「相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」のあらすじ
「相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」は、2017年に公開された劇場版「相棒シリーズ」4作目に当たります。
相棒が反町隆史氏演じる冠城亘になってから初めてとなる映画ということで、話題を呼びました。
銀座に集結した観衆が、あるテロリストたちの人質になるという内容で、今回は九州の街で撮影され、大掛かりなロケが行われました。
杉下右京というと、いつも紳士的な振る舞いに定評がありますが、今回はとにかく走り回るシーンが多いのが特徴と言えるでしょう。
主な出演者
監督:橋本一 出演:水谷豊(杉下右京)、冠城亘(反町隆史)、鈴木杏樹(月本幸子)、伊丹憲一(川原和久)、山中崇史(芹沢健)、山西惇(角田六郎)、北村一輝(黒衣の男)、鹿賀丈史(マーク・リュウ)ほか
杉下右京と冠城亘は元国際テロ組織捜査員のマークマーク・リュウと
あるイギリスの館において、日本人大使の娘の誕生日会が開催されます。
その誕生日会には数多くの大使関係者の子供たちが参加しており、誕生会が佳境に入った頃、子供たちはかくれんぼをしていました。
日本人の娘はクローゼットに隠れますが、誰も彼女のことを見つけてくれませんでした。
それから時間が大分経過します。
そんな時に彼女はクローゼットから出てきますが、館の者は全員が既に死んでいました。
その少女以外の全ての人たちが亡くなっていたのです。
それから時が過ぎ、特命係で活躍している杉下右京と冠城亘は、元国際テロ組織捜査員であったマーク・リュウと一緒に緊迫した面持ちでいました。
マーク・リュウの部下たちが、とある重要なテロ組織の秘密を握っており、そんなテロ組織から追われている状態から救おうとしていたのです。
しかし力及ばず、彼はテロ組織によって殺されてしまいます。
テロ組織から動画サイトを通して脅迫状が届く
テロリストたちは日本でのテロ計画を目論んでおり、特命係はマーク・リュウと一緒にテロ組織の実態や日本での計画を把握することが目的でした。
マーク・リュウの部下たちは、とある日本人の名前を彼らに残しましたが、特命係はその日本人を捜査することにします。
実際に特命係が追っている日本人は、戦時中にハワイの海に置き去りにされて母親を失った男の子でした。
彼は以前、日本国から見放された苦労を強いられた、という過去があります。
そんな彼は命からがら何とか日本に帰れましたが、その後も日本政府から見放されていました。
青年になってから親戚を訪ねていますが、その後に既に行方不明になっていました。
マーク・リュウの部下たちが殺されたことで、テロ組織から動画サイトを通してある脅迫状が届きました。
気になる動画サイトに映っていたのは、前にイギリスの館で起こった殺人事件で、唯一の生き残りであった少女でした。
少女は母親になっており、事件後に何者かに誘拐され、そのまま行方不明になっていました。
テロ組織の日本リーダーの男の特定に成功しました
今回のイギリスの館の殺人事件は、とある国際的テロリスト組織が企てたものでした。
彼女は、そのテロリストたちから誘拐されていたのです。
少女に対しては、前に日本政府へ人質解放のために多額の身代金を要求されていましたが、その当時の外交担当者は多額の身代金を払うことを拒否して、そのまま彼女を見殺しにしました。
動画の内容は大規模なテロを近いうちに行うというもので、テロを阻止したければ彼女に対する身代金を払えというものでした。
それから特命係が色々と捜査を始めますが、その結果今回のテロはオリンピックの凱旋パレードが実施される銀座で計画されていることが分かりました。
特命係と警察が捜査して、ようやくテロリスト組織のアジトを掴みましたが、そこには誘拐された少女しかいません。
テロリストたちから洗脳された少女を説得し、ようやくテロ組織の日本リーダーである男を特定することができました。
銀座にいる50万人もの命を助けることに成功
様々な捜査が行われ、組織が手掛けたトラップをクリアしながら、特命係は遂に銀座にいる50万人もの命を助けることに成功します。
首に羽のマークがある男の確保に成功しましたが、それでも右京は何か釈然としない気持ちでいました。
あることに気づき、銀座を走り回っています。
その後、ビルの屋上に行った右京は、ある人物を追い詰めました。
それがマーク・リュウだったのです。
マーク・リュウが、今回の国際的テロ組織のリーダーだったことが分かります。
今回のイギリスの館の殺人事件は、実は彼の部下たちが勝手に行ったことであり、その罪滅ぼしのために少女を大切にしていたのでした。
少女は彼を父親のように慕い、マークは最後まで少女を離そうとしませんでした。
マーク・リュウは右京たちに貝殻を見せました。
この時、右京は戦時中のハワイで置き去りに去れた男の子がマーク・リュウであることに気づきます。
説得を続けますが、彼は何と50万人の致死量のある毒薬の爆弾を持っていました。
その爆弾を投げる間一髪のところで、取り押さえることに成功します。
後日、「日本に復讐したかった」いうマーク・リュウに対して、「あなたは元からテロを起こす気なんてなかったのでは」と右京は言います。
木々の葉が揺れるのを見ながら、マーク・リュウは望郷の念を感じていました。
映画ライターひろしの一言
「相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」は人質50万人を救う内容で、とても迫力のあるシーンが多かったと思います。
相棒が反町隆史の冠城亘に代わってからの初めて映画化ということで、ファンの間では、こちらでも盛り上がったのではないかと思います。
平和な日本に問題を投げかける、そんな作品です。
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