「ゴッドファーザー」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

アクション映画

「ゴッドファーザー」のあらすじ

アメリカの小説家マリオ・プーゾが1969年に発表した大ベストセラー小説を、フランシス・フォード・コッポラ監督が映画化した、叙事詩にしてマフィア映画の歴史的名作となっています。

第二次世界大戦後のニューヨークを舞台にして、一代で暗黒街を牛耳るボスに成り上がった男の繁栄と衰退を描いた作品です。

彼はこの作品で、アカデミー賞で作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞しました。

主な出演者

マーロン・ブランド(ドン・ヴィトー・コルレオーネ)、アル・パチーノ(ミケーレ・マイケル・コルレオーネ)、ジェームズ・カーン(サンティノ・ソニー・コルレオーネ)、ロバート・デュヴァル(トム・ヘイゲン)、ジョン・カザール(フレデリコ・フレド・コルレオーネ)、ダイアン・キートン(ケイ・アダムス・コルレオーネ)、リチャード・S・カステラーノ(ピーター・クレメンザ)、タリア・シャイア(コンスタンツァ・コニー・コルレオーネ・リッジ)、モルガーナ・キング(カルメーラ・コルレオーネ)、エイブ・ヴィゴダ(サル・テッシオ)、スターリング・ヘイドン(マクラスキー)ほか

1945年のアメリカ

第二次世界大戦終戦直後の1945年のことでした。

アメリカのニューヨークの裏社会は、五大ファミリーと呼ばれる5つのマフィア勢力によって、大きく支配されていました。

最大の勢力を誇っていたのは、イタリア・シチリア島出身のドン・ヴィトー・コルレオーネが率いる、イタリア系マフィア「コルレオーネ・ファミリー」で、政治家や警察も牛耳る力を有していました。

 

1945年8月下旬のことでした。

ヴィトーの娘コニーとカルロ・リッジの結婚式が、コルレオーネ邸で盛大に行われていました。

ヴィトーの元には彼を頼る客が後を絶たず、客の一人である葬儀屋のアメリゴ・ボナセーラは、2ヶ月前に交際相手に暴力を振るわれた娘の復讐を依頼してきました。

ヴィトーは、なぜ娘の結婚式の時にと言いながらも、友の証として見せれば無償で引き受けると応えて、ボナセーラはヴィトーの手に口づけして、ヴィトーのことをゴッドファーザーと讃えます。

ヴィトーは養子で次期相談役の弁護士トム・ヘイゲンに、この仕事は幹部のピーター・クレメンザに任せると告げました。

 

結婚式はヴィトーの三男マイケルが、恋人のケイ・アダムスと一緒に出席しました。

ヴィトーの息子たちの中で唯一裏社会に入らず、軍隊に入って戦場の英雄として活躍したマイケルは、ヴィトーに忠誠を誓う用心棒で殺し屋のルカ・ブラージやトムらに、ケイを紹介しました。

ヴィトーの長男ソニーは妻のサンドラとはずっと不仲で、部屋に愛人のルーシー・マンチーニを呼び寄せて情事にひたっています。

 

式場には、人気歌手ジョニー・フォンテーンが現れてコニーのために歌を捧げました。

それに驚いたケイはマイケルから家族の話を聞いて、もっと驚きます。

マイケルはケイに、自分は裏社会には一切関係ないと言い切りました。

 

カルロはトムと一緒にヴィトーにファミリー入りを打診しましたが、ヴィトーは生活の面倒は見ると言いながら、すぐに打診を断りました。

歌い終えたジョニーはヴィトーに近づき、自分は俳優に転身したいが映画プロデューサーのジャック・ウォルツが了承してくれないと相談してきました。

 

ジョニーの芸名の名付け親であるヴィトーは、トムをハリウッドにいるウォルツの元に行かせて、交渉させました。

ウォルツは、自分が手塩にかけて育て上げた女優の卵に手を出したジョニーを絶対に許さない、と拒絶します。

翌朝、ウォルツのベッドに彼の愛馬の首が投げ込まれ、恐怖に感じたウォルツは一転してジョニーの映画出演を認めました。

マイケルの復讐

ある日、五大ファミリーの一角のタッタリア・ファミリーの客分で、麻薬密売人のヴァージル・ソロッツォが麻薬の取引話を、コルレオーネ・ファミリーに持ちかけました。

ソニーはとても前向きでしたが、麻薬ビジネスを拒み続けているヴィトーは提案を一蹴してしまいます。

ヴィトーはルカをタッタリア・ファミリーに潜入させて、ソロッツォについて探りを入れるよう命じました。

しかし、ルカは潜入を見破られて殺害されてしまいます。

 

