「ゴッドファーザーPARTIII」のあらすじ・ネタバレ・ラスト

アクション映画

「ゴッドファーザーPARTIII」のあらすじ

前作ゴッドファーザーPARTⅡの公開から16年の時を経て製作された『ゴッドファーザーPARTIII』は、シリーズ三部作の完結編で2代目ゴッドファーザーとなったマイケルの晩年の姿を描いています。

冷酷無比なドンとして、ファミリーを守るために多くの人を殺害し、時には身内に対しても容赦のない粛清を続けてきたマイケルは裏社会からの脱却を図り、バチカンの教会に接近して合法ビジネスの道を画策します。

前作までの冷酷なドンの姿は影を潜め、自身の歩んできた道への後悔・苦悩があらゆるシーンで見えてきます。

前2作とは少し趣きの違うヒューマンドラマとしての一面が見られます。

またマイケルとは違う残酷で血気盛んなヴィンセントとの対比も、この作品のポイントとなっています。

主な出演者

監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:アル・パチーノ (ドン・マイケル・コルレオーネ)、アンディ・ガルシア(ヴィンセント・マンシーニ・コルレオーネ)、ダイアン・キートン(ケイ・アダムス・コルレオーネ)、タリア・シャイア (コンスタンツァ・コニー・コルレオーネ・リッジ)、イーライ・ウォラック(ドン・アルトベッロ)、ジョー・マンテーニャ(ジョーイ・ザザ)、ソフィア・コッポラ(メアリー・コルレオーネ)、ブリジット・フォンダ(グレース・ハミルトン)、リチャード・ブライト(アル・ネッリ)、ラフ・バローネ(ランベルト枢機卿)、フランク・ダンブロシオ(アンソニー・コルレオーネ)、ジョン・サヴェージ(アンドリュー・ヘイゲン)、ジョージ・ハミルトン(B・J・ハリソン)、ドナル・ドネリー(ギルディ大司教)、ヴィットリオ・ドゥース(ドン・トマジーノ)、エンツォ・ロブッティ(リッチオ・ルケージ)、ヘルムート・バーガー(フレデリック・カインジッグ)、マリオ・ドナトーネ(モスカ)、アル・マルティーノ(ジョニー・フォンテーン)、ジニー・リネロ(ルーシー・マンシーニ)ほか

裏社会からの脱却を図るマイケル ヴィンセントとの出会い

父からファミリーのドンとして任命された若いころに、ファミリーの宿敵を非情な手段で粛清し、強大な権力を強固なものにしていたマイケルは、これまでの自身の行ってきたことに対して後悔の思いが強くなっていました。

裏社会から表社会のビジネスへと転換することを考えていたマイケルは、故郷シシリー島復興資金という名目で、バチカンのキリスト教会に多額の寄付を行っていました。

 

この寄付により、バチカンのギルディ大司教とのコネクションが構築されつつありました。

またこの多額の寄付によって、ローマ法王から勲章を授与されることになります。

別れていた前妻ケイと息子アンソニー、娘メアリーをこの授与式に呼び寄せますが、息子のアンソニーはマイケルの弟で叔父にあたるフレドをマイケルが殺害したことを知っており、距離を置いていました。

この席には妹のコニーのほか、ソニーの私生児で甥にあたるヴィンセントも出席していました。

ソニーの血を引くヴィンセントに危険を感じるマイケルでしたが、メアリーはそんなヴィンセントに惹かれていきます。

ヴィンセントを部下に ビジネスの合法化の行方

バチカンとのコネクションを徐々に深めるマイケルの元に、ニューヨークマフィアのドン・アルトベッロが財団に名を連ねるために、資金の提供を持ち掛けてきます。

暫くして、ファミリーの古参の幹部から認められない新興勢力のザザが、マイケルの甥でもあるヴィンセントとのトラブルの仲裁を求めて訪ねてきます。

 

この和解の提案をヴィンセントは受け入れず、ザザに対しての敵意を隠しません。

マイケルはヴィンセントに帝王学を教え込むため、自分の下で働かせることにします。

その後、ザザの手下の襲撃を受けたヴィンセントはザザに報復することを求めますが、その裏には黒幕がいると推察していました。

 

マイケルはバチカンに、今は亡きトムの息子で聖職者となっていたアンドリューを送り、大司教の弱みである王領による損失金の補填と引き換えでバチカンと深い繋がりを持つ不動産投資企業の株を1/4取得し、経営に関与できるように画策します。

