「旅猫リポート」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

ヒューマンドラマ

「旅猫リポート」のあらすじ

ベストセラー作家・有川浩の小説『旅猫リポート』を映画化した作品で、原作者の有川自身が脚本作りに参加しています。

猫好きの優しい青年・悟が飼い猫のナナを手放すことを余儀なくされ、代わりに大事にしてくれる飼い主を探す旅に出るストーリーです。

主人公は親友や恋人など、これまでに出会った人々を訪ねながら、自分の人生を振り返ることになります。

温かく優しく、そして切ない気持ちにさせられるロードムービーです。

主な出演者

監督:三木康一郎 出演:福士蒼汰(宮脇悟)、トム(猫のナナ)、高畑充希(猫ナナの声)、広瀬アリス(杉千佳子)、大野拓朗(杉修介)、山本涼介(澤田幸介)、前野朋哉(吉峯大吾 / 虎丸の声)、田口翔大(小学生の宮脇悟)、二宮慶多(小学生の澤田幸介)、中村靖日(五十嵐)、橋本じゅん(宮脇健悟)、木村多江(宮脇和子)、田中壮太郎(幸介の父)、笛木優子(幸介の母)、竹内結子(香島法子)ほか

悟と野良猫「ハチ」の出会いと別れ

ある日、小学生の宮脇悟は親友の澤田幸介と一緒に、小さな野良猫と出会います。

飼おうとして幸介が家族に話したところ、大反対されてしまったので、悟が飼うことを決心しました。

悟が屋上から自分の両親を説得しようとすると、両親は悟が飛び降りてしまうのではと心配になり、猫を飼うことを許します。

猫は「ハチ」という名前を付けられて、悟の家族の一員となりました。

 

悟たち家族と猫のハチは楽しく暮らしていましたが、ある時不幸が訪れます。

6年生になった悟は京都へ修学旅行に行くことになるのですが、その途中に両親が交通事故に遭い、亡くなってしまったのです。

 

親族は両親を亡くした悟の引き取り手について話し合いましたが、なかなか名乗り出る者はいませんでした。

施設に預けるという話が出かけたところ、悟の母方の叔母である法子が手を挙げます。

こうして独り身の法子叔母さんが、親族の反対を押し切る形で悟を引き取ることになりました。

 

しかし判事である叔母さんは転勤が多いため、猫のハチまで引き取ることはできませんでした。

ハチは遠縁の親戚に貰われていき、悟は泣く泣くハチとお別れすることになったのです。

寂しい悟は、近所の野良猫と触れ合う日々を過ごしました。

愛猫「ナナ」の貰い手を探す旅のはじまり

悟は大人になってからも野良猫に餌をやるなどして触れ合っていましたが、ある日交通事故に遭った猫を助けます。

その猫は子どもの頃に離れ離れになったハチによく似ており、悟は「ナナ」と名付け一緒に暮らすことにしました。

 

ナナという名前は、しっぽが数字の「7」のように曲がっていることから名付けました。

何年も楽しい生活を送りましたが、その後に悟の身体に腫瘍があることが分かり、いずれ飼えなくなくことを知った彼は、ナナの引き取り手を探す決心をします。

 

悟は、自分の代わりにナナを大切にしてくれそうな知り合いに会うことにしました。

まずは小学生の時の親友である幸介に頼もうとしましたが、既に結婚している彼は、折り合いの悪い妻と母親の間で板挟みの状態にありました。

 

幸介は、昔ハチを拾った時も現在も親を説得できない自分を責めていましたが、悟と子どもの頃の話をしているうちに、家族にきちんと話そうと決意します。

わだかまりは解けましたが、ナナがケージから出ようとしなかったこともあり、幸介は新しい猫を飼うことになりました。

中学生の頃の友達である大吾もナナを飼うことに乗り気でしたが、結局は子猫を保護したために縁はありませんでした。

高校時代のハチと恋の思い出

悟は、結婚して猫と一緒に泊まれるペンションを経営する高校の頃の友人、杉修介・千佳子夫妻と会います。

悟は、実は高校時代に千佳子のことが好きで、千佳子の方も悟に惹かれていましたが、修介も千佳子のことが好きという微妙な関係でした。

 

悟は夏休みを利用して、小学生の時に高松の親戚の家に貰われた猫のハチに会うべく、旅行資金を貯めるために千佳子たちと一緒にバイトをしました。

しかしハチが交通事故で死んでしまったことを知り、一度は落胆してバイトを辞めようとしますが、千佳子にきちんとお別れするべきだと言われました。

 

考え直した悟は、ハチをお別れをしに高松へ行きました。

帰ってきた後に、修介から千佳子が好きだということを告げられます。

友人の気持ちを知った悟は、叔母の転勤が迫っていたこともあり、身を引いたのでした。

 

そして現在、杉夫妻にナナを託そうとしますが、夫妻の飼い犬である虎丸と合わずに、またしても断念しました。

悟と一緒にいたいナナは、むしろ嬉しそうでした。

素敵な人々と猫に囲まれて

その後悟は、ナナと共に九州にある両親のお墓参りへ行き、ナナを紹介しました。

ナナとよく似た亡きハチや、懐かしい家族との生活に思いを馳せました。

さらに弁護士に転職した法子叔母さんの家にも行きました。

 

この頃には悟の病気はかなり進行し、余命が1年と告げられていました。

結局は新しい飼い主が見つからなかったため、悟が入院するとナナは元の野良猫に戻っていきました。

しかし時折、看護師と共に海辺へ行くと、必ずナナが顔を見せてくれます。

法子叔母さんには、ある後悔がありました。

実は悟は両親と血の繋がった子どもではなく、実親に育児放棄されたところを引き取られた子だったのです。

小学生の時、両親を交通事故で亡くした彼を受け入れた際に、叔母さんは悟に真実を話していました。

しかし、それを彼女はずっと悔いていたのです。

 

それでも悟は両親に愛されて、友人や周りにいる人は皆いい人だったと語ります。

ナナとも一緒に過ごすことができ楽しかったと話し、そんなナナは大好きな悟の最期に付き添うのでした。

悟が亡くなって1年が経ち、叔母さんが仕切る法事には懐かしい友人たちも出席し、彼や猫の話題を懐かしく語り合うのでした。

映画ライターもじゃの一言

この映画は、福士蒼汰さんのファンはもちろん、猫好きにはたまらないと思います。

主人公の悟がナナの貰い手を探すのですが、ナナは最後まで大好きな悟と一緒にいたかったのでしょうね。

悟がこれまでに関わった人たちとの縁を、ナナが繋いでくれたのだ、と感じます。

愛と感動に溢れた、素敵な映画です。

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