次にソロッツォはトムを拉致しました。

タッタリア・ファミリーと内通していたヴィトーの専属運転手兼護衛のポーリー・ガットに、仮病を装わせたのです。

ヴィトーは次男フレドと共に買い物に出かけましたが、ヴィトーはソロッツォの下で襲撃されてしまいました。

 

新聞記事でヴィトー死亡の記事を見たマイケルはソニーとすぐに連絡を取り、ヴィトーは昏睡状態に陥ったが一命を取り留めたことを知ります。

ヴィトーが生きていたことを知ったソロッツォは目論見が外れてしまい、トムを解放してコルレオーネと手打ちをしようと考えました。

ソニーは幹部やマイケルを招集して、タッタリア・ファミリーとの全面抗争を決意します。

クレメンザは、部下の殺し屋ロッコ・ランポーネと一緒に、ポーリーを粛清しました。

ソニーはその後、タッタリアのドン、フィリップ・タッタリアの息子で後継者のブルーノを殺害します。

 

ヴィトーの見舞いのために訪れたマイケルは、護衛が一人もいないことに気付いて、ヴィトーをタッタリアの襲撃者から守ることにうまく成功しました。

しかし、そこにマクラスキー警部が現れて、マイケルを殴って怪我を負わせてしまいます。

トムからマクラスキー警部はタッタリアに買収された悪徳警官だと聞かされたマイケルは、彼への復讐を誓って、ソニーにソロッツォを始末することを告げました。

 

初めのうちは、裏社会を嫌っていたマイケルの心変わりを笑っていたソニーでしたが、マイケルの決意が本気であることが分かると準備を始めます。

ソロッツォはマイケルを交渉人に指名して、話し合いを要求しました。

これをチャンスだと見たマイケルは、交渉場所のレストランに武器を隠しておきました。

そしてマイケルは、交渉のテーブルについたソロッツォとマクラスキー警部を殺害します。

殺害後、ケイに黙ってヴィトーの故郷シチリア島へ高飛びしました。

ソニーの死

五大ファミリーの抗争は激化の一途を辿って、意識が何とか戻ったヴィトーはマイケルが裏社会入りを決意したことを知って、大きなショックを受けました。

マイケルと連絡がずっと取れないケイはトムに行方を尋ねますが、トムは口を一切割りません。

 

シチリア島では、マイケルは島の若い娘アポロニア・ヴィッテッリに一目惚れをして結婚することになりました。

軟派な性格が災いして、なかなかファミリー幹部として認められないことに不満を募らせていたカルロは、日常的にコニーに暴力を振るうようになりました。

そのことを知ったソニーは激怒してカルロを袋叩きにしてしまいますが、カルロはコニーへの暴力を一切止めませんでした。

激昂したソニーはコニーの元に向かいましたが、途中で何者かに機関銃で殺害されてしまいます。

 

ソニーの死に深い悲しみにふけていたヴィトーは、ボナセーラに葬儀を依頼しました。

五大ファミリー幹部を収集して、抗争終結のための和解の席を開きました。

ヴィトーは麻薬ビジネスを、条件付きで認めることで手を打つことに決めます。

 

しかし、タッタリアは度胸のない小者だということを見抜いたヴィトーは、ソニー殺しの黒幕はコルネオーレに次ぐ勢力を誇るバルジーニ・ファミリーのドンである、エミリオ・バルジーニであることを確信します。

ソニーの死は、シチリア島のマイケルにも知らされましたが、マイケルの護衛のファブリツィオはマイケルを裏切り、車に爆弾を仕掛けます。

 