しかし企業側はマイケルが経営に参画することを快く思わず、マイケルは別の手立てを検討することになります。

アルトベッロとの抗争 ヴィンセントの暴走

マイケルは関係の深いファミリーの幹部を集めて理事会を開催しますが、その会場をザザの部下の搭乗するヘリで襲撃され、多くのファミリーの幹部を失います。

この襲撃を仕組んだのは、ザザを裏で操るアルトベッロであると気づいたマイケルは策を考えますが、自らの体調は徐々に悪化し、糖尿病による低血糖発作を起こすなど行動にも大きな支障が生まれてきます。

 

その頃、息子のアンソニーはオペラ歌手を目指していましたが、正式にデビューすることが決定して明るい話題に祝意を伝えます。

マイケルの命の危険を感じたヴィンセントは、ザザの殺害を計画する一方でメアリーと愛し合うようになり、マイケルには内緒で何度も逢瀬を重ねていきます。

そしてついに独断でフェスタの会場でザザを射殺しますが、マイケルはこのことを叱責し、勝手な行動をしないよう咎めます。

 

その後、シシリー島のドン・トマジーノの屋敷に滞在し、彼から経営参画を目指すインモビリアーレの会長でバチカン・マフィアに大きな影響を持つ、ルケージという政治家の存在があることを伝えられます。

そしてランベルト枢機卿という協力者を紹介してもらい、バチカンへの工作を再び進めていきます。

ヴィンセントをスパイとしてアルトベッロの元に送り込み、これまでの事件の黒幕がルケージであることが分かります。

抗争の末 娘を失ったマイケル 失意と絶望の中、最期の時

マイケルはランベルト枢機卿に大司教の不正・裏切りを告げますが、自らのこれまでに犯した罪についても懺悔をし、後悔の念から涙を流します。

その後、ランベルト枢機卿は新教皇として即位し、一方でシシリー島に戻ったマイケルは前妻のケイにこれまでのことを後悔していると謝罪して関係は修復されます。

しかしドン・トマジーノはルケージの手の者により暗殺され、コルレオーネファミリーとルケージ、アルトベッロの抗争が始まることになります。

 

そんな中、気力も体力も限界と感じていたマイケルは引退を決意し、メアリーと別れることを条件としてヴィンセントにその全権を委譲して、表舞台から去ろうとします。

教皇となったランベルト枢機卿は、バチカンの不正を一掃するためにコルレオーネファミリーのインモビリアーレとの契約を認めます。

ヴィンセントはこのタイミングに合わせ、ルケージ一味を暗殺するよう幹部たちに指示します。

 

アンソニーのデビュー舞台の当日、ヴィンセントが護衛する中でマイケルは鑑賞に訪れます。

一方で枢機卿は、自らの失脚を恐れる大司教により毒殺されてしまいますが、同時期にアルトベッロもヴィンセントの配下により毒殺され、そのままバチカンに乗り込み大司教も暗殺されます。

そして黒幕ルケージも、マイケルのボディガードであったカロにより殺害され、ルケージ一味はほぼ壊滅します。

 

アンソニーの初舞台は大成功に終わり、マイケルの一家も会場を後にしようとしますが、ルケージに雇われていた殺し屋により銃撃を受けます。

殺し屋はヴィンセントにより射殺されますが、流れ弾に当たった娘のメアリーはその場で命を落とし、マイケルは絶望して泣き崩れます。

それから十年以上の時が流れ、年老いたマイケルは誰にも看取られることなく、その波乱の生涯に幕を落とすのでした。

映画ライターmasakiの一言

マフィア映画の最高傑作として高く評価されたゴッドファーザー、ゴッドファーザーPARTⅡに続く完結編として公開された『ゴッドファーザーPARTⅢ』は、晩年を迎えたマイケル・コルレオーネとその一族の悲哀を描いた作品です。

冷酷で非情なボスの姿を見せていた若き日のマイケルとは違い、兄妹を殺してしまったことへの後悔や苦悩などの弱さを見せているところが大きな見どころとなっています。

自らの息子が、自分と同じようにファミリーの一員になることを拒否することに戸惑いを見せ、表社会への復帰を目指しますが、結局過去の因縁から叶わず、娘を自らを襲った銃弾により失うという悲劇に見舞われます。

裏社会に生きてきたマイケルの最後の姿を見て、どのように思うのかがこの映画の結末だと思います。

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