「空母いぶき」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

「空母いぶき」のあらすじ

クリスマスイブの前日、早朝のことでした。

沖ノ鳥島の西方約450kmを進んだ波留間群島の初島付近に、何やら怪しい国籍不明の20隻の船がやってきました。

島の周りを巡回していた「しろくま」は、この怪しい船に乗っ取られ、乗組員が拘束されてしまいました。

垂水首相はすぐにこの知らせを受けて、外務大臣らと共に防衛出動を出すべきか議論します。

この首相の判断によって、日本のこれからの未来が決まろうとしていました。

主な出演者

監督:若松節朗 原作・監修:かわぐちかいじ キャスト: 西島秀俊(秋津竜太:<いぶき>艦長)、佐々木蔵之介(新波歳也:<いぶき>副長)、藤竜也(涌井継治:群司令)、戸次重幸(淵上晋:第92飛行群群司令)、市原隼人(迫水洋平:アルバトロス隊隊長)、玉木宏(瀬戸斉昭:<はつゆき>艦長)、高嶋政宏(滝隆信:<はやしお>艦長)、山内圭哉(浮船武彦:<いそかぜ>艦長)、佐藤浩市(垂水慶一郎:内閣総理大臣)、益岡徹(石渡俊通:官房長官)、本田翼(本多裕子:ネットニュース記者)、中井貴一(中野啓一:コンビニエンスストア店長)ほか

国籍不明の怪しい漁船20隻がしろくまの乗組員を拘束する

クリスマスイブの前日、12月23日午前3時15分のことでした。

沖ノ鳥島から西方に約450km進んだ波留間群島の初島付近に、国籍不明の漁船20隻が目撃されました。

夜の海上では激しい雨が降っていましたが、巡視船である「しろくま」が、何やら怪しげな20隻の船を見つけたのです。

 

そして12月23日4:25分、垂水内閣総理大臣は巡視船に乗っていた乗組員数名が、この怪しい船に攻撃されて負傷したと知らせを受けます。

「しろくま」に乗っていた乗組員が拘束されてしまい、初島に謎の人物が上陸したとして、石渡官房長官を始め、外務大臣や防衛大臣たちがすぐさま招集されました。

この初島に上陸した者たちは、東亜連邦ではないかと囁かれていました。
官僚たちは、今すぐに防衛出動を出すべきか様子を見るべきか議論を始めます。

 

上陸した初島の近くには、航海訓練をしていた第5護衛大群がいました。

そこで護衛艦「あしたか」を始め、「いそかぜ」「はつゆき」「しらゆき」、潜水艦の「はやしお」、航空機搭載型護衛船の「いぶき」を、すぐさま波留間群島の初島に向かわせます。

武力攻撃と認定した垂水総理は、初の「防衛出動」を下す

この時、航空機搭載型護衛船「いぶき」には、たまたまマスコミ100社を代表する2社の記者が乗り込んでいました。

「いぶき」を取材することで、一般市民に情報を発信するためです。

そんな最中に事件は起きたのです。

 

過去に3回しか発動されたことがない異例の「海上警備行動」に入ったいぶきでしたが、敵である東亜連邦に攻撃されてしまいます。

船上では火災が起きますが、すぐに鎮火されるも「いぶき」の甲板は大破され、航空戦力は非常に大打撃を受けてしまいます。

 

そして第5護衛隊群軍司令官である湧井は、転倒してしまい頭から血を流します。

湧井に代わって指揮権が船長の秋津に委譲され、いぶきは遂にロックオンされてしまいます。

この事態に政府内では、垂水大臣である総理が史上初となる「防衛出動」を命じるのでした。

 

この指令が下され、ニュースを見た一般市民である人たちはパニックを起こします。

そして食料を買い込んだり、コンビニへやってくる人も大勢いました。

いぶきに乗った2人の記者は、危険を感じながらも残って取材を続けたい、と申し出るのでした。

なんとか敵の漁船2隻の無力化に成功する

記者二人が燃え盛る「はつゆき」を撮影し、その様子を衛星携帯を使ってネット配信すると、日本国内ではあっという間に「戦争が始まるのでは」と心配の声が上がりました。

垂水大臣は「これは戦争ではなく、自衛のための戦闘である」と説明するも、日本国民に大きな精神的打撃を与えてしまうのでした。

 

一方、いぶきの前に駆遂戦二隻が現れます。

戦闘機が使えない状況の中、なんとかこの二隻を無力化できないか、と秋津と新波は相談していました。

もしハープーン対艦ミサイルを使ってしまうと、敵の漁船に乗っている乗組員、およそ600人を殺してしまうことになります。

死者を出さずに無力化するため、「いそかぜ」の主砲を使って無力化に成功するのでした。

 

その頃、垂水首相は国連安保理が開かれ、外部大臣やアジア大洋州局局長である沢崎を始めとする各国と、電話会談を行っていました。

そして「私達がかじ取りを間違えては絶対にいけない」と決意を語ります。

垂水首相の判断によって、日本の運命が決まろうとしている重要な時を迎えていました。

 

そして打撃を受けていた「いぶき」の甲板が修理され、飛行部アルバトロス隊に出撃命令が下されます。

敵機を撃墜しても良いこと、ただし自陣は一機も失ってはならないことを告げました。

ある5隻の船の登場によって事件は無事に終息を迎える

順調に4機の撃墜に成功したアルバトロス隊は、いぶきに戻ろうとしますが、柿沼が乗った機体だけがロックオンされてしまいます。

複数のミサイルを全て自分に向けて、柿沼機は海面下へと急降下しました。

 

なんとか海面で救出された柿沼でしたが、敵パイロットと共に担架で運ばれる際、銃を奪った敵ともみ合いになり、柿沼はその場で射殺されてしまうのでした。

そしていつの間にか、いぶきの周りには5隻の潜水艦が集まっていました。

 

その潜水艦はいぶきに向かって魚雷を発射してきたため、いぶきだけでなく敵の漁船である「グルシャ」にもあたりそうになりましたが、間一髪のところで自爆したのです。

実はこの魚雷を発射したのは、アメリカを始めとした国連軍の潜水艦だったのです。

 

「もうこれ以上の戦闘は許さない」と、政府の働きによって国連が動いたのでした。

東亜連邦は初島からようやく撤退し、「くろしお」の乗組員たちも無事に解放されました。

垂水首相は国連軍の登場に安堵します。

 

この様子を記者である裕子が中継を繋げ、一部始終を世界中に報告します。

国連軍の登場によって、軍事衝突は終息を迎えるのでした。

映画ライターMRMの一言

日本にもし、このような事態が起こったら私達はどうしたらいいのか、を考えさせられる物語でした。

危険を顧みずに中継をつないだ記者と、戦争ではないとしても敵のパイロットによって射殺されてしまい死者を出してしまうというのは、かなりの状態だと思います。

日本は戦争をしないと宣言していますが、万が一このような事態が起きた時に備えて準備しておくことも大事だと、色々考えさせられる作品でした。

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