そこでアポロニアは、マイケルの身代わりになって爆殺されてしまいます。

そしてマイケルはアメリカに戻って、体調の優れないヴィトーの仕事を助けるようになりました。

マイケルと再会したケイは彼の変貌ぶりに戸惑いながら、マイケルは5年以内にファミリーを合法化すると宣言して、ケイに求婚して再婚することになりました。

 

ヴィトーは、軟弱者のフレドは跡継ぎではないと判断して、マイケルを正式に後継者に任じて、自らは相談役として身を引きます。

クレメンザや幹部のサル・テッシオはヴィトーの判断を仰ごうとしますが、ヴィトーは自分を信じるならマイケルに忠誠を誓うように命じました。

 

マイケルはこれから始まる数々の戦争にはトムは向かないと判断して、彼を相談役から外して顧問弁護士につけることにします。

マイケルは信頼できる殺し屋アル・ネッリを側近につけて、密かにバルジーニ側に寝返っていたカルロを、そこらに泳がせる目的で重用しました。

ヴィトーの死

コルネオーレの力は衰えたと噂され、新たなビジネス展開を決意したマイケルは、本拠地をラスベガスに移す計画を立てます。

マイケルはカジノ学を学ぶ名目で、フレドを預けているカジノ界の大物モー・グリーンに、ホテルとカジノの買収話を強引に持ちかけることになりますが、コルネオーレを見限っていたグリーンは買収話を違うところにおいて席を立ってしまいます。

 

死期を悟ったヴィトーはマイケルを呼び寄せて、ソニーは後継者の器ではなく人を操れる統率力のあるマイケルを後継者に任じた、と自分の考えを明かしました。

父を超える権力者になってみせると誓うマイケルに、ヴィトーは自分の死後に必ずバルジーニが動くこと、そしてバルジーニとの会談を持ちかけてくる身内が裏切り者であることを告げます。

 

それからヴィトーは、静かにこの世を去りました。

ヴィトーの葬儀は、盛大に執り行われることになります。

最初トムは、クレメンザが裏切り者ではないかと疑いました。

しかし、マイケルはクレメンザは裏切りができるような器用な人間ではないと一蹴します。

 

やがて葬儀の席で、テッシオがバルジーニからの会談の申し入れの意向をマイケルに伝えたのです。

マイケルは、テッシオがバルジーニに寝返った裏切り者であることを見抜きました。

マイケルとバルジーニの会談の日は、コニーとカルロの息子マイケル・フランシスの洗礼式の日に決まりました。

フランシスの名付け親となったマイケルは、ロッコやアル、クレメンザらに指示を出し、五大ファミリーのドンたちや裏切り者の粛清を指示することにしました。

 

アルは警官に扮してバルジーニを射殺して、ロッコはたくさんの部下を引き連れて、愛人とホテルにいたタッタリアを殺害しました。

チッチはクネオ・ファミリーのドンのカーメン・クネオを、クレメンザはストラキ・ファミリーのドンのビクター・ストラキを暗殺しました。

マイケルは、ラスベガスにいるグリーンを部下に暗殺させて、裏切ったテッシオの命を奪います。

マイケルは、カルロを誘導尋問してソニー殺しに加わったことを吐かせて、クレメンザと共にカルロを殺害しました。

 

激しく取り乱したコニーは兄マイケルの元になだれ込んで、息子の洗礼式の日にカルロを殺したことや、最初から殺すつもりで重用したことなどを問い詰めて、マイケルを人でなしと罵りました。

マイケルは心配するケイに、一連の件は事実なのかどうかと尋ねられましたが、マイケルは全然関係ないと否定します。

ケイは安心してその場を離れようとしましたが、彼女は新たなゴッドファーザーとなったマイケルに、トムやクレメンザ、アルらの幹部たちが、忠誠を誓う様子を目の当たりにしました。

映画ライターりょうの一言

内容自体はよくあるマフィア系のストーリーでしたが、この作品の良さはストーリーではなく、キャラクターの立場と関係性、そして性格にあると思います。

ありふれたストーリーをこれだけの設定を使って大作に化けさせただけはあり、とても面白かったです。

何よりもよく設定が作り込められていて、演技、演出がとても良かったです。

この映画は複数回観るべきだと思うし、観た方が間違いなく楽しめると思いました。

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