「ジョーカー」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

SF映画

「ジョーカー」のあらすじ

大都会ゴッサム・シティに、ピエロの道化師として暮らしていたアーサーという一人の男がいました。

彼には、いつしかコメディアンになるという夢があり、貧しい生活をしながらも病弱な母を支え、2人で細々と暮らしていました。

しかしアーサーは仕事中に若者たちに袋叩きにされ、お金を盗まれてしまいます。

そこからアーサーの生き方は陰りを見せ始め、最終的には巨大な悪のカリスマ「ジョーカー」へと変貌していくことになります。

主な出演者

監督:トッド・フィリップス 出演:ホアキン・フェニックス(アーサー・フレック/ジョーカー)、ロバート・デ・ニーロ(マレー・フランクリン)、ザジー・ビーツ(ソフィー・デュモンド)、フランセス・コンロイ(ペニー・フレック)、ブレット・カレン(トーマス・ウェイン)、ダグラス・ホッジ(アルフレッド・ペニーワース)、ダンテ・ペレイラ=オルソン(ブルース・ウェイン)ほか

ゴミが溢れ貧富の差が激しいゴッサム・シティでアーサーはピエロ大道芸人として働く

舞台となるゴッサム・シティでは、異臭が漂っていました。

市がストライキを起こし、ゴミ収集が停止されていたためでした。

 

そんな街の片隅で大道芸人として生きる冴えない男アーサー・フレックスは、母親に幼少期の頃から言われていた「どんなことがあっても人前では笑顔でいること、その笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉に従っていました。

母親の願いを叶えようとピエロ派遣会社に登録し、依頼される僅かな仕事で必死に働き、母と2人でほそぼそと生計を立てています。

 

アーサーは脳と神経の損傷によって、緊張すると笑いの発作に襲われてしまう、という難しい病気を患っていました。

アーサーの母親は心臓の病気を抱えるだけでなく、精神も病んでいました。

 

また30年も前に使えていた大富豪トーマス・ウェイン元へ何度も何度も手紙を出し、その返事を待ち続けているのでした。

そうした母を養いながらの大変な生活でしたが、アーサーの夢であるコメディアンになるという唯一の願いが、アーサーを支える強い心の支えになっていました。

仕事を首になり、あらゆる悲劇がアーサーを襲う

日々の生活にめげないアーサーを、更なる悲劇が襲います。

アーサーが受けていたソーシャルワーカーのカウンセリングと、向精神薬の打ち切りが告げられたのです。

理由は、街の福祉予算の削減によるものでした。

 

またピエロ姿で仕事をしていた彼を、ストリートギャングの若者たちが襲い、お金を奪っていきました。

袋叩きにされたアーサーは、仕事で使っていたお店の宣伝看板も壊されてしまいます。

お店では仕事をさぼっていたのではないかと仕事放棄の疑いをかけられ、看板の弁償代も請求されてしまいます。

 

落ち込むアーサーを、同僚のランドルが元気づけます。

そして「これを持って身を守れ」と、差し出してきたのが拳銃でした。

 

別の日、小児病棟でピエロ姿で仕事をしていた時のことでした。

アーサーは、間違って持っていた拳銃を床に落としてしまいます。

 

これが職員に見つかってしまい、アーサーは仕事を請けていたハハプロダクションを即日首になってしまいます。

そんな彼に拳銃を渡したランドルは自分が渡した拳銃ではない、とアーサーを裏切るのでした。

 

そしてある日、仕事帰りのピエロ姿のまま電車に乗っていた時のことでした。

トーマス・ウェインの会社で働く3人のエリート・ビジネスマンたちが、一人の女性に絡んでいました。

その女性はアーサーに助けを求めます。

 

でもアーサーは緊張のせいか、発作の笑いが止まらなくなってしまいます。

そしてアーサーは三人の男に袋叩きにされてしまい、怒って拳銃で三人を撃ち殺してしまうのでした。

真実が明らかになっていく

三人を殺した後、アーサーは何かがはじけるように生まれ変わります。

同じアパートに住むシングルマザーのソフィに想いを寄せていたアーサーは、強引に唇を奪って口説きます。

 

