「チワワちゃん」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

サスペンス映画

「チワワちゃん」のあらすじ

演技派女優である門脇麦を始め、成田凌、村上虹郎、玉城ティナなど超実力派の若手俳優が出演。

大学生の生活と友情を描きながらも、恋・嫉妬・お金など、欲望に渦巻きながら青春を謳歌する、新たな青春ストーリーです。

 
原作は岡崎京子の漫画「チワワちゃん」。

心に突き刺さるセリフが飛び交いながらも、リアルな若者の姿をエモーショナル且つ、スリリングに描くミステリーです。

主な出演者

監督:二宮健 出演者:門脇麦(ミキ)、成田凌(ヨシダ)、寛一郎(カツオ)、玉城ティナ(ユミ)、吉田志織(チワワ)、村上虹郎(ナガイ)、栗山千明(ユーコ)、浅野忠信(サカタ)ほか

突然の事件、チワワちゃんとの出会い

ある日、仲間内でクラブにて遊んでいた中に、突如現れたのがチワワちゃんです。

主人公のミキ(門脇麦)と一度関係のあるヨシダくん(成田凌)の彼女として紹介された女の子は、自分のことを「チワワちゃんと呼んで」と自己紹介します。

 

顔も可愛く豊満でスタイルも抜群、皆を引き込む明るさと、あざとさを持ち合わせる彼女のことを、女性陣はよく思いませんでした。

ヨシダくんと関係を持ったものの、それ以上に発展しなかった自分と、突然彼女になりあがる彼女の差に、嫉妬を覚えます。

しかし、そんな女性陣からの嫉妬やまなざしを全く気に留めないチワワちゃんは、一気にグループの中心的存在になっていきました。

 

数年後、ニュースで東京湾で若い女性がバラバラにされた死体が発見された、という事件が報道されました。

被害者の名前は「チワキヨシコ」、まさかそれがチワワちゃんだとは、誰一人として考えもしませんでした。

毎日のように一緒に踊り、遊び、飲み歩き、同じ時間を共有していたはずなのに、誰一人として彼女の本名も実態も知らなかったのです。

600万円の入ったバッグを強奪し、逃走

皆とクラブで遊んでいるときに、同じクラブで飲んでいた男たちが持っているバッグの中に、ヤクザに渡すための賄賂である現金600万円が入っていることを聞きつけます。

お金は欲しいものの誰も取りに行こうとしない中で、仲間に半ば冗談で挑発されたチワワが、バックを奪い去り逃走します。

 

笑顔で全力疾走するチワワちゃんを前に、ミキは自分との圧倒的な違いを痛感します。

「ヨシダくんの彼女にはこういう子が選ばれるんだ」と思いながらも、チワワちゃんへの憧れを感じながら、ミキは彼女を追いかけます。

 

皆で逃げ回り、600万円を奪い去ることに見事に成功しました。

その翌日、昨夜の男たちは賄賂罪で逮捕されたことを知ります。

奪い取った現金は仲間内で分け合うことになり、海外旅行を計画していました。

しかしチワワちゃんはパスポートを持っておらず、国内旅行に行くことになります。

夢のような時間を過ごす3日間と、チワワちゃんに対して抱く劣等感

皆でコテージに到着すると、飲んで踊って騒ぎながら過ごす時間が始まります。

24時間水着姿のままではしゃぎ回り、次々と現金を使い果たしていくのです。

バカンス中に酔っ払って出会った女の子に、ヨシダくんは「お前、なんか違う」と声をかけます。

この言葉はミキと、チワワちゃんと出会った時と同じ口説き文句でした。

 

そしてチワワちゃんは、ヨシダくんが自分以外の女の子と関係を持つところを目撃してしまいます。

ミキにとって憧れで、ずっと手に入らない存在だったヨシダくんをあっさりと捨ててしまうチワワちゃんに対し、ミキはさらに劣等感を感じてしまうのでした。

そうして奪い取った600万円は、わずか3日間であっという間になくなってしまいました。

 

さらにある日、モデル業をしていたミキの撮影現場に、チワワちゃんが遊びに来ます。
カメラマンの目に留まり、試しで撮影してみることになりました。

なかなか芽の出なかったミキを前に、チワワちゃんは瞬く間にカリスマ的存在へとなっていきます。

そして現場で出会ったカメラマンと付き合い始め、次第に彼女と会うことがなくなっていくのでした。

チワワちゃんの足取りと、皆にとっての存在

ワワちゃんが殺害された後、ミキの元へ取材のオファーが来ました。

現在では全く遊ばなくなっていましたが、その件をきっかけに友人をたどり、足取りを追いかけることになります。

そこで聞くチワワちゃんの話は、これまでの印象とは違った姿でした。

 

お金がなく、友達の家を転々として居候していたチワワちゃんは、ある人の話ではアダルトビデオに出演していたという話や、クラブでガラの悪い男たちとつるんでいたという話、毎日のように乱行パーティーが行われていたという話まであります。

どこにも長居せず、転々としていく彼女の行方は、誰一人として知りませんでした。

 

最後に昔の友人たちは終結し、チワワの遺体が発見された東京湾で追悼のビデオを撮ることにしました。

そこには新しい遊び仲間であるクマが、最期に見た彼女の証言を語ります。

 

それは彼氏のために料理をするのが楽しいと笑顔で語っていたという、全く新しい姿でした。

別れの言葉を動画に残し、その場を離れていきます。

ミキがふと車の窓から外を眺めると、初めて会った夜のように駆け抜けるチワワちゃんの姿がありました。

映画ライター「TOM」の一言

バラバラ殺人事件という凄惨な事件でありながらも、チワワちゃんの姿は終始POPに描かれながら進む不思議な印象が残るストーリーでした。

とにかく映像や光や色の使い方がきれいで、まるでミュージックビデオを見ているかのような映像です。

女性同士の友情では、誰もが抱いたことのある嫉妬や欲望が出てきます。

ずっと一緒にいるのに、お互いのことを全く知らないという薄っぺらな人間模様は、現代的且つリアルな実情を描いているようにも感じられました。

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