「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」のあらすじ
「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」は2006年に公開されたアメリカ映画で、ジョニー・デップ主演の大ヒット映画パイレーツ・オブ・カリビアンの第2作目です。
前作に登場したウィルとエリザベスは、結婚に向けて着々と準備を進めていましたが、突然大海賊ジャック・スパロウを逃がした罪で逮捕されてしまいます。
しかしそれは、ある権力者の陰謀でした。
一方のジャックは、海賊デイビー・ジョーンズとの血の契約の期限が迫り、すっかり覇気を失っていました。
主な出演者
監督:ゴア・ヴァービンスキー 出演者:ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ)、オーランド・ブルーム(ウィル・ターナー)、キーラ・ナイトレイ(エリザベス・スワン)、ビル・ナイ(デイヴィ・ジョーンズ)、ステラン・スカルスガルド(ビル・ターナー)、ジャック・ダヴェンポート(ジェームズ・ノリントン)、トム・ホランダー(カトラー・ベケット)ほか
ウィルとエリザベスが逮捕される
バルボッサを倒し、ジャック・スパロウ船長が海に旅立ってから、3年の月日が経ちました。
婚約中のウィル・ターナーとエリザベス・スワンの2人は、結婚を目前にして幸せの絶にありました。
しかし彼らは、海賊ジャックを逃亡させたことを理由に、突然捉えられてしまいます。
2人の逮捕には、東インド貿易会社のカトラー・ベケット卿が絡んでいました。
彼はジャック船長の持つ「北を指していない」という不思議なコンパスを欲しがっており、手に入れるために2人を利用できると踏んだのです。
彼とウィルは、釈放を条件にジャックのコンパスを奪ってくることを約束しました。
方々を探し回り、ある島でジャックを発見しましたが、彼は島の原住民に現人神として崇められており、ウィルたちは捕まってしまいます。
しかし、ウィルやジャックは何とか逃げることができました。
無事に逃げたウィルはジャックにコンパスの件を切り出しますが、ジャックはコンパスの代わりに、ある鍵探しを手伝うことを条件として挙げました。
ジャック・スパロウが交わした契約
ジャック船長が探している鍵は、伝説の海賊で幽霊船の船長であるデイヴィ・ジョーンズの心臓が入っている小さな箱を開ける鍵でした。
しかもベケット卿が探し求めていたのも同じ小箱で、彼は不思議なコンパスを使って小箱を探すつもりだったのです。
ジャックとウィルは、小箱の鍵を探すために預言者のティア・ダルマを訪ねました。
そこで2人は、ティアから海賊デイヴィにまつわる秘密を聞きました。
デイヴィは海の女神カリプソを愛してしまい、その証に自分の心臓をくり抜いて小さな箱に入れ、鍵をかけたのだそうです。
カリプソと結ばれることはなく、デイヴィは彼女から使命を与えられますが、拒んだことでタコの姿に変えられてしまったのです。
13年前、ジャックはデイヴィ・ジョーンズと、ある契約をしました。
それは13年の間、ブラックパール号の船長になれるというもので、その代わり契約が切れた後にジョーンズ船長の部下として、100年間働くことになっていたのです。
期限が迫っていたので、ジャックは契約を解除するためにデイヴィの心臓を探していたのでした。
父との再会、エリザベスとの合流
ウィルとジャックはデイヴィ・ジョーンズの「フライングダッチマン号」に潜り込みましたが、あっさりと捕まってしまいます。
デイヴィは、彼らに3日以内に100人の船員を連れて来ればジャックとの契約を無効にする、と話しました。
ウィルは、ジャックの逃亡防止のためにデイヴィの人質となりますが、船の中で伝説の海賊である父・ビルと再会します。
死んだと思っていた父の登場に驚くウィルでしたが、ビルもまた過去に死にかけて、デイヴィと契約を結んだ一人なのでした。
フライングダッチマン号の乗組員は、皆似たような経緯で部下になった人間たちだったのです。
ビルに促され船から逃げようとするウィルでしたが、偶然甲板で眠り込んだデイヴィの髭の中に鍵を見つけ、こっそり取り出しました。
一方のジャックは人の多い場所へ行き、約束の100人を集めるべく、かつての部下をスカウトしていました。
そんな中、自力で脱獄を図っていたエリザベスもジャックと合流し、コンパスを使いデイヴィの心臓のありかを突き止めます。
船と共に沈むジャック・スパロウ
ジャックとエリザベスの2人は、デイヴィの心臓があるクルーセル島に入ります。
鍵を持ったウィルも島に上陸し、そんな彼を追ってきたデイヴィも加わって、心臓の小箱の争奪戦が始まりました。
いち早く心臓の小箱を手にしたのはジャックでした。
彼はデイヴィの心臓を持っていた砂入りの瓶の中に隠しますが、ジェームズ・ノリントンに横取りされてしまいます。
ノリントンは元々エリザベスたちが住むポート・ロイヤルの提督でしたが、数年前に提督の座を追われて、こっそりブラックパール号の船員になっていたのです。
しかし、デイヴィはそんなことを知らず、執拗にジャックを追いかけます。
ジャックはデイヴィから逃げる際に、彼が呼び出した巨大タコのクラーケンに行く手を阻まれます。
エリザベスはジャックを船のマストに括り付けて囮にして、脱出を図ります。
こうしてエリザベスとウィルは無事でしたが、ジャックは船と共に海底に沈みました。
デイヴィの心臓を持ち去ったノリントンは、東インド貿易会社のベケット卿と交渉し、以前の地位を取り戻そうと画策します。
エリザベスたちは元ブラックパール号の乗組員と共にティアを訪ね、ジャックやブラックパール号を奪還する方法を聞きに行きます。
するとティアの店の奥から、以前倒したはずの海賊バルボッサが現れました。
映画ライターもじゃの一言
何かと謎の多いジャック・スパロウの知られざる過去が少し明らかになった本作は、面白さがますますパワーアップしています。
クラーケンに食べられてしまった時には、さすがのジャック船長も死んでしまったかと思われましたが、ラストでエリザベスたちが彼を取り戻そうとしているので、これで終わらないという安心感がありましたね。
シリーズはこの後も続きますが、死んだはずの人物が次々と登場するので目が離せないです。
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