「リップヴァンウィンクルの花嫁」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

「リップヴァンウィンクルの花嫁」のあらすじ

「花とアリス」で有名な岩井修二が手がけた、現代の女性の結婚と自立を描いた物語。

派遣教員の七海は、幸せの結婚を夢見ながら働いていますが、そんな七海には思いもよらないできごとが待ち受けていました。

主な出演者

監督:岩井俊二 出演:黒木華(皆川七海)、Cocco(里中真白)、綾野剛(安室行舛)、金田明夫(皆川博徳)、毬谷友子(皆川晴海)、地曳豪(鶴岡鉄也)、原日出子(鶴岡カヤ子)、リリィ(里中珠代)、夏目ナナ(恒吉冴子)、和田聰宏(高嶋優人)ほか

偽りの親族と結婚式、嘘だらけの寿退社

派遣先から紹介された中学校で臨時教師をしている皆川七海は、声が小さいことで教え子たちから馬鹿にされていました。

七海はネット上で知り合った鉄也と、大した交際もないまま結婚を決めます。

結婚式への準備を進めていく中で、七海の招待客が極端に少ないことに鉄也は驚きます。

そんな時に七海は、思い切って教師を辞めることを鉄也へ伝えました。

 

実は七海は、生徒たちの悪ふざけがきっかけで、仕事をクビになってしまったのです。

しかし本当のことは言わず、鉄也の母親から仕事を辞めるよう促されたたために教師を辞める、と嘘をついたのでした。

 

結婚式の参列者を代理で引き受けてくれる何でも屋の安室に出会い、結婚式に参列する疑似親族の依頼を頼むことにしました。

結婚式当日、七海の親族側には安室を含めた疑似の参列者が大勢参加し、無事に終えることができました。

 

ある日、七海は部屋に自分のものではないイヤリングが落ちていることに気が付きます。

困った七海は、再び安室に浮気調査を依頼します。

そんな時、見知らぬ男が自宅に現れ「あなたの旦那は自分の恋人と浮気をしている」と言ってきたのです。

 

男の恋人は鉄也の元教え子で、同窓会で再会し男女の関係になったと説明します。

続けて違う日に七海は男にホテルへ呼び出され、「彼女と別れた」と告げられます。

鉄也へ償わせるために七海を無理やり抱こうとする男に怖くなった七海は、安室に助けを求めます。

裏切りと新しい出会い、気の許せる友人

後日、七海は鉄也の母親から結婚式の代理出席について問い詰められていました。

七海の両親が離婚しているのを秘密にしていたことも咎められてしまい、七海は悪気はなかったと謝罪します。

しかし母親は、男と七海がホテルにいた隠しカメラの映像を見せ、浮気をしていると責め立てます。

 

浮気をしているのは鉄也だと訴える七海ですが、母親は聞こうともせず離婚するように言われてしまいます。

翌日、家からも出ていくよう鉄也に命令されてしまいます。

 

浮気調査を続けていた安室は、鉄也の母親が雇った別れさせ屋によってハメられたものだろう、と七海に話します。

鉄也は典型的なマザコンで、七海が不在の時には勝手に母親が部屋に入っていた、と安室は推測します。

 

安室からホテルを出てアパートに引っ越すよう促された七海は、結婚式の代理出席のアルバイトをすることになりました。

後日、仕事として結婚式に出席した七海は、売れない女優の里中真白に出会います。

意気投合した2人は飲みに行くようになりましたが、その帰り道で七海は真白を見失います。

屋敷の本当の主人と本当の仕事

七海は、安室から100万円稼げる住み込みのメイドのアルバイトを紹介され、豪邸で掃除をしながら生活することになりました。

屋敷には、もう1人住み込みで働いているメイドがいることを七海は知ります。

実はもう1人のメイドは真白のことで、久しぶりの再会を喜ぶ2人でした。

 

七海と真白は穏やかな生活を送り楽しく過ごしていましたが、ある時真白が熱を出して寝込んでしまいます。

そこへ真白の電話が鳴り、真白の元にツネヨシと名乗る人物がやってきて、高熱にうなされる真白を病院へ連れて行こうとします。

 

しかし現場へ行くと真白は騒ぎ出します。

そこで七海は真白がAV女優であったことや、屋敷の主人こそが真白であったことを知ります。

安室に電話で真相を確かめる七海ですが、真白から「友達が欲しい」と依頼を受けていた、と安室は答えたのでした。

人生を全うした真白、前を向く七海

七海は「この仕事を辞める」と言い、高価な家賃を払ってまで自分を雇わず、もっと自分を大切にしてほしいと真白へ伝えました。

七海は加えて安い部屋を借りて2人で暮らすことを提案し、後日2人は一緒に住むための部屋を内見して回ります。

 

2人は新しい家を探したりと楽しみ、一緒にベッドで寝てしまいました。

翌朝、安室が屋敷に入ってくると、真白から依頼された葬儀屋が屋敷の前で待っていました。

屋敷へ入ると、ベッドに横たわる冷たくなった真白の姿がありました。

実は真白は、末期癌に侵されていたのです。

 

真白は1人で死ぬのが怖いと、安室に依頼して七海を雇っていました。

何も知らなかった七海が真相を知ると驚き、取り乱してしまいました。

葬儀が行われ落ち込む七海ですが、1年前から胸にしこりがあると分かっていた真白は、それでも手術を受けませんでした。

 

後日、真白とは10年も絶縁状態だった彼女の母親の下へ安室と七海は訪れます。

真白との思い出を語りだす母親は突然服を脱ぎだし、やっぱり人前で裸なんて恥ずかしいだけだと涙を流します。

安室も同じように泣きながら裸になり、七海も涙を流しながら3人で酒を酌み交わします。

 

後日、安室は最後の給料だと言って、茶封筒を七海へ渡します。

新しい生活を始めた七海は、前を向いて生きていくことを決めました。

映画ライターカネキケンの一言

遠回りしながらも、本当の友情や生き方を学んだ主人公を見て、自分も前を向いて生きていこうと思うようになりました。

実は、というような内容が多くて驚きの連続でした。

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