そして自分が出演するスタンドアップコメディーショーに、彼女を招待しました。

しかし、いざ自分の番になり緊張のあまり笑いの発作が治らないアーサーに、観客たちは無反応でショーは残念ながら失敗に終わります。

そんな見事なすべりっぷりのアーサーを気に入った人気トークショーの司会を務めるマレー・フランクリンから、何と出演依頼を受けることになりました。

 

一方で母親のペニーは、相変わらずトーマス・ウェインへ手紙を送り続けていました。

アーサーはある日のこと、この手紙の中に書かれている衝撃の内容を見てしまいます。

その手紙には、アーサーがトーマス・ウェインの息子であると書かれていたのです。

 

アーサーは真実を確かめるために、トーマス邸に向かいます。

しかしトーマスは「自分は父親ではない、お前は母親がうちで働いていた時に貰われてきた養子だ」と言うのです。

驚きを隠せないアーサーは、母親が入院していたアーカム州立病院へ行き、事実を確かめることにしました。

 

するとトーマスの言った通りアーサーは養子であること、ペニーとは血縁関係もないことが分かりました。

そして母が交際していた男に虐待されて脳に損傷を負わされたことが、アーサーの笑いの発作の原因となったことを知ります。

 

アーサーは事実を受け止めきれず、病院で寝ているペニーの首を絞めて殺してしまいます。

今まで受けた愛や絆は、全て幻想だったのです。

アーサーには、もう守るべきものが何一つ残っていませんでした。

集結、ジョーカーはゴッサム・シティのカリスマに

その頃、ゴッサム・シティに住む貧しい人たちは、トーマス・ウェインの下で勤める傲慢なビジネスマンを殺したピエロを、英雄のように褒め称えていました。

貧しい者たちは、富裕層に対する反発デモが広がっていきます。

 

そしてマレー・フランクリン・ショーの当日のことでした。

母ペニーの若かりし頃の写真を見つめる、アーサーがいました。

その写真の裏にはTWというイニシャルが刻まれていましたが、アーサーはその写真を力いっぱい握りしめます。

 

そしてピエロの姿をしたアーサーの元へ、同僚のランドルと小人症のゲイリーがやってきます。

彼らは、母ペニーが亡くなったことを心配して彼の元を訪れたのでした。

しかし裏切り者のランドルを許せなかったアーサーは、ランドルの首をハサミでかき切り、頭を何度もぶつけてその場で殺害してしまいます。

 

またマレー・フランクリン・ショーのスタジオで、アーサーは「ジョーカー」と名乗り、ビジネスマンを射殺した犯人は自分だ、とテレビの生中継で告白します。

更に自分を笑い者にしたマレーを恨んでいたジョーカーは、その場で射殺してしまいます。

この行動がゴッサム・シティで暴走化する市民により、火をつけることになるのでした。

 

最後はパトカーに乗せられるジョーカーでしたが、そこへ救急車が突っ込み、警官たちは瀕死の状態に陥ります。

車のボンネットにジョーカーが立ち上がると、市民たちはジョーカーを囲み、まるで英雄のようにジョーカーを讃えます。

ゴッサムシティの悪のカリスマ、ジョーカーの誕生の瞬間でした。

映画ライターMRMの一言

守るべきものが何もなくなってしまったアーサーは、何かが変わったように簡単に殺人を犯していきました。

母親との血縁関係もなく、貧しい生活をしてきた上、最後は自分の手で多くの人を殺害してしまうシーンは何とも悲しいものがあります。

でも本当は、トーマス・ウェインの実子なのではないかとも思いました。

そうなるとバットマンであるブルース・ウェインとも兄弟になるということですが、何とも言えない疑問の残る内容でしたし、この点は観る者が自ら考察するようにできているように思えます。

心優しい男が、悪のカリスマに変貌を遂げていく姿は、正直鳥肌が立ちました。

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