「英国王のスピーチ」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ドキュメンタリー映画

「英国王のスピーチ」のあらすじ

大衆を前にした国王の演説、現イギリス国王であるジョージ5世に変わり次男であるジョージ6世がスピーチを行いましたが、ジョージ6世は過去のトラウマから吃音省を患っていました。

王族が吃音省だと知った時の国民の戸惑いに、彼は吃音省を患う自らを恥じることになります。

イギリス国王として民衆を導く為にスピーチの重要性を解かれるジョージ6世、そしてその治療を行うために依頼を受けたオーストラリア出身の言語療法士ライオネル、身分の違う二人の友情、そして国王としての責務を描いた物語です。

主な出演者

監督:トム・フーバー 出演:コリン・ファース(ジョージ6世)、ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)、ヘレナ・ボナム・カーター(エリザベス)、ガイ・ピアース(エドワード8世)、ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)ほか

過去のトラウマ、吃音症の治療と治療の断念

最初の舞台は1925年、大英帝国博覧会閉会式で国王ジョージ5世の代理として、ジョージ6世はスピーチを行うことになりました。

しかし彼は、幼児期に乳母から虐待を受けていたことによって吃音症を患っており、悲惨なスピーチで聴衆を驚かせてしまったところから、物語が始まります。

ジョージ6世の妻であるエリザベスは悩み落ち込むジョージ6世に、吃音症を治療するように勧めました。

 

しかし過去に父親によって吃音症の治療を強要されてきたジョージ6世は、治療を行うことを嫌がります。

そうして渋々開始された治療は、クラシックを聴きリラックスを促すものや、口の中にビー玉を詰め込み話すなど、効果の感じられない方法でした。

苦痛に思ったジョージ6世は、すぐに治療を中断してしまいます。

 

国王を継ぐのが長兄であるエドワード8世であるという事も、彼が治療に乗り気になれない原因の一つでした。

国王にならない限りスピーチを行う機会も少ないと、辛い治療を行う気になれなかったのです。

ジョージ6世と言語療法士ライオネルとの出会い

治療から逃げたジョージ6世ですが、妻であるエリザベスは諦めず、オーストラリア出身の言語聴覚士ライオネルを訪ね、夫の治療を依頼しました。

妻の必死の説得で、もう一度だけと治療に臨んだジョージ6世は、ライオネルの独特な治療法に初めは戸惑いを感じました。

 

ライオネルはジョージを国王ではなく一人の患者として扱い、自らの事も医者ではなくライオネルとして接するように指導しました。

あまりの扱いの酷さに怒り、帰ろうとしたジョージ6世ですが、ライオネルは賭けとしてイヤホンを付け、音楽を聴きながらハムレットの一説を朗読させる治療を行います。

 

ジョージ6世は朗読は行ったものの治療の意味がないと憤り治療を中断しましたが、去り際にライオネルはジョージ6世が吹き込んだテープを、彼に持たせました。

そして帰宅したジョージ6世は、父親であり国王でもあるジョージ5世に呼び出しを受けます。

 

吃音症を治さなければいけないという言葉に悲しみ、落ち込んだジョージ6世は打ちのめされながら、ライオネルに持たされたテープを再生します。

そこには一度も詰まらず、朗々とハムレットを朗読する、自らの音声が収録されていました。

ジョージ6世、国王への即位と初めて成功したスピーチ

改めてライオネルの治療を受ける事を決意したジョージ6世ですが、時を同じくして国王であるジョージ5世が亡くなり、長兄であるエドワード8世が国王として即位します。

しかしエドワード8世には、アメリカ人で離婚経験のある恋人がおり、恋人か国かの選択肢を迫られた結果、国王としての地位を手放してしまいました。

 

そして次の世継ぎであるジョージ6世が、国王として即位することが決定してしまいます。

国王の声を届け、民衆を導く責務を負う事になったジョージ6世は、より一層吃音症の治療に励み始めます。

それはライオネルの独特な治療法を受けながら、一人の人間としてライオネルとの交流も深めていく事になりました。

 

しかしある時、治療のストレスが溜まっていたジョージ6世は自らの身分を傘に、ライオネルを罵倒してしまいます。

二人の決別によって治療は断念し、更には王位継承評議会でスピーチを失敗してしまったジョージ6世は、打ちのめされます。

 

ジョージ6世は自らの行いを恥じ、ライオネルとの和解を行いました。

その後行われたスピーチでは、ライオネルを傍に置くことで、吃音症の発症を抑えたスピーチを成功させます。

友人との別れと第二次世界大戦の勃発

仲直りした二人は、その後もゆっくりとですが、吃音症の治療は続けられていました。

しかしその頃、世界情勢は大きな変化の時を迎えており、ドイツからは宣戦布告が行われました。

第二次世界大戦への突入が、現実としてジョージ6世の身に降りかかってきます。

 

戦争の勃発に合わせて国王の声として民衆にスピーチを行う事になったジョージ6世ですが、時を同じくしてライオネルが無免許医師だと判明し、王宮内でも騒ぎが起こっていました。

ライオネルを担当医から外すという声に、ジョージ6世は何とか贖おうとします。

しかしライオネルは平気な顔をして国王の椅子に座り、ジョージ6世を挑発しました。

 

挑発に乗ったジョージ6世の口から滑り落ちるように出る罵詈雑言、その声を聴いてライオネルは満足して、治療の完了を彼に伝えるのでした。

そうして行われたスピーチは、ラジオから聞こえる朗々と聞こえる演説を前に、ライオネルは満足そうに聞き入るのでした。

その後、世界はドイツのポーランド侵攻を皮切りに戦況が激化し、不安定な情勢の中で民衆に向けて見事な演説を行うジョージ6世を、遠くから見守るライオネルの姿がありました。

映画ライターhatiの一言

イギリス国王と平民の言語療法士の交流を、史実に基づいて描いた作品です。

全体的に淡々とストーリーは進みますが、自らのトラウマとそれに伴う病に立ち向かう国王、そしてそれを支える療法士の姿は二人の友情を通してコミカルに、そしてセンチメンタルにも映る映画となっています。

見た後に爽やかな気分になれるような、後味の良いストーリーです。

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