「グリーンブック」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

「グリーンブック」のあらすじ

1962年という時代は、アメリカでは黒人差別が激しく行われていました。

差別が濃い南部へ、コンサートツアーをすることになった黒人天才ピアニストのドクター・シャーリーは、イタリア系白人で運転手のトニーを雇うことになります。

お互い長い時間を過ごすうちに、2人は次第に人種を超えた友情を築いていくことになます。

グリーンブックは、1950~60年代に人種差別の激しかったアメリカ南部を旅行する黒人のために製作された、施設用ガイドブックのことです。

主な出演者

ヴィゴ・モーテンセン(トニー・リップ・バレロンガ)、マハーシャラ・アリ(ドクター・ドナルド・シャーリー)、リンダ・カーデリーニ(ドロレス・バレロンガ)、ディミテル・D・マリノフ(オレグ)、マイク・ハットン、イクバル・テバ、セバスティアン・マニスカルコ、P・J・バーン、トム・ヴァーチュー、ドン・スターク、ランダル・ゴンザレス、ほか

家族との別れ

1962年のニューヨークから物語は始まります。

高級クラブのカパカバーナで用心棒として働いていたイタリア系白人のトニーは、昔から口達者な性格からトニー・リップと呼ばれていました。

クラブ改装のために、数ヶ月間閉鎖すると知らされたトニーは、妻のドローレスと2人の子供達を養うために仕事を探し回っていました。

 

そんなある日に友人から、あるドクターがドライバーを探していると聞きます。

仕事を紹介されたトニーは面接へ行くと、黒人差別が濃く残る南部へのコンサートツアーを計画している黒人のピアニスト、ドクター・シャーリーと出会うことになります。

クリスマス前までの、約2ヶ月間のツアーに同行するドライバーとボディガードを探していたドクター・シャーリーに多額の金額を提示されたトニーは、素直に仕事を受けることにしました。

 

コンサートツアーの出発の日、トニーはレコード会社からドクター・シャーリーが1つでもコンサートへの出演を見逃したら給料は支払わないと伝えられ、グリーンブックという黒人でも宿泊可能な宿のガイドブックを渡されました。

トニーは家族に別れを言うと、ドクター・シャーリーと一緒に南部へ向かいます。

 

コンサート前、ドクター・シャーリーはトニーにゲストの前で行儀よく振る舞って、彼のイタリア系の苗字を喋りやすいアメリカ風なものに変えて紹介する事を提案します。

トニーは自分の名前や振る舞い方をお客が気に入らないのであれば、外で待機すると言い返しました。

コンサート会場の外から、ドクター・シャーリーがピアノを弾く姿を見たトニーは、彼のピアノの才能に圧倒されてしまいます。

ホテルでの出来事

道中でケンタッキー・フライドチキンの店を見つけたトニーは、ドクター・シャーリーが1度も、この庶民的なファストフードを食べたことがない事が分かると、面白がってシャーリーに強制的に食べさせました。

ドクター・シャーリーは、とても美味しいフライドチキンをトニーと一緒に楽しそうに食べるのですが、トニーがソフトドリンクの紙コップを道路に投げ捨てたので、それをすぐに拾うように大きな声を出して注意します。

 

ホテルに到着すると、トニーはすぐにドローレスに手紙を書き始めました。

しかし教養がなくて、書くことがとても苦手な彼の幼稚な手紙を見たドクター・シャーリーは、助けるために力を貸して、ロマンティックな手紙へと変えてあげました。

ある日の夜、ドクター・シャーリーが1人でバーに行くと、差別的な白人たちに暴力を振るわれてしまいます。

電話を受けたトニーは彼をすぐに助け出すと、彼に1人でどこにも行かないように、と約束させます。

道中の悲劇

コンサートで、白人の主催者がドクター・シャーリー達を紹介する時に、トニーはドクター・シャーリーから受けたアメリカの苗字に変えるというアドバイスを無視して、自分のイタリア系の苗字を言わせます。

ディナーパーティーでは、トニーがドクター・シャーリーのためにリクエストした、自家製のフライドチキンが出されました。

 

そこでトイレを使おうとしたドクター・シャーリーは、白人の主催者から外にある黒人のスタッフ用トイレを案内されます。

そのトイレを使う事に抵抗を感じていたドクター・シャーリーは、トイレに行くだけの理由でホテルへ戻る事にしました。

 

トイレを無事に済ませてパーティーに戻ったドクター・シャーリーは、ひどい扱いを受けながらも白人の人々と笑顔で握手をする様子を見たトニーは、すごく理解に苦しみました。

 

次のコンサートへ向かう2人は、道中で白人警察に止められ、職務質問を受けることになります。

白人のトニーが、黒人のドクター・シャーリーのドライバーをしている事に疑問を持った白人警察官は、トニーのイタリア系の名前を聞くと、「彼も半分黒人だからか」とイタリア系の彼を差別する様な事を言い出したのです。

トニーは感情を抑えられずその警官を殴ってしまい、ドクター・シャーリーも一緒に拘置所へ入れられてしまいます。

 

何もしていないにも関わらず捕まってしまったドクター・シャーリーでしたが、警官は彼の言う事に一切耳を傾けなかったのです。

警察署に、州知事から2人を釈放するように電話がかかって来ました。

何かしたのかと聞くトニーに、ドクター・シャーリーは知人の司法長官のボビー・ケネディに電話をした、と答えます。

永遠の友達

翌日、最後のコンサート会場へ到着した2人は、コンサート会場のレストランで食事を取ろうとしました。

しかし、そこでドクター・シャーリーは黒人であるという事を理由に、入店を拒否されてしまいます。

自分をここに入れないとコンサートをしない、と言うドクター・シャーリーを説得するよう、責任者から金を見せられるトニーだったのですが、断ってドクター・シャーリーと一緒に黒人専用のレストランへ行くことにしました。

 

ドクター・シャーリーは、そのレストランにあったピアノを演奏して、周りの黒人達から大きな拍手喝采を受けました。

それから2人は最後のコンサート会場に戻らず、ニューヨークへと戻りました。

トニーを彼の家の前で降ろしたドクター・シャーリーは、メリークリスマスと言いました。

そしてトニーのクリスマスディナーへの誘いをその場で断り、後にしました。

 

トニーがクリスマスディナーを囲んでいる家族や親戚達の元へ帰って、皆とそこで食事を楽しんでいると誰かが訪ねて来ます。

ドアを開けたトニーは、ドクター・シャーリーがそこで立っているのを見つけると、彼をハグして食事へと招待しました。

ドクター・シャーリーに初めて会ったドローレスは、彼にハグをすると「トニーの手紙を手伝ってくれてありがとう」と頭を下げてお礼をしました。

ドクター・シャーリーのドライバーの仕事を終えてきたトニーは、すぐにクラブの仕事へ戻りました。

ドクター・シャーリーとトニーの2人は、ずっと友達でいました。

映画ライターりょうの一言

この映画が日本で公開されたのは年が明けてからでしたが、ラストがすごく感動的で、クリスマスに是非見たい映画だと思いました。

黒人であるドクター・シャーリーが、自身が演奏する会場のレストランの入店を拒否される場面では、すごく腹立たしい気分になりました。

そこで食事をしていた白人たちは彼の演奏を聞きたくて集まっていたのに、誰一人彼を招き入れようとしなかったことが一番納得いかなかったです。

人種差別なんて、絶対にするものではありません。

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