、アムロは難民キャンプで働く母と再会を果たします。

しかしジオン軍の兵士に見つかった瞬間に、銃を発砲するアムロを見て衝撃を受けた母には「人様に鉄砲を向けるなんて」と嘆き、ホワイトベースに乗り地球を後にするアムロの姿を涙ながらに見送ります。

 

マチルダ少尉は、ホワイトベースクルーの素晴らしい戦いぶりから彼らが宇宙の環境に適合し、進化を遂げたニュータイプではないか、と考えるようになりました。

その後、ガルマに代わり地球軍に赴任したランバラル大尉のグフによる攻撃に苦戦をしますが、ランバラルは追撃せず、その場を後にします。

 

アムロがホワイトベースに帰還するとギレン・ザビがガルマの国葬を大々的に演説し、国民の士気を煽ります。

その姿を見てガルマが死んだのは「坊やだからさ」と呟くシャアは、どんな野望を心に秘めているのか匂わせながら2作目へと続きます。

映画ライターmasakiの一言

劇場公開と同時に大きな注目を集め、大ヒットした劇場版第1作の「機動戦士ガンダムI」は、テレビ放送終了後の1980年に公開されて大ヒットを記録しました。

テレビシリーズ放送当時は視聴率は低迷し、ヒット作とは呼べない状況でしたが、この劇場版の大ヒットにより、その後長く続くガンダムシリーズを生み続ける礎となりました。

 
ヒーローらしくなく、精神的にも不安定な行動を見せるアムロが、宿敵シャアとの戦いを繰り広げるうちにニュータイプとしての能力を覚醒して行く姿は、一人の少年が成長していく物語としての側面も持っています。

現在の高度なアニメーション技術には及びませんが、富野監督のライフワークとなったガンダムシリーズの先駆けとして、リアルタイムをご存知でない世代にもおすすめです